auは1月12日に新製品発表会を開催した。端末はAndroidケータイとタブレット1機種を含む4機種。発表会の目玉は、データ定額5GB以上のユーザーが25歳になるまで、データ容量を毎月5GBプレゼントする新たな学割。これにより、データ定額5GBの25歳以下のユーザーは合計10GB使える計算。学割+auスマートバリューを適用すると、データ定額料は月2590円。また、25歳以下のユーザーとその家族のデータ定額料を1年間毎月1000円割り引きする。
発表会の冒頭にはKDDI代表取締役社長の田中孝司氏が登壇。auユーザーのスマホ浸透率を挙げつつ、浸透が少なかったジュニアおよびシニア層に新料金プランを投入するなどこれまでの取り組みを解説。調査の結果、データ容量を毎月8~15GB使いたいユーザーは10代で72.1%、20代で60%と非常にデータの需要が高いとして、今回の月5GBプレゼントの意図を説明した。中学1年生からのユーザーが25歳まで契約した場合、プレゼントされるデータ総量は780GBになる計算だ。
auは2000年から学割をスタートさせており、学割サービスは今年で15年目。月5GBが提供される学割は新規契約に加えて機種変更にも適用される。田中社長は「今年はヘロヘロになるまで値引いた」「auは学生を超応援している」と語る。
あわせて発表されたのは、データチャージとau WALLETチャージのギフトカードを販売すること。当初はauショップで販売され、月5GBのデータ転送量でも足りない学生層への浸透を図る構え。また、au WALLETチャージカードは審査不要かつ発行手数料、年会費などが無料で使える利点を学生やジュニア層に訴求していく。
今回の新学割を契約したユーザーには「auスマートパス」と「ビデオパス」を2016年7月まで全額割り引き、「うたパス」を5月まで全額割り引きするキャンペーンも実施する。ビデオパスは2016年5月に「アニメパス」と一本化され、月額562円でビデオとアニメの見放題が楽しめる。
今回、auオリジナルスマホ「Qua phone」など新端末4機種と「Xperia Z5」と「BASIO」の新カラバリが発表されたが、発表会のメインとなった新たな学割。総務省のケータイ料金引き下げの要請を受け、ソフトバンクが先行している月上限1GBの低価格定額プランに関して、田中社長は「カミングスーン」としており追従する構え。なお、今回の学割に関しては「今回は相当ガツンと行ったので、他社がなかなか追従するのは難しいのではないか。追従されたらまた考えたい」とコメントしている。
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