週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

WoTの資料提供!? ガルパン劇場版の話題でトークショーは大盛況

2015年12月30日 12時00分更新

 Wargaming Japanは12月26日、秋葉原UDXシアターにてオフラインイベント「Wargaming Gathering : December 2015」を開催した。

 当日は同社が開発・運営中のオンラインタンクバトル「World of Tanks」(以下WoT)や海戦ストラテジー「World of Warships」(以下WoWs)、モバイル版WoT「World of Tanks Blitz」(以下Blitz)などを紹介するトークショーや対戦大会を開いたほか、併設された展示スペースでは試遊コーナーやプラモデルの販売なども行なわれ、大勢のファンが詰めかけた。

オープニングステージは女優の結さん司会のもと、Wargaming Japanの加持太郎氏とミリタリーアドバイザーの宮永忠将氏が登場

Wargaming Japan代表取締役社長・川島康弘氏と来場者がWoTで対戦。結果は来場者チームの勝利!

ファインモールド社長・鈴木邦宏氏はBlitzを1万試合以上遊んでいるガチプレイヤー。「Chi-Nu」を使ってすばらしい腕前を披露

貴重な資料を大量公開! Wargaming社と
「ガルパン劇場版」の関係を杉山Pと宮永氏が語る

 イベントで特に盛り上がったのは、15時から行なわれた「ガールズ&パンツァー劇場版 戦車トークショー」。出演はミリタリーアドバイザーの宮永忠将氏と女優の結さん。そしてゲストはもちろん、『ガールズ&パンツァー』のプロデューサーとしてお馴染みの杉山潔氏だ。現在大ヒット中の映画とあって、場内は立ち見客が出るほど超満員だった。

いちばんの盛り上がりを見せた「ガールズ&パンツァー劇場版 戦車トークショー」

 イベントが始まり、ステージに杉山潔氏が登場すると、ファンに向けてお礼を述べた。「みなさんのおかげで劇場版がヒットしています。ありがとうございます」とコメントすると、集まったファンは「こちらこそありがとう!」と言わんばかりの大きな拍手が贈られた。

 このトークショーのテーマは、劇場版「ガールズ&パンツァー」の制作にWargaming社が深く関わっていることから「劇場版の制作秘話」について。WoTのプレイヤーならすでにご存知だろうが、ガルパン劇場版にはWoTに登場する戦車が多数描かれている。イベントで宮永氏は8輛の戦車をスクリーンに映し「これらの戦車はWargaming社が資料提供をした」と語った。

Wargaming社が資料提供した車輌一覧。なかには「カール自走臼砲」のように、WoTに登場していない戦車も!

 具体的にどのような資料を提供したのかと言うと、白黒で描かれた戦車マニュアルのようなイラスト。杉山氏によると、アニメを制作する際には写真よりも白黒で描かれたイラストの方が役に立つと言う。その理由は、写真だと暗い車内は黒く潰れてしまい、細かなディティールがわからない場合が多いから。

 その点、イラストは砲弾ラックのような細かな部分まで詳細に描かれている。場合によっては注釈まで描かれているので、アニメ制作に適しているとのこと。それを証明するために、会場のスクリーンには「センチュリオン1」(Centurion Mk.I)の砲塔の内部が詳細に描かれたイラストが映し出された。

資料提供された「センチュリオン1」(Centurion Mk.I)のイラスト。どのくらい正確に描かれているか、ガルパン劇場版をもう一度観て確かめてみよう

 続いて紹介された車輌は、超重戦車「T95」。ガルパン劇場版を観た人なら、戦車に詳しくなくても写真を見ればすぐに「あぁアレか!」とわかるはず。この車輌もWargaming社が資料提供を行なっている。

 会場のスクリーンには「T95」の内部イラストやメンテナンス中の写真など、超レアな資料が次々と映し出された。宮永氏は「T95」の特徴や誕生した背景などをおもしろおかしく語りながら資料を解説。そのなかで興味深かったのは、左右に2つずつ付いている履帯の外側を外せるところ。ガルパン劇場版でもそのようなシーンがあったが、実際には履帯を外す作業は約2時間かかるそうだ。

「T95」の貴重な資料たち。これらの資料を元にガルパン劇場版が作られた

Tier3駆逐艦でTier10巡洋艦を倒せるか?
WoWsはユニークな対戦イベントを開催

 16時から行なわれたWoWsのイベントは、WoWsプロデューサーの柳沼恒史氏と、プロダクトスペシャリストの畑井翔氏が登壇。司会進行は女優の結さん。このイベントでは、来場者から選ばれた5人と畑井氏の対戦コーナーが開かれた。

来場者の中から選ばれた5人の艦長が試合に出場

 対戦ゲームのルールは、5人のプレイヤーが協力して、制限時間内に畑井氏を撃沈したら勝利。5人のプレイヤーは全員Tier10巡洋艦「Des Moines」で、畑井氏はTier3駆逐艦「Wakatake」(若竹)だ。これでは畑井氏があまりにも不利なので、PCが操作する空母7隻(Tier4~10)を味方につけた。

 通常のランダム戦では空語は2隻までしか登場しないが、今回は特別ルール。7隻の空母から放たれる大量の艦載機は圧巻で、ものの数十秒で海面は魚雷だらけになっていた。ミニマップ上は艦載機を示す赤い点がビッシリ埋まり、通常のWoWsとは別のゲームのよう。コレはコレで楽しそう――と思った人も多かったはずだ。

かなり変則的なマッチング。ランダム戦ではゼッタイにありえない空母だらけ

空には敵の艦載機だらけ。雷撃機と爆撃機があちこちから飛来してくる

 気になる勝敗は、プレイヤーチームの圧勝。いくら7隻の空母を味方につけたとはいえ、Tier3駆逐艦でTier10巡洋艦を撃沈することは不可能だった。

あっさりと負けてしまい、ガッカリ肩を落とす畑井氏。「もう少しがんばれると思った」とコメント

展示スペースもミリタリーがゴッソリ!

 会場内の展示スペースでは、戦車漫画の第一人者・小林源文先生の生原稿とご本人のブース、プラモデルメーカー「ファインモールド」のブースなどが人気だった。さらに会場内にはクラン勧誘スペースや、人気イラストレーター「しばふ」氏のパネル、マニアックすぎる「シベリア横断ウルトラWGクイズ」など、催し物がたくさんあり、1日遊べるオフラインイベントだった。

しばふ氏のパネルの横には、激ムズのクイズが出題。クリアーすると特製缶バッジがもらえた

ファインモールドのブースでは、戦車プラモが特価で販売されていた

協賛PCメーカーの試遊台コーナー。WoTとWoWsを最高の環境でプレイ!

 なお、週刊アスキーで連載していた「タンコちゃん」の作者の村正みかど・はまむらとしきりコンビも会場に駆けつけ、仕事そっちのけでイベントを楽しんでいましたっ!

サインを描いたあと、戦車プラモが大好きな村正みかど氏はファインモールドブースの方へと消えていった……


■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります