「メープルの森へいこうよォッ」「なな色のバラのように美しく生きていこうよォッ」
勢いのある商品名の紅茶がネットで話題だ。「ジョジョ」と「刃牙」を足して2で割らない感じだ。味はいいらしい。気になり、買ってしまった。本当は「メープルの森」がよかったが、売り切れで「なな色のバラ」にした。
スリランカ・ムレスナ社のセイロンティー「ムレスナ紅茶」ティーバッグをボックス詰めにしたもの。800円で11個入りだ。「Thé Thé K.A.O.R.I」に通販で注文したところ、翌日にすぐゆうぱっくで届いた。勢いを感じる。
箱は箔押しで朝陽にきらきら輝いていた。
箱の正面には「あのヒットを放った野バラのブレンドを進化させた待望のスーパーブレンド」とある。第2弾だった。知らなかった。
「ローズの香りをベースにレモン、バニラ、メープルの香りをプラス。おいしいのはムレスナさんの紅茶ですねェッ」と続く。勢いある。
箱の側面には、さらに独特な世界観のある紹介文がある。
「ジャーン!ねェ~美しい、ジュリア!わたしを一緒に連れてって~!いいでしょォッ!そうよ、ジュリア!本気なのよォッ、あたし」
突然のジュリア。
「ジュリアさんって誰?って想ったでしょォッ誰でもありません」
ええええ。
「ムレスナさん朝起きてティータイムしながら、なにか、そんな感じになって、少し笑っていただけなのです!!」ムレスナさんは誰なのか。
「ええ!うそでしょッ、ええ!なの!でも正気ですよムレスナさんは……少しかわっているだけ……フフフフフッて笑っている場合ではありませんよねェッ」
「お~っといつもひとり言になってムレスナさん恐い~」「だいじょうぶ…だよッ、ぼくにはおいしい紅茶があるから」「やっぱり、全部ひとりごとです!」
読むほど、すごい紅茶を買ったと実感する。
ちなみに反対側には「おいしい紅茶飲んでリラックスしてもっと進化して未来に輝く人になっていこうではありませんかぁ?(あぁ~なんてスッキリ!語録)」。ややスピリチュアルな世界を感じてきた。
ライナーノーツは堪能した。飲もう。
箱を開き、ティーバッグを取り出す。ばらのいい香りがふわっとひろがる。おしゃれな香りだ。そういえばむかし友達が化粧水にローズウォーターを使っていた。いまどうしているだろうか。わたしは紅茶を飲んでいる。
本当は水出し紅茶がいいらしいのだが、すぐ飲みたいのでお湯をわかした。ストレートティーの場合は沸騰したお湯を200cc注ぎ、約40秒むらしてできあがりになる。きび糖がおすすめということで2杯ほど溶きいれた。
味はとてもおいしい。ほっとした。リラックスできる。香りもおしゃれで、きれいなものを飲んだ感じがした。テンションの高さで衝動買いしてしまったが、これは普通にいい紅茶のような気がする。
最後に箱に入っていたチラシをめくってみると「ムレスナ社創業者のアンスレムペレラ氏のおかげでこの創作活動ができることに感謝してこの身を紅茶の世界にささげてゆきたいと心から深く想ってやみません」と熱かった。
すごい世界を知ってしまった気がする。次はどれにしよう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります