シャオミ(Xiaomi、小米)はMWC 2016において新製品発表会を開催。約1年半ぶりとなるフラッグシップモデル「Mi 5」を発表しました。サムスン、LG、ソニーモバイルがMWCで新製品を発表する中、Mi 5はどのような位置づけの製品なのでしょうか?
CPUにSnapdragon 820を搭載しながら
価格は3~4万円台という安さ
シャオミのフラッグシップモデルの発表は2014年7月に発表された「Mi 4」からなので、ずいぶん久しぶりとなります。この間、シャオミは大画面モデルの「Mi Note」や、Mi 4のバリエーションモデルを複数リリースしてきました。1年7ヵ月ぶりとなるMi 5は、CPUにSnapdragon 820を搭載するなど、強力なスペックを引っ提げての登場です。
そんなMi 5は3つのモデルが登場します。5.15型フルHDディスプレーや1600万画素カメラなど基本的なハードウェアは同等。一方CPUのクロックとメモリー容量には違いがあり、1.8GHz/3GBメモリー/32GBストレージ、2.15GHz/3GBメモリー/64GBストレージ、2.15GHz/4GBメモリー/128GBストレージという、3バージョンが発売されます。
価格はそれぞれ1999元(約3万4800円)、2299元(約4万円)、2699元(約4万7000円)。Snapdragon 820搭載スマートフォンとしては非常にコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
本体の形状も背面の両サイドをカットした、Galaxy S7シリーズを彷彿させるデザインとなりました。本体サイズは69.2×144.55×7.25mm。しかし持ってみると横幅は数値以上に細さを感じられます。
解像度はフルHDなのでハイエンドとは言いがたい
一方でCPUとメモリーなど速度重視のスペック
一方ディスプレーの解像度はフルHD止まり。Galaxy S7シリーズやLG G5がWQHDのディスプレーを搭載していることを考えると、それより1ランク下の製品という見方もできます。Snapdragon 820搭載機としては安価なものの、画面解像度が低いことから、大手メーカーのフラッグシップと並ぶ製品とは言いにくいのかもしれません。
一方で、ソニーモバイルが発表した「Xperia X Performance」とMi 5を比べると、カメラはMi 5が劣るもののCPUは同等、メモリーはむしろMi 5の最上位モデルのほうが上回っています。
また「Xperia X」との比較では、カメラではやはり負けるもののCPUとメモリーはMi 5が勝っています。つまり両者は同じレンジに位置する製品と言えるのでしょう。カメラを強化するのはソニーらしい戦略と言えます。一方、シャオミのMi 5はこれまでのフラッグシップモデル同様、CPUやメモリーを中心に高速な動作を重視した作りにしています。
初期のシャオミのスマートフォンは大手メーカーのハイエンド端末と同等のスペックで低価格を売りにしていました。しかし今回のMi 5は価格は安いものの、Galaxy S7やLG G5と比べるとスペックはだいぶ低くなっています。
しかしXperia Xシリーズと互角に張り合えるということは、Mi 5は“ハイパーミッドハイレンジ”と呼ぶべき位置づけの製品かもしれません。実機の販売は3月1日から中国で、その後他国でも展開予定です。
Xiaomi「mi 5」の主なスペック | |
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ディスプレー | 5.15型液晶 |
画面解像度 | 1080×1920ドット |
サイズ | 69.2×144.55×7.25mm |
重量 | 129g |
CPU | Snapdragon 820 1.8/2.15GHz |
内蔵メモリー | 3/4GB |
内蔵ストレージ | 32/64/128GB |
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:16メガ/イン:4メガ |
バッテリー容量 | 3000mAh |
SIM形状 | nanoSIM×2 |
カラバリ | ブラック、ホワイト、ゴールド |
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