週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

例年より寒いラスベガスでCES2016が開幕、まずはPCに注目

2016年01月05日 09時00分更新

 1月6日から開催予定のイベント『CES2016』のため、筆者はラスベガスに滞在しています。CESは毎年1月に開催され、その年のトレンドを先取りした展示が多いのが特徴です。2016年の大きなテーマとしてはやはり“IoT”ですが、PCやスマホの新機種にも注目したいところです。

CES2016会場設営中のラスベガス・コンベンションセンターの様子。

レノボが最新PCを先行発表

 CES2016で最初に注目を浴びているのが、レノボです。現地時間1月3日には、新しい『ThinkPad X1 Family』の新機種を発表。タブレットを基本にノートPCとしても使える『ThinkPad X1 Tablet』や、360度回転型の『ThinkPad X1 YOGA』、さらにクラムシェルの『ThinkPad X1 Carbon』の新モデルなどを一挙に発表しています。

『ThinkPad X1 Tablet』。CPUはCore M、画面は12インチで、スタンドを兼ねたモジュールやキーボードを脱着できる。

360度回転の『ThinkPad X1 YOGA』。CPUはCore i7、画面は14インチで1270g。

 いずれもLTE通信機能としてSierra Wireless製、Qualcomm製、HUAWEI製のモジュールに対応することをうたっています。日本での対応予定など、詳細はCESのレノボブースで明らかになりそうです。また、日本のユーザーとしては昨年レノボとともに出展したNECの動向も気になるところ。レノボブースにおける新製品展示に期待です。

基調講演のトップバッターはインテル、サムスンも7日に開催

 CES開幕前日、1月6日には毎年恒例となる最初のキーノートが開催されます。今年はインテルが担当。IoTの話題が中心になるとみられるものの、第6世代Core搭載の最新Windows 10 PCの紹介も期待されます。

 昨年のCESでトップバッターだったサムスンのキーノートは7日。国内と異なり、海外ではテレビや白物家電でもサムスン製品は圧倒的な存在感があります。昨年、「2020年までに全製品をIoT対応にする」として打ち出した目標に向けて、新たな施策に期待です。

 1月5日には、ファーウェイやZTEも発表会を予定しており、スマートフォン製品の発表が期待されます。ただ、モバイル製品については2月にバルセロナでMobile World Congressが控えていることもあり、各社ともに手札を残している印象があります。現時点ではソニーもモバイル製品に関するイベントは予定していません。

 日本からは昨年に続きCerevoが出展し、新製品の発表を予告しています。さらにWindows 10 Mobile端末『NuAns NEO』が話題のトリニティも出展予定。2015年11月の発表時点で懸念されていた問題をクリアした、最新バージョンの展示を期待できそうです。

例年より寒いラスベガスで取材準備中

 

 CES2016が開催されるラスベガス中心部の状況はといえば、寒い日が続いています。ライドシェアサービス『Lyft』のドライバーと話していても、寒さが話題になりがちです。

例年よりちょっと寒いラスベガス。週末には雪の予報も。

 渡米するたびに苦労している通信環境について、今回はソフトバンクが提供する『アメリカ放題』を使う予定です。しかし大型ホテル内のレストランで圏外になったり、4Gでつながっても2Mbpsくらいしか速度が出ないなど、スプリントのネットワークは依然として貧弱な状態であり、不安は尽きません。

 そこでデータ通信用には、Apple SIMでT-Mobile USのプランを契約しました。これもトラブルがあり、先日ロンドンで使用した3キャリア契約済みのApple SIMでは、なぜかエラーで契約に失敗。サポートでも解決できず、新しいApple SIMを購入して契約し直しました。

T-Mobile USでは自動更新型プリペイドプランで「10GB/50ドル」を選択。契約後に自動更新をオフにすれば1ヶ月だけ利用できるようだ。

 Apple SIMの売りは複数のキャリアで使えることですが、キャリア側の対応がまだ追いついていない感があります。Apple SIM自体は日本でも米国でも安価に入手できるので、複数枚持ち歩いておき、問題が起きたら新しいSIMを使うほうが確実かもしれません。

 いずれにしてもApple SIM向けのデータプランはT-Mobile USのお得感が高く、米国出張では当面の間、アメリカ放題を補完する存在としてお世話になりそうです。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事