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KSE-1500、JH Audio、FLC Technology

“ポタフェス 2015”で見つけた超高音質なイヤフォン

2015年12月23日 09時00分更新

「JH Audio」から未発表ハイエンドイヤホン4機種が登場

 スタンダードに高音質なヘッドホン、イヤホンもなかなかマニアックな製品が登場しているので紹介しよう。

 まず、米国発のハイエンドブランド「JH Audio」から新型ユニバーサルイヤーモニター4機種が世界初披露された。現行ラインアップの後継にあたる「Layla II」「Roxanne II」「Angie II」に加えて、まったくの新規ラインアップとなる「ROSIE」も登場。すべて、現時点で価格は未定となっている。

 「JH Audio」ブランドの特徴といえば、BAドライバーの構成数をとにかく増やすことで音の緻密さを増していること。最上位の第二世代となる「Layla II」は高域が4基、中域が4基、低域が4基の合計12基という構成。チタン削り出しのボディーを新たに採用した超ハイエンドだ。そのサウンドは緻密さ、情報量志向を極めている。

チタン削り出しボディーとなったLayla II

 Roxanne IIは、同じく高域4基、中域4基、低域4基の合計12基のBAドライバーを搭載したモデルだが、音質チューニングのテーマは「ロックンロール」と低域のエネルギーをブースト。低音のパワーも気持ち良く鳴らす音楽リスニング志向だ。

ロック志向のサウンドを鳴らすRoxanne II

 Angie IIは、高域用2基、中域用2基、低域用4基の計8基のBAドライバーを搭載。基本的にはLayla IIの系譜に属する情報量志向のサウンドで、ラインアップとしては2番手となるが、やはりその情報量志向のサウンドは凄まじいパフォーマンスを誇る。

JHのラインアップでは2番手となるAngie II

 そして最後に新モデルとなるROSIEは、高域用2基、中域用2基、低域用2基とBAドライバーユニット合計6基を搭載。JH Audioブランドの中では最も安価なモデルとなるが、それでも他社比では最上位機種のさらに上に位置してもおかしくないハイスペックモデル。サウンドチューンはモニター用というより若干低音に味付けのあるタイプで、イヤフォンマニアとしては十分購入の選択肢に入る。

JHのローエンドモデルとして追加されるROSIE(画像のQUAD DRIVERの表記は間違い)

 同ブランドを取り扱うアユートは、12月3日にはAstel&Kernブランドのハイエンドポータブルプレーヤー「AK320」を発表、12月18日に直販価格24万9980円で発売したばかり。ハイエンド・ポータブルオーディオの世界がどこまで拡大していくのか、「ポタフェス 2015」はその深淵を垣間見られるイベントとなった。

「JH Audio」のイヤホンは、発売したばかりの「AK320」とともに試聴可能となっていた


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