異色モバイルノートPCの操作感をチェック!
キングジム初のノート「ポータブック」は本当に打ちやすいのか?
肝心のキーボードの打ち心地だが、きちんとした打鍵感があり、8型のノートPCに収納されていると考えると驚異的な使いやすさである。参考までに手持ちの「MacBook Air」および「TransBook T300Chi」と比べてみたが、キーピッチ18mm、キーストローク1.5mmのフルサイズなので、いずれもに近い。ただし、ポータブックの方がキーのひとつひとつが縦方向に小さいので、慣れは必要だと思う。11〜12.5型クラスのモバイルノートPCに搭載されているキーボードに近い打ち心地は実現していると言える(同じとは言えない)。また、アルミのフレームのおかげか、たわむことはなく、頼りなさはない。
ポインターの移動はキーボード中央に備えられた光学式のトラッカーで行なう。ちょうどThinkPadシリーズに搭載されていたようなトラッカーの光学式版で、光学式センサーが仕込まれた円形の装置の上に指を置いてポインターを動かすのだが、マウスやトラックパッドと異なり、指先での操作になるため、細かい項目にポインターを合わせたいときなど、はじめはうまくいかないかもしれない。
トラックパッドやマウスでの操作に慣れていると、すこし戸惑う部分だろう。Windows 10標準の設定項目からポインターの軌跡の速さを設定できるので、好みにあった速度に変更の上、最適な設定を見つけたい。
左右クリックはパームレスト部に設けられているから、使用時にはホームポジションに指を置き、左右いずれかの人差し指でポインターを移動し、左右クリック時は人差し指をずらすか、親指でクリックするスタイルになると思う。ポータブックひとつで完結する手軽さは失われてしまうが、外付けのマウスを使うのもひとつの手だ。Bluetooth 4.0での通信に対応しているため、Bluetoothマウスを用いれば端子をふさぐこともない。
使い手は選ぶが、ハマればいい相棒になりそう
総じて、使い手を選ぶ製品だと感じた。OSにはWindows 10 Homeを採用しているが、プロセッサーはAtom x7-Z8700、2GBメモリー、32GB eMMCと、スペック的には8〜12型クラスのWindowsタブレットに近く、重い作業をパワフルにこなす、というタイプのノートPCではない。
ポータブックの魅力は、A5版のコンパクトさに、キーピッチの広いキーボードを搭載している点、そしてフルサイズのインターフェースを豊富に搭載している点に尽きる。とにかくPCを外に持ち出す機会が多く、すこしでも荷物を小さくしたいユーザー、あるいは外出先で文章作成をする機会の多いユーザーは、一度店頭などで試用してみるといいだろう。
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