「Xperia Z Ultra」をはじめとして、「Xperia Z1」以降のシリーズから搭載されるようになったのが“マグネット端子”です。
それまではmicroUSB端子にキャップが付いていることもあり、毎回開け閉めするのがとてもめんどうでしたが、“マグネット端子”のおかげで一気に快適になり、とても重宝していました。
残念ながら「Xperia Z4」以後の最新のモデルはキャップレスのmicroUSB端子になり、マグネット端子はなくなってしまいましたが……。
“マグネット端子”を搭載したおもしろグッズはいろいろ登場しましたが、もっともわかりやすく便利なのは、置くだけで充電できるマグネットチャージングドックです。ドックにポンと載せるだけで、マグネットがピタっとくっついて充電(給電)されるので超お手軽。最近は無接点充電できるスマホもありますが、ほぼそれに近い便利さがありました。
そして、このマグネット端子を最大限に活かした素敵グッズが、「Xperia Z Ultra」専用のバッテリーを内蔵したケース「Power Cover CP12」です。
パッと見ではフリップタイプのケースに見えますが、背面部分が外部バッテリーになっているアクセサリーで、「Xperia Z Ultra」本体をケースに装着すると、ケースの内側にある充電端子と「Xperia Z Ultra」のマグネット端子がドッキングする仕組みになっています。
ケースの背面部分がまるごと3000mAhの大容量バッテリーになっているので、単体で約290gと結構な重さがあります。実は「Xperia Z Ultra」の本体重量(212g)よりも重いのです、このケース。
ケースバッテリーの充電方法はというと、左下にマグネット式の充電端子があり、付属のマグネット式チャージャーケーブルを接続して充電します。ちょっと便利なのは、「Xperia Z Ultra」をケースに装着した状態で充電すると、ケース内のバッテリーだけではなく、「Xperia Z Ultra」本体の充電も同時にしてくれるので、分離して充電する必要がありません。
持ち運んでいるときに充電したいと思ったら、ケースの横にあるボタンをポチっと押すと「Xperia Z Ultra」に給電を開始してくれます。
そして、ケースの左上には「Xperia Z Ultra」専用のスタイラスペン「ES22」と似た2段収縮式のスタイラスペンを収納しています。ケースから取り出してスタイラスペンを引き伸ばすと、約10cmの長さになります。
文字入力程度ならサラサラっと書けたり、ペン先が細いのでピンポイントでタッチする場合にも重宝します。
お約束で、ケースを反対側に折りたたむと、卓上スタンドにもなります。単純にひっくり返して、背面になる出っ張りにケースの端っこをひっかけているだけですが、デーブルに置いて、ちょっとした動画視聴などの際には便利です。
卓上スタンドのスタイル時もマグネット式チャージャーケーブルを装着できるので、電源が確保しながら使うこともできます。
ちなみに、Xperiaのプリインストールアプリ「スマートコネクト」を使うと、接続、切断(電源のオンオフ動作)の際、あらかじめ設定しておいた動作を実行できます。たとえば、接続したら画面の明るさ80%、切断されたら画面の明るさ60%、といった使い方ができ、これまた便利です。
みなさんお気づきだと思いますが、「Xperia Z Ultra」をこのケースにつけると、間違いなく横幅も厚みも増えて、重さも本体の2倍以上になります。重量だけならタブレットの「Xperia Tablet Z」と同じ重さになり、なんだか本末転倒というか、何がしたいんだろう? という疑問が沸かないわけでもありません。
ですが、フリップケースに入れてスタイラスペンをぶら下げて、さらに予備のモバイルバッテリーを持ち運ぶことを考えれば、結果としての総重量は同じで、それがひとつのケースの中にすべて収まり、小さいカバンに入れやすいとか、片手で持てるアイテムになっていると超前向きに考えることもできます。
なにしろ、本体にあえて重量級なパーツをガシャーンっとドッキングするだけで、パワー(バッテリー容量)倍増! なんて、なんだかフルアーマーガ○ダムかアーマードバ○キリーみたいじゃないですか! 有用性うんぬんより、そんなトキメキをくれたのがこの“マグネット端子”だったのです……違うかな?
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