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楽天・三木谷代表、はっぴ姿でマーク・ザッカーバーグを意識

2016年01月19日 11時00分更新

 楽天・三木谷浩史代表率いる新経済連盟が18日、六本木ヒルズ隣のグランドハイアット東京で新年会を開催。会員およそ600人を前に、三木谷代表は2016年のテーマとして「フィランソロピー」をかかげた。

 フィランソロピーは、企業がいわゆる慈善事業をすること。Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグCEOが、子供が生まれたことをきっかけに、自身が保有するFacebook株の99%を寄付すると発表したことで話題となった。

 三木谷代表は「ビル・ゲイツであったりマーク・ザッカーバーグがかなり有名だが、日本では残念ながら普及が遅れている」といい、今年をフィランソロピー元年と呼んで、体制づくりにつとめたいとがんばっていた。

 「公益法人にたいする助成はなかなか進んでいない。アントレプレナーが自分の裁量と自分のビジョンにもとづいて(公益法人・NPOに)投資できる体制を整えることが大事だ」(三木谷代表)

新年会には600人ほどの会員が集まった

かっこいいバンド演奏もあった

 フィランソロピーがテーマの新経済連盟は今年で5年目。外側からは何をしているかよくわからないが、ようするにスタートアップや関連団体の代わりに政府とのパイプを持ち、規制緩和などをはたらきかけている団体だ。

 具体的には、昨年時点で44回の政策提言を出し、たとえば不動産取引などでの「対面・書面原則」撤廃をはたらきかけたりしている。昨年12月には、Uberのようないわゆる「ライドシェア」についても提言を出していた。

 加盟社数は一般会員330社、賛助会員205社をあわせて535社。三木谷代表を筆頭に、サイバーエージェント藤田晋代表、GMOインターネットの熊谷正寿代表が理事をつとめるなど、IT関連の取締役陣がずらりと幹部に顔をそろえる。

 一般会員の年会費は20万円。各種セミナー・交流会への参加、政策提言作成への参加、新経済連盟主催イベントへの参加優待権を得られる。

 イベントなどはともかく、実際に政治家を動かして政策を有利に進めることが団体の眼目だ。六本木に居を構える外資大手に根こそぎ客を奪われてしまう前に、国内スタートアップ寄りの過激な政策をどんどん進めてほしい。

 新年会で量販店の店員のようなはっぴを着て、恒例の「鏡開き」をしている三木谷さんの姿をみると、すさまじいギャップを感じて大丈夫かいなと思ってしまうわけだが。がんばってほしい。めざすはザッカーバーグだ。

今年はフィランソロピー


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