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HGST「Ultrastar He10」

HGSTが容量10TBを実現したヘリウム充填HDDの実機を披露

2016年01月30日 23時23分更新

 「ASUSTOR×HGST NASイベント」がツクモパソコン本店4Fの特設会場で開催された。このイベントで、HGSTのヘリウム充填HDD「Ultrastar He10」の実機が国内で初めて一般客に公開された。

HGSTの10TB HDD「Ultrastar He10」の実機が国内で初の展示。7200回転で動作しているにもかかわらず、触れてもほとんど振動と熱を感じなかったことに驚いた

 「Ultrastar He10」は、エンタープライズ向けの大容量HDDで、内部にヘリウムガスを充填する「HelioSeal」採用のモデルの第3世代製品。

 空気よりも軽い(密度の低い)ヘリウムをHDD内に充填することによりディスク回転の際の抵抗を軽減、省電力化しているのが特徴だ。

 垂直磁気記録方式(PMR)を採用し、同方式のHDDでは世界初となるという記憶容量10TBを達成。現行のヘリウム充填HDD比で25%の容量増加と、従来の非密閉型の垂直磁気記録HDDと比べて56%の消費電力低減を実現したという。

 インターフェースはSATA 6Gbps、またはSAS 12Gbps。バッファ容量は256MB、ディスク回転数は7200rpm、連続転送レートが249MB/sec。MTBF(平均故障間隔)はおよそ250万時間で、保証期間は5年間。

こちらは内部構造がわかる展示サンプル。ヘリウム充填でないと7枚のプラッタを回転できないとのこと

ヘッドが14個確認できることからこれが「Ultrastar He10」だとわかる。基板も新たに設計し、消費電力を低減しているそうだ

 すでに先月から企業向けにサンプルの出荷が開始されているが、量産品の販売は3月ごろになるという。おそらく量産品はツクモにも最速で入荷するであろうが、HGSTによると希望小売価格はまだ未定とのこと。 

「ASUSTOR×HGST NASイベント」の様子

週刊アスキーの記事とともに、HGSTのHDDとASUSTORのNASキットを展示

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【取材協力】

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