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Androidタブレットが減りWindowsタブレットが急増した3つの理由

2016年02月26日 18時30分更新

 MWC 2016で新製品を発表したのは大手メーカーだけではありません。中国の中堅メーカー、ジオニー(Gionee)も昨年のMWC 2015に引き続き、今年もフラッグシップとなるスマートフォン「Gionee S8」を発表しました。

大手メーカーの上位モデルにも負けない機能を備えた「Gionee S8」

 「Gionee S8」は2016年のフラッグシップモデルとなるハイエンドスマートフォン。CPUこそMediaTekのオクタコア「Helio P10」ですが、メモリーは4GB、ストレージ64GBと十分。5.5型フルHD解像度の有機ELディスプレーの下には指紋認証センサーを兼ねるホームボタンも備えます。本体カラーはゴールド、ローズゴールド、グレイの3色。価格は449ユーロ(約5万5400円)と強気の設定です。発売は2016年3月からとのこと。

背面にはギャップ無し。iPhoneよりも美しい?

 Gionee S8の背面にはiPhoneなどにみられるアンテナのギャップ(線)が一切ありません。背面全体を継ぎ目のない1枚の金属で仕上げた構造は世界初とのこと。しかしこの構造でもアンテナ感度には問題はないとのことです。なお、対応する通信方式は販売国により異なりますが、ベースモデルとなる中国向け製品はFDD-LTE、TD-LTE、W-CDMAなどに対応します。

5.5型ディスプレー搭載で74.9㎜という横幅は世界最小

 横幅は74.9mm。これは同じ5.5型ディスプレーを搭載する「iPhone 6s」の77.9mmやファーウェイ「Mate S」の75.35mmよりも狭く、ジオニーによると横幅サイズは世界最小とのこと。

F値1.8のカメラは美肌エフェクトを搭載、動画も自動的に美顔効果がかかる

 カメラは1600万画素でF値は1.8、RWBセンサーにより暗いシーンでの撮影も得意とします。写真へのエフェクトとして最近流行りの美顔効果だけではなく、肌の色も美しく自然な色合いに仕上げる美肌効果も搭載。肌の露出の多い夏など、女性ユーザーには受ける機能かもしれません。さらには動画の撮影にも美顔効果が利用できるとのこと。カメラ回りは女性ユーザーの利用を強く意識しているようです。

中堅メーカー製端末ながら3Dタッチを搭載

 そして、ディスプレーを指先で強く押して操作が可能な“3Dタッチ”にも対応しています。3Dタッチはこれまでファーウェイ、アップル、ZTEが採用していますが、中堅メーカーでの採用はジオニーが初めてでしょう。Gionee S8の3Dタッチはアプリアイコンのタッチでサブメニューの表示、待ち受け画面で背景の画像をアニメーションのように動かす、写真をタッチしてプレビュー画面を出す、といったことができます。

どこかで見たことがある“エッジ・バー”

 “Edge Bar(エッジ・バー)”機能も搭載。これはディスプレーの左側を強く押すと、アプリのショートカットアイコンが縦に最大7個表示できるというもの。サムスンの「Galaxy S6 edge」などの“エッジスクリーン”と類似の操作が可能になります。なおGalaxyはディスプレーの右側を、指先で外から中央にスワイプすることでアプリアイコンが現れましたが、ジオニーはそれを発展させて3Dタッチと組み合わせた機能として実装しています。

OSはAndroidカスタマイズのAmigo OS

 OSはAndroid 6.0をベースにカスタマイズを加えた「Amigo 3.2 OS」。標準のAndroid OSをより便利に使いやすくする機能などが多数内蔵されています。

LINEのアカウントも2つ使えるようになる? デュアルWhatsApp起動が可能

 Amigo OS 3.2の便利な機能のひとつが、2つのソーシャルサービスアプリの同時起動。Gionee S8はWhatsAppのアプリを2つ立ち上げ、それぞれで別のアカウントを使うことが可能です。また、WeChatでも同様に2つのアプリ、2つのアカウントの同時利用が可能。

 ということは、応用すればLINEなど他のソーシャルサービスも2つのアカウントを1台のスマートフォンで使えるようになるのかも。Gionee S8の日本での発売は現時点ではおそらくないでしょうが、もし将来日本に上陸するならぜひLINEのデュアルアカウント利用に対応してほしいものです。

スマートフォンから「スマイルフォン」へ。新ロゴも発表

 ジオニーは今回のGionee S8発表と合わせ、ブランドロゴも一新しました。新しいロゴは人の笑顔、つまりスマイルをモチーフにしたアイコンになっています。より使いやすいスマートフォンは人々を幸せにする、つまりスマイルを与える、という意味からこのロゴを採用したとのこと。

確かにスリムな「Gionee S8」、片手でも十分持てる

 実機を手に持ってみると、確かに横幅の狭さを実感できます。ディスプレーの側面もわずかにカーブを描いているのでグリップ感も増しており、片手で持つのも問題ありません。

ギャップの無い背面には新ロゴも搭載

 本体を裏返してみると、確かにギャップがありません。また金属製のため高級感もあります。新しいジオニーのロゴも上部中央に配置されています。

3Dタッチの使い心地はiPhoneと同等か

 最大の特徴である3Dタッチ、画面を指先で強く押すとすぐにサブメニューが表示されます。このあたりの使い勝手はiPhoneと大きくは変わらないかもしれません。

エッジ・バーの呼び出しはやや癖がある

 そしてサイドにアプリアイコンを呼び出せるエッジ・バー機能。指先を離すタイミングによっては待ち受け画面の編集モードとなってしまいます。ディスプレーの左側を強く押したらすぐに指を離せばアイコンが表示されるのですが、慣れるまではややもどかしさを感じます。

価格相応のハイエンド、日本投入も十分イケる

 日本でもSIMフリー端末が増えていますが、Gionee S8は金属製のボディーに高画質カメラや3Dタッチを搭載した意欲的な製品です。5万円の価格もこの質感なら十分納得できそう。ジオニーは主に東南アジアやインド、アフリカなどの新興国に進出していますが、Gionee S8クラスのハイエンドモデルなら先進国でも十分通用するでしょう。ぜひ日本などにも製品展開してほしいものです。

「Gionee S8」の主なスペック
メーカー Gionee
ディスプレー 5.5型有機EL
画面解像度 1080×1920ドット
CPU MediaTek Helio P10
(オクタコア)
メモリー 4GB
ストレージ 64GB
バッテリー 3000mAh
カメラ 1600万画素
(インカメラ800万画素)
SIMスロット microSIM×2
サイズ 74.9×7×154.3mm
重量 147.2g
発売時期 2016年3月

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