Continuumやドコモの最大225MbpsのCAにも対応!
安曇野FINISHなWindows 10 Mobile機「VAIO Phone Biz」が発表!最速実機レビュー
ドコモの下り最大225MbpsのCAにも対応
デュアル仕様のSIMフリースマホ
PCをおもな生業としている同社だが、スマホとしての出来はどうだろう。本機はドコモの法人チャネルでの取り扱いも決まっているが、歴としたSIMフリー端末。マイクロSIM+ナノSIMのデュアルSIM仕様だが、マイクロSDXCカードとナノSIMは共通トレイになっている。デュアルSIMで利用した場合は、片方がLTE(4G)+3G、もう片方がGSM(2G)での通信となる。
LTEの対応周波数帯は、2.1GHz(B1)、1.8GHz(B3)、900MHz(B8)、800MHz(B19)、1.5GHz(B21)と、ドコモ4波、ソフトバンク2波で利用できる。先述の通り、本機はドコモの法人チャネルで取り扱われるだけあり、ドコモの相互接続性試験(IOT)をパスする見通しで、下り最大225Mbpsのキャリアアグリゲーション(CA)にも対応する。なお、LTE回線を用いた高音質通話「VoLTE」には非対応。
外観以外でVAIOらしさを感じることは少ないが
Continuumはもちろんカメラ機能も良好
中身は他社製のWindows 10 Mobile機とほぼ同じ。オリジナルのアプリなどは一切並ばず、通話やメール、Office Mobileなど最低限のアプリがプリインストールされている。トリニティの「NuAns NEO」と同様のSoCを搭載していることもあり、ワイヤレスアダプターを用いた画面出力でのContinuumに対応する。試作機で実際に試しても問題なく動作。素早くスクロールするとやや遅延が目立つがニュースページの閲覧程度の用途なら快適。フルHD画質のストリーミング動画視聴は厳しい。
カメラ機能もWindows 10 Mobile標準のものだが、1300万画素をほこる背面カメラの画質はややエッジがキツい印象を受けるものの一般的なミドルレンジのAndroid機と勝とも劣らない。また、カメラを自動モードから「Proモード」に切り替えれば、ホワイトバンスや露出はもちろん、シャッタースピードなども細かく設定できるため、凝り性な人でも割と遊べる仕様になっている。
高性能なWindows 10 Mobile機という選択肢が増えた
現状、日本のWindows 10 Mobile機のラインアップを見るとやや低スペックのものが多い。そんな中、Microsoft純正の「Lumia 950」シリーズ並みとまではいかないが、フルHD解像度&3GBメモリーを搭載したVAIO Phone Bizは同OS搭載の高性能機を求めていたユーザーにとっては十分選択肢になると思う。スマホ向けおよびUWPアプリの少なさや日本語IMEの洗練度などWindows 10 Mobile共通の弱点は本機にも当てはまるが、ぜひチェックしてみて欲しい。
「VAIO Phone Biz(VPB0511S)」の主なスペック | |
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ディスプレー | 5.5型液晶 |
画面解像度 | 1080×1920ドット |
サイズ | 約77×156.1×8.3mm |
重量 | 約167g |
CPU | Snapdragon 617 1.5GHz+1.2GHz (オクタコア) |
メモリー | 3GB |
ストレージ | 16GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大64GB) |
対応ネットワーク | LTE:バンド1/3/8/19/21 W-CDMA:バンド1/6/8/11/19 |
OS | Windows 10 Mobile |
カメラ画素数 | リア:1300万画素/イン:500万画素 |
バッテリー容量 | 2800mAh |
SIM形状 | microSIM+nanoSIM(microSDXCとの排他) |
カラバリ | シルバー |
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