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LINE画面が漏れるのを防ぐ対策を紹介する

ありがとう文春! ベッキー・ゲス極事例からLINEの安全を考える

スマホを直接触ったか、iPad版利用か、遠隔操作アプリか

 流出原因を考える前に「そもそも、これは本物か?」ということも検討しておく必要がある。週刊誌による捏造の可能性だ。

 しかし今回の場合、7日の文春にベッキーさんと川谷さんの顔が写った写真(LINEのトークで流されたもの)が掲載されており、写真は流出しているのにLINEトークが捏造とは考えにくい。またベッキーさんの謝罪会見でも、このLINE画面が捏造とは言っていないので、本物だと考えたほうが素直だろう。

 ではLINEトークがどこから漏れたのか。先に文春掲載画面からわかることをまとめて、その後に仮説を見ていこう。

文春掲載画面でわかること

・二度とも川谷さん側からの流出、しかも古いバージョンのままでの流出
川谷さん側が右側にあるので、川谷さんのLINEアカウントからの流出。またアイコンが四角である、アカウント名が表示されるなどの点から、古いバージョンのLINEだと推測できる(最新バージョンではアイコンは円形、相手のアカウント名は表示されない)

・PC版ではない
背景画像が設定されていることから、PC版のLINEではないと推測できる(PC版では背景画像を設定できない)

 ここからLINE画面流出の原因は、3つ想定できる。

LINE画面漏えい原因の3つの候補

1.川谷さんのスマートフォンを直接触って画像を取り出す
川谷さんに近い人が、川谷さんのスマートフォンを直接触って、画像を取り出すパターン。LINEを開きスクリーンショットを保存。パソコンに接続してスクリーンショット画像を抜き出すという方法なら、数分程度で済むだろう。

2.遠隔操作アプリを忍び込ませている もし川谷さんのスマホがAndroidであれば、遠隔操作アプリが使われている可能性も。一度はスマホを触って遠隔操作アプリを忍び込ませ、その後はパソコンからアクセスして監視する。ただしスクリーンショットを撮るにはroot化が必要だと思われ、かなり難易度は高め(注釈参照)。

3.iPad版LINEでアクセスする
iPad版のLINEで、川谷さんのスマホのLINEを読み書きする方法。川谷さんがLINEに設定しているメールアドレスとパスワードがわかり、かつ一度はスマホを手にする必要がある。iPad版のLINEから川谷さんのメールアドレスとパスワードでログインし、スマホ側のログイン通知を消去すれば、発覚する恐れが少ない。

 もっともわかりやすいのは、1の直接触る方法だろう。数分あれば、LINEを開いてスクリーンショットを保存できるので、パソコン接続すれば取り出すことも簡単だ。川谷さんが仕事中や入浴中に取り込むことも可能だろう。

 ただし二度も流出している、つまり最低二回はスマホに触っていることになってしまう。21日発売の文春掲載画像は、ベッキーさん謝罪会見の前日のものだから、それ以降にスクリーンショットを撮れるだろうか。川谷さんは警戒しているはずで、かなり難しいと思える。

 また2つ目の遠隔操作アプリも考えられるが、Androidに限られること、直接の操作が難しいことなどから、可能性は低いと思う(末尾の注釈参照)。

 筆者が濃厚と考えているのは、3つ目のiPad版LINEだ。通常、LINEは1台のスマホにつき1つのアカウントしか使えない。しかしPC版とiPad版については、スマホのアカウントと併用可能だ。つまりスマホ+iPad版orPC版という組み合わせであれば、同じ画面・同じ通知がまったくそのまま読み書きできるのだ。

LINEのiPad版がリリースされたのは2014年の10月

 ただしPC版の場合は、起動の度にログイン通知がスマホ側に表示される。そのためスマホの持ち主に気付かれてしまうだろう。

 それに対してiPad版は、最初こそ通知されるものの、基本的にはログインしたままになると思われるので、通知が出ないと推測できる(注:ここの部分は要検証で、現時点では検証できていない)。

 筆者としてこの「iPad版LINE」での覗き見が濃厚と思っている。川谷さんに近い人が、川谷さんのLINEのパスワードを推測しiPad版LINEに入力。スマホを手にとってiPad版でのログイン通知を消す。その上で離れた場所からiPad版LINEで、常時監視している線が濃厚だと思う(なおiPad版LINEでメッセージを直接開くと既読が付いてしまい察知される可能性があるが、これは「既読になるまで開かない」という単純な方法で回避できるだろう)。

 では、流出させたのは誰なのか。残念ながら、犯人は推測のしようがない。週刊文春は「音楽関係者」としているが、スマホを手に取れる身近な人だということしかわからない。週刊文春が入手先を明かすとは思えないので、謎のままで終わりそうだ。

※注釈

Androidでの遠隔操作アプリでもっとも有名なものでは、スクリーンショットを撮るためにはroot化、つまり不正なアプリによる改造が必要。また遠隔操作アプリではアプリの起動などの直接操作は難しい。よって遠隔操作アプリので可能性は低いと思われる。またリモートデスクトップが可能なアプリを使う方法もあるが、川谷さん側のスマホでの操作が必要になるので現実的ではないだろう。

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