週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

異色モバイルノートPCの操作感をチェック!

キングジム初のノート「ポータブック」は本当に打ちやすいのか?

2015年12月14日 17時00分更新

成人男性の手を置くとこんな感じ、モデルは平均よりもすこし大きめの手

 肝心のキーボードの打ち心地だが、きちんとした打鍵感があり、8型のノートPCに収納されていると考えると驚異的な使いやすさである。参考までに手持ちの「MacBook Air」および「TransBook T300Chi」と比べてみたが、キーピッチ18mm、キーストローク1.5mmのフルサイズなので、いずれもに近い。ただし、ポータブックの方がキーのひとつひとつが縦方向に小さいので、慣れは必要だと思う。11〜12.5型クラスのモバイルノートPCに搭載されているキーボードに近い打ち心地は実現していると言える(同じとは言えない)。また、アルミのフレームのおかげか、たわむことはなく、頼りなさはない。

アルミ製のキーボードフレームは触ってみた感じ、非常に堅牢な印象

 ポインターの移動はキーボード中央に備えられた光学式のトラッカーで行なう。ちょうどThinkPadシリーズに搭載されていたようなトラッカーの光学式版で、光学式センサーが仕込まれた円形の装置の上に指を置いてポインターを動かすのだが、マウスやトラックパッドと異なり、指先での操作になるため、細かい項目にポインターを合わせたいときなど、はじめはうまくいかないかもしれない。

 トラックパッドやマウスでの操作に慣れていると、すこし戸惑う部分だろう。Windows 10標準の設定項目からポインターの軌跡の速さを設定できるので、好みにあった速度に変更の上、最適な設定を見つけたい。

キーボードの中央に光学式のトラッカーを設ける

 左右クリックはパームレスト部に設けられているから、使用時にはホームポジションに指を置き、左右いずれかの人差し指でポインターを移動し、左右クリック時は人差し指をずらすか、親指でクリックするスタイルになると思う。ポータブックひとつで完結する手軽さは失われてしまうが、外付けのマウスを使うのもひとつの手だ。Bluetooth 4.0での通信に対応しているため、Bluetoothマウスを用いれば端子をふさぐこともない。

光学式のトラッカーを使用する場合は、すこし特殊な手の置き方が必要になる場合もあるかもしれない

使い手は選ぶが、ハマればいい相棒になりそう

 総じて、使い手を選ぶ製品だと感じた。OSにはWindows 10 Homeを採用しているが、プロセッサーはAtom x7-Z8700、2GBメモリー、32GB eMMCと、スペック的には8〜12型クラスのWindowsタブレットに近く、重い作業をパワフルにこなす、というタイプのノートPCではない。

 ポータブックの魅力は、A5版のコンパクトさに、キーピッチの広いキーボードを搭載している点、そしてフルサイズのインターフェースを豊富に搭載している点に尽きる。とにかくPCを外に持ち出す機会が多く、すこしでも荷物を小さくしたいユーザー、あるいは外出先で文章作成をする機会の多いユーザーは、一度店頭などで試用してみるといいだろう。

アスキーストアで予約受付中!

 アスキーストアで予約受付中です。また発売記念として発売日までにご予約の方に ポータブック専用ケースがもれなくついてくるキャンペーンを実施中です。この機会にぜひご予約ください!

たためるパソコン キングジム PORTABOOK [ポータブック] XMC10 予約特典「専用ケース」付きセットをアスキーストアで予約
アスキーストアで予約

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事