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ドシロウトでもプロ並みにかっこよく演奏できる

なにこれヤバイ! 「パラッパ」「Rez」並の衝撃「PlayGround」

2016年02月09日 13時00分更新

 なにこれヤバイ!

 「PlayGround」という音楽アプリがヤバイ。何がヤバイのか。カッコイイのである。楽しいのである。しかも操作がカンタン。筆者的にはプレイステーションの名作ゲーム「パラッパラッパー」や「Rez」(これはPS2)を初めて遊んだぐらいの衝撃を受けた。

PlayGround • Music At Your Fingertips App
価格無料 作者HLO S.A.
バージョン1.1.1 ファイル容量99.1 MB
カテゴリーミュージック 評価(4.5)
対応デバイス全機種 対応OSiOS 8.4以降

画面もかっこよくてヤバイ

 もうヤバイ! びゅーんって音が出る! ヤバイ! 誰でも感動する! ヤバイ!

 とだけ書いていたら、上司が悲しそうな顔で「この仕事を辞めたいのか?」と聞いてきたので、ヤバイ理由をマジメに書くことにする。自分のクビがヤバくなってしまった。

 百聞は一見にしかず。操作している画面を見るとそのかっこよさがわかる。

 

 動画を見ればわかるが、操作方法は実際カンタン。楽曲パターンを選ぶと、画面上にパッドが現れて、それをなぞれば音が出る。これだけ。感覚としてはKORGの「iKaossilator」(関連記事)に似ているだろうか。

 でも、そういうアプリは本当に山ほどあるのだ。PlayGroundならではの、誰でもかっこよく演奏できるヤバイ秘密はどこにあるのか。

 触ってみればわかる……というのはズルいので筆者なりの考えを言えば、パッドの配置が絶妙なのである。これに尽きる。

画面上にヤバイパッドがたくさん並んでいる。難しそうに見えるかもしれないが、一つ一つの音を覚える必要はない

 まず、リズムがカンタンに叩けるのが大きい。どんなにカッコイイ音が出るアプリでも、リズムがへなへなだと聴いていてキツいし、演奏する方もキツい。「やっぱり俺には音楽の才能なんてなかったんだ」と実家に帰りたくなってくる。

 あるいは、あなたが仮にかなり正確にリズムが叩ける人だったとしよう。でも、iPhoneやiPadの画面を、規則正しく何度も何度も長時間叩きたいだろうか? それならば、ドラムなりパーカッションなりを叩いた方がいいと個人的には思う。

 PlayGroundはわかっている。打楽器系の音が鳴るパッドを画面に配置し、その上を指がスワイプすると反応する仕組みを採用した。だからポコポコ叩かなくても、画面に当てた指を動かせれば大丈夫。

 極端にいえば、画面を塗りつぶすようにぐしゃぐしゃと動かしたっていい。それだけで気持ちよくリズムが刻めるように、絶妙に配置されているのがヤバイ。だから打楽器の経験が鳴くても、楽しく演奏できてしまう。よくできているのだ。

演奏前に、アプリ内に用意されている楽曲パターンを選ぶ。アプリ自体は無料(ヤバイ)だが、アプリ内課金で楽曲が購入できる

リズムを練習するモードもある。とはいえ、基本的には「画面に当てた指を動かす」だけ。画像のように、ぐるぐると指を回していればヤバイ音楽になる。「こういうふうに動かすと、よりかっこよくなるよ」というお手本と考えればいい

 音色もカッコイイ。シンセサイザーアプリやシーケンサーアプリは、ツマミやスライダー系のUIが多かったりする。いろんな音が出せるのは知識がある人にはもちろん有用だし、使いこなせればカッコイイのだが、素人にはしんどい。練習しないと使いこなせませんよ、と言われると、実家に帰りたくなる人も出てきてしまうだろう。

 その点、PlayGroundはどこを押してもそれなりにいい感じの音が出る。感覚的に指を動かせば、変化が付く。あなたはFのコードを押さえる必要はない。楽譜を読めなくてもいい。初心者大歓迎というわけだ。

 だから、適当に指をすべらせるだけでも、なかなかカッコイイ音楽になる。操作に慣れてきたら、ちょっと工夫をすれば、ますますヤバイ。パーカッション系の音が出るパッドを片手で規則的に撫でるようにして、メロディーっぽい音が出るパッドをもう片方の指でちょいちょいとスワイプしてみよう。気分はもうクラブである。ヤバイ。

 ちなみに基本無料で、楽曲は3パターンが遊べる。その他の楽曲パターンはコンテンツ課金となる。

 操作がカンタンで、出る音もカッコイイから、とにかく楽しくなってしまう。楽器未経験者はもちろんだけど、それなりに楽器を弾いたり、作曲をたしなんでいる人にもぜひ触ってみてほしい。「こういうUIの楽器があったらいいな〜」って感じるだろうから。よいアプリだよ。ほんとに。

コジマ

1986年生まれ。オールドルーキーとして、生来の不器用さと異常なほどの心配性を周りからツッコまれつつ、取材や原稿などと格闘している。

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