4日、マクニカはVAIOと協業し、メイカーズ向けハードウェア量産化支援サービスの提供を開始することを発表。IoT、ロボティクス分野での製品化を目指すスタートアップやメイカーズの新たなモノづくりをサポートするという。
今回の協業は、昨今の3Dプリンターやオープンソースハードウェア、クラウドファンディングなど開発した製品をビジネス化する環境が整備されたメイカーズムーブメントを背景としたもの。
半導体専門商社であるマクニカは、これまでもハードウェアエンジニアに半導体デバイスの供給や、製品に対する技術サポートを行っているが、近年は、ソフトウェアエンジニアやWebデザイナー向けのプロトタイピングキットを「Mpression for MAKERS」として立ち上げ、メイカーズに提供していた。
ハードウェア生産においては、一定品質を確保しながら求めるスピードとコストで量産化を実現するソリューションが求められている背景があり、Mpression for MAKERSの提供サービスを拡張し、VAIOとともにメイカーズ向けハードウェア量産化支援サービスを開始するという。
今回の協業において、マクニカはメイカーズ向けにアイディア創出支援と開発サポートプログラムを提供するとともに、製品の量産化を指向するメイカーズに対して、モノづくりに必要な一連の機能とノウハウを保有するVAIOとの橋渡しを行う。
VAIOは、PCビジネスやロボット製造の経験を通した商品企画、設計、部品調達、実装・製造、品質保証、サプライチェーンマネージメント、アフターサポートといったモノづくりに必要な一連の機能とノウハウを保有。さらに、VAIOらしさを生むコア技術としての「高密度実装技術」、「放熱設計技術」、さらに、設計の初期段階から全部署が参画して商品化を進める「上流設計」などの特徴がある。
VAIOはPC事業に加え、新規領域事業を強化する方針として、これらのアセットをスタートアップや製品領域を拡充したいパートナー企業に提供することで、日本のモノづくり産業のさらなる発展に貢献していくという。
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