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JH Audio「Layra II」「Angie II」「Roxanne II」「ROSIE」

神が作った「これぞハイエンド!」なイヤモニに迫る

2016年01月07日 14時00分更新

ハードロックが好きなハービー氏の趣向が出ているかもしれない

 JH AudioのSiren Seriesはいずれも有名なロックの楽曲にちなんだ名前が付けられている。それぞれLaylaはエリック・クラプトン、Roxanneはポリス、Angieはローリング・ストーンズ、そしてROSIEはAC/DCの楽曲だ。JH Audioのサウンドも低域が厚く、ビートが弾むロックな傾向を持つと筆者は感じているが、ジェリー・ハービー氏は普段どんな音楽を聴いているのだろうか。尋ねてみた。

── どんな曲が好きですか?

 好きなのはベリー・ヘビーなNu Metal(ニューメタル)。新しいところだとShinedown、Pop Evil、それからHellstone。あとはOmen Brothersとか、ローリング・ストーンズとか。好きな音楽の範囲はとても広いですね。あとはピーター・フランプトン、T.Rex、ジョニー・キャッシュとか……。ヘビーロックが好きなのかもしれないですね。

── サウンドキャラクターにその好みが表れていますね。

 普段からライブやバンド演奏を現場で聴いてるからね。快適なボリュームでベースの頭が躍るような感じを再現したくて。だからベース・レスポンスの良さにはこだわっていますし、ベースの量感を増やすための仕組みも入れています。私個人はずんずんと前に出てくる低域が好きだけれども、そうでもないなっていう人もいると思うので、必要に応じて調整できるようにしている感じですかね。

── Astell&Kernとのコラボは、Roxanne Universal FitをAK240向けにカスタマイズしたAKR03から数えて3年目に入ると思いますが、手ごたえを感じていますか?

 ベネフィットは、相互にあると思っていて、我々にとっては最高のオーディオソースが得られるという点ですね。Roxanne以来築き上げた関係性と信頼性がありますし、ユーザーにとって最高の環境を提供できるタッグだと思います。イヤーピースのトップと、プレーヤーのトップのコラボによるシナジーです。ダイナミックレンジやヘッドレンジ、ディストーションといった部分に優れますし、Astell&Kernのプレーヤーは解像度が高く、周波数特性もフラットです。だから、イヤピースの最終チェックにはAK380を使います。サウンド傾向を理解しているし、熟知しているので。

── 魅力的な製品がそろいましたが、ずばり価格は?

 それはまだ伝えられません。価格的にはLayla II、Roxanne II、Angie II、Roxieの順です。ただ制作自体は現行品よりすこしお金がかかっていますね。チタンの加工は大変ですから。まあ、作るのは私ですけど、売るのはまた別の人たちなので(笑)。一体いくらで売るのかは私も分かりません。

── 最後に日本のユーザーへ一言お願いします。

 期待しています。まず最初に東京で日本の聴衆を前に新製品を発表できた点をうれしく思います。毎年ここで新製品を発表していますが、日本の文化が好きですし、1987年から日本にはよくやってきています。私の作ったこの製品を使って、音楽を楽しんでほしいですね。

── 出荷は世界同時ですか?

 出荷は1月で、日本を含めた世界同時です。

── 日本のユーザーもきっと興奮しています。

 わたしも興奮していますよ。だからここで一番に見せたかったんです!

── ありがとうございました。

 ちなみにLaylaの登場時の実売価格は36万円弱。手間とコストのかかるチタン削り出し加工を採用したLayla IIの価格はどの程度に落ち着くのだろうか。音のすごさもそうだが価格のすごさにも関心が尽きない。

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