テーマを設定して、ブレていないか常にチェック
── ゲームの基調となる色が“白”ですが、このテーマカラーもそういった影響ですか。
鷲見 政明氏:テーマカラーを白にした理由は“カジュアルで重くない仮想世界”をゲームの根源に置いたためです。それと、黒系の色はスマホゲームではかなりありがちな色ですし。
── カジュアルで重くない仮想世界と言いますと?
吉澤 曜祐氏:制作チームではいくつかのテーマ(キーワード)を設けまして、ゲームに何かしらの要素を追加する場合、テーマにちゃんと則っているか、ブレていないかを確認しています。
鷲見 政明氏:例えば「ハッチャケワクワクシャレオツポジティブポップ」とかです。
── えっ?
吉澤 曜祐氏:世界観やプレイング、キャラクター、そしてサウンドに貫いているのが「ハッチャケワクワクシャレオツポジティブポップ」なんです。
── す、すごいですね……。
吉澤 曜祐氏:そのほかにも「超絶的快感謎遊戯」だったり、「ヌルサク革命(レボリューション)」「気持ちイイニケーション」などがありますよ!
── かなりキャッチーなテーマですね。
吉澤 曜祐氏:文字列だけだと、ちょっと意味がわからないかもしれませんが、それぞれのテーマを元にできたのが「クラッシュフィーバー」なんです。
── それでは「ヌルサク革命(レボリューション)」ってなんですか?
鷲見 政明氏:スマホゲームって息抜きに遊ぶ方が多いと思うんです。それこそストレスが溜まっている人とか。そういう人にストレス解消のために遊んで欲しく、“ぬるぬる”動いて“サクサク”遊べるゲームにしました。
「ダウンロード時間を60秒以内にしてくれ」という指令
藤澤 健治氏:アプリゲームってゲームを最初に遊ぶときにデータタウンロードを行なったりしますよね。
── 一番最初の通信状態のアレですか。
鷲見 政明氏:最近のスマホゲームはリッチ化が進んだことで、ゲーム自体の質が向上しましたが、最初の通信がものすごく長いゲームがあるじゃないですか。まず、それがイヤだったんです。
── たしかに、最初の通信が長いとそこで挫折しますよね(笑)。
藤澤 健治氏:データ通信についてはユーザーへの配慮から「ダウンロード時間を60秒以内にしてくれ」と指令が下りました。
── 60秒ってかなり短いじゃないですか!
藤澤 健治氏:必要最小限のデータだけをダウンロードさせることで解消できました。遊びたいと思ったらすぐに遊んでもらえるようなゲームにしたかったのです。
(C)Wonderplanet Inc. All rights reserved.
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります