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INOXがスマートウォッチになる!

腕時計をスマートウォッチ化する「Cybertool」をacerとビクトリノックスが発表

2016年02月24日 20時30分更新

 エイサーはアーミーナイフで有名なビクトリノックス(Victorinox)とコラボレーションしたスマートウォッチ「Cybertool」を発表しました。PCメーカーとアウトドアメーカーの手によるウェアラブルデバイスとはいったいどんなものなのでしょう?

腕時計にモジュールを合体させる斬新な発想

 ビクトリノックスといえばアーミーナイフやスポーツウォッチのメーカーとして有名です。エイサーと共同で開発したCybertoolは、ビクトリノックスの腕時計にスマートウォッチ部分のモジュールを合体させるというアイデア製品です。

Cybertool本体は強固なつくり

 Cybertoolはビクトリノックスの腕時計「INOX」に合わせたサイズになっています。腕時計にそのままはめ込む構造のため、サイズはやや大振りです。とはいえ、10メートルからの高さからの落下試験など、ビクトリノックスのほかの製品同様の厳しい耐久性試験を受けています。時計のベゼル部分を囲む円周部分はゴリラガラス3を採用し、割れにくくなっているとのこと。また、下部側にはボタンを2つ備えています。

装着は側面を開き、時計を入れるだけ

 Cybertoolの装着方法は簡単。側面側を開きその隙間にINOX腕時計をはめ込みます。ヒンジはなく、指先で隙間を開けるだけ。腕時計とCybertoolは別々のモジュールとして動作するため、コネクターなどもありません。

充電はクリップ型のコネクターを装着

 本体の背面には端子を備えており、ここにクリップ状のコネクタをはめて充電を行ないます。

見た目はまさしくサイバーなツール

 腕にはめてみると、やはりサイズはやや大きめ。しかし、Cybertoolの名の通り、近未来的なデザインのツールを腕にはめている、という印象を受けます。サイズの小型化も検討できたのでしょうが、このCybertoolはあくまでもINOXという腕時計を必要に応じて着せ替えし、機能を補完するという位置づけの製品。外出中などスマホをポケットに入れたままにしている時間が多いときに、腕時計にCybertoolを装着してスマホからの通知を受ける、という使い方が適しているよようです。

ディスプレー上部は情報を表示可能

 本体上部には時計や歩数、消費カロリー数などを1行で表示可能。Cybertoolは活動量計として運動量の記録なども可能です。なお、表示できる文字は数字とアルファベットのみ。1文字あたり3×5ドットの表示になります。また、円周全体に文字が表示できるのではなく、上部側だけとなります。

電池残量や通知はアイコン表示

 本体下部のボタンを使ってメニューを表示、活動量などを見ることができるほか、電池残量は簡易的にアイコンで表示できます。なお、スマホからの通知は写真ではやや見えにくいのですが、右側にあるアイコンが光って教えてくれます。

iOSとAndroidとの連携が可能

 スマホ側のアプリでは活動量の記録、表示のほかにCybertoolの設定も可能。運動の目標値の設定もできます。このあたりは市販されている各社の活動量計とほぼ同じ機能を搭載しています。

腕時計のスマート化の新たな方向性

 Cybertoolは常時利用するにはやや大きいサイズなものの、普段使っている腕時計を必要な時にスマートウォッチ化できるというアイディアは新たな試みと言えます。果たして実際の使い心地はどのようなものになるのか、発売を楽しみに待ちたいところです。

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