週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

人間の指を電気で動かすウェアラブルデバイスだと……モーニングピッチスペシャルエディション2015

2015年12月17日 16時31分更新

 ヤバいので前置きなしで紹介するけど「アンリミテッド・ハンド」が超すごい。東大ベンチャーH2Lが開発しているVRゲームコントローラーだ。腕に貼りつけると身ぶり手ぶりからゲームキャラを動かせるやつ。

 これなんと入力だけじゃなく出力も可能。電気刺激と振動モーターの合わせ技で、指を1本ずつ制御できる。ゲームキャラの頭をぽんぽんできるし、指先に止まった鳥の重さを感じられるし、拳銃の反動を受けることもできる。

 技術を応用すれば、逆にソフトで入力したとおりに指を動かすこともできる。初心者がプロみたいに琴を弾いたり、匠の指さばきをデータとして保存・再生できるようになる。ロボットにつなげれば指でつまんだりさせたりもできる。

VRで銃の反動を感じたり、キャラをもふもふしたりできる

電気刺激と振動モーターの合わせ技で指を1本ずつ制御できる

 キックスターターでクラウドファンディングをしたところ7万5000ドルが集まったという。さもありなん。盛り上がりはじめているハプティクス、触覚デバイスなのだけど、ここまで大風呂敷広げるところ初めて見たのでたいへん驚いた。

 岩崎健一郎代表は「VRコントローラーのデファクトスタンダードをめざす」と鼻息荒い。世界はVR、ハプティクスデバイスの競合だらけ。ソニーのような大手ともうまく組み、日本のコントローラーは最強と言われるようがんばってほしい。

やばいテクノロジーベンチャー7社が豊洲に集結

 アンリミテッド・ハンドが登場したのは豊洲ピッチのステージ。観衆1000人の前でTEDよろしく事業内容をプレゼンした。これは一体何なのか。時をさかのぼること1時間、おなじステージではダンサーが頭をついてぐるぐる回っていた。

 ベンチャー支援企業のトーマツベンチャーサポートから、年末恒例のコンテスト「モーニングピッチスペシャルエディション」を開催すると聞いて来たのだった。間違えてないかと不安になってきたところで、ステージの端から声が聞こえた。

 「安心してください、合ってますよ!」

 とにかく明るい安村、と期待をこめて見上げると、そこにはトーマツ印の赤いパーカーを着た司会者のふたり。いつも木曜朝7時にピッチイベント「モーニングピッチ」をやっているおなじみの顔だった。安村ではなくがっかりしたが安心した。

 ブレイクダンサーは世界大会で日本人として初優勝したスパルタ二ックロッカーズ。コンテストのテーマが「世界に挑戦するベンチャー」だからという話だった。

なぜかダンサーが登場(左)、トーマツの赤いパーカーが目立つ(右)

朝10時から豊洲ピッチに約1000人のベンチャー関係者が集まった

 登場したのは7社のテクノロジーベンチャー。全自動洗濯物折り畳み機、生体認証技術、超小型衛星など、製品ジャンルもさまざまだ。WiL、グローバルブレイン、サムライインキュベートなど業界から審査員が集まり、No.1を決定した。

 なかでも、とくにやばかったのは画像解析系だった。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります