スマホのバッテリーは実際のところ毎日充電が必要でしょう。ところが、最近は大容量バッテリーを搭載して駆動時間を伸ばした製品が増えてきました。今回、中国のジオニー(Gionee、金立)が発表したスマホ「Gionee M5 Plus」はなんと3日間利用可能という長時間駆動モデル。データローミングアプリも利用でき、旅行や出張にも便利な製品です。2015年12月22日に行なわれた、そのM5 Plusのグローバル発表会に潜入してきました。
ジオニーの名前を聞いてもピンと来る人は少ないかもしれません。中国では中堅どころのメーカーですが、実は世界中で話題になったモデルもいくつか出しています。中でも薄型スマホは世界最薄モデルを2度も更新。2014年9月発表の「Gionee Elife S5.1」は厚さ5.15ミリでギネスにも登録されたほどのモデル。そんな世界でも通用するジオニーが、今度は連続3日利用できるという長時間駆動モデルを発表したのです。
日本メディアも現地に呼ばれた発表
大容量バッテリーと省電力機能をアピール
発表会はジオニーの工場や研究所のある、同社の「Gionee Industry Park」で開催。グローバル発表会と言うものの、実は参加メディアは新興国が中心でした。しかし、同社はすでにインドやフィリピン、ミヤンマーなどで大々的に製品を販売中。今回の新製品も画面が大きく電池が持つということで、それらの市場に適した製品だそうです。また、日本のメディアも呼ばれたということは、今後日本での動きもあるのかもしれません。
Gionee M5 Plusのディスプレーサイズは6インチ、解像度はフルHD(1080×1920ドット)。もう1ランク上の解像度が欲しいところですが、M5 Plusはハイエンドというよりもビジネスユーザーをターゲットにした普及モデル。むしろ、大画面ながらも片手で持てるサイズにこだわりを持たせたようです。
本体サイズは81.2(W)×8.4(D)×160.9(H)ミリ。ちなみに「iPhone 6s Plus」のサイズは77.9(W)×7.3(D)×158.2(H)ミリ。やや大きいものの側面部分はカーブ断面で薄くなっているため片手で持つことは十分可能です。そして、デザインにもこだわりがあります。カメラやUSB Type-C端子を本体の中心線上に配置し、上下左右を対称な形にしているのです。正面から見た上下部分のサイズも同じに取るほどのこだわりようです。
バッテリーは5020mAh。もはやモバイルバッテリーと変わらない容量です。ここまで大きいと予備電池の必要もないということで、本体の裏カバーは固定式になっています。とはいえ、バッテリーが交換不能だと劣化が心配です。ところが、M5 Plusは600回法充電を繰り返しても4500mAhの容量をキープ。M5 Plusは3日間利用できるということで、3日おきに600回充電すると1800日、約5年ということになります。5年使ってもバッテリーの劣化はわずか10%、なかなかなものです。
もちろん5020mAhのバッテリーを搭載しただけでは3日間の連続利用は難しいもの。M5 Plusはパワーセーブモードやアプリごとの電力利用管理機能など、6つの省電力機能を組み合わせることで長時間利用を実現しています。ちなみに、M5 Plusの型番の「M」は、Marathon=マラソンの意味。長時間走り続けるマラソン選手をイメージして型番が付けられたわけです。
(次のページは「M5 Plusのビジネス向けの新機能&サービス」)
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