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エレコムのトラックボール“DEFT”シリーズは買い占めたい!

2015年12月23日 17時00分更新

 毎年12月半ばにさしかかると時間の流れる早さに驚きます。今年もいろいろなものが流行し、いろいろなものが忘れ去られていきました。今年話題になったガジェットをおさらいするためにも、「週刊アスキー 特別編集 冬の超お買物特大号」を読んで2015年を振り返りましょう!

 でも、流行りすたりに関係なく好きなものってありますよね。今回はASCII.jpの自作PC 兼 ドリル担当のドリル北村にほしいものを聞いてみました。世間の風潮に負けないマイノリティー派の叫びです。

誰がなんと言おうと「トラックボール」がほしい!

 なにを隠そう、私はトラックボール愛好家だ。世間一般では使いにくいと思われがち……どころか、存在は知っていても使ったことなど一度もない人の方が多いであろう。

 1990年代前半には、ノートPCのポインティングデバイスといえば、スティック式ポインターかトラックボールだった。それが今ではタッチパッド全盛で、トラックボール搭載ノートは中古ですら見かけない。

 「今どんなマウス使ってるの?」「俺はトラックボールだよ」「……プッ、だせぇ」みたいな目には何度も遭ってきた。

 そんなトラックボールだが、マウスパッドが必要ないので机の作業スペースが節約できたり、1ドット単位の細かな操作が可能だったり、実は非常に便利な入力デバイスなのだ。

 私がトラックボールを使い出したのは、マイクロソフトの「Intellimouse Trackball」(1997年11月発売、販売終了)に出会ってから。その後マイクロソフトの「Trackball Explorer」(2001年4月発売、販売終了)に買い替え、15年近く愛用していた。

長年愛用したマイクロソフトの「Trackball Explorer」

 ところが、昨年ついにそのトラックボールが壊れてしまった。愛用していた「Trackball Explorer」はとっくに絶版しているので、仕方なく似た形状の製品を探すわけだが、1年経っても自分の手になじむ製品には出会えなかった。

 入力デバイスに不満があるのは非常にストレスが溜まる。そろそろ諦めて高級マウスに乗り換えようかと思っていた矢先、エレコムからトラックボールの新製品が発売された。

 現在販売されているトラックボールは玉の配置によって、大きく2種類に分けられる。玉が中央に位置して人差し指で操作する「人差し指タイプ」と、左に位置して親指で操作する「親指タイプ」だ。

 なんとエレコムはその両方のタイプのトラックボールを発売してくれた。これはトラックボール愛好家のことを非常によく理解している。製品への期待が高まるというものだ。

人差し指操作のワイヤレスモデル「M-DT1DRBK」。実売価格は1万2085円。有線モデルの「M-DT1URBK」もある

こちらは親指操作のワイヤレスモデル「M-XT2DRBK」。実売価格は1万152円。有線モデルの「M-XT2URBK」もある

 私は人差し指派なので、迷わず「M-DT1DRBK」をチョイス。さっそくその使用感をレビューしよう。

小型軽量なのに安定感がある
秘密は支持球にあり!

11月に発売された「M-DT1DRBK」

 パッケージを開けてまず感じたのは、本体が非常に軽いことだ。トラックボールは安定した操作を実現するため、ずっしりと重い製品が多い。

 なので、この軽さは意外だ。操作中に本体ごと移動しないか不安になるが、机に置いてみたところ、しっかり固定されズレることはなかったのでひとまず安心。

本体重量は約112gと軽量。他のトラックボールと比較すると一回り小さいのがわかる

 PCに接続し、ボールを転がしてみると、そのボールが小さいことに気がつく。ボールが小さいと、わずかな力で操作できる反面、マウスカーソルを移動させるとフラフラしやすくなる。

 「Trackball Explorer」以降に使ってきた数々のトラックボールは、この操球感に非常に不満があった。思ったところでマウスカーソルがピタリと止まらなかったり、直線的な動きではなく蛇行しながら動いたりと、とにかくしっくりこないのだ。

 今回もその不安が頭をよぎったが、「M-DT1DRBK」は重さと安定性を絶妙なバランスで保っており、思うようにカーソルを操作できた。これはかなり予想外だった。

 その秘密は、ボールを支える3つの支持球に隠されているようだ。エレコムによると、直径2.5mmの大型人工ルビーを支持球に採用し、操球感を向上させているという。

支持球は3つ。支持球の大径化により、手あかなどのゴミに埋もれにくくなり、メンテナンス頻度が低減しているのもグッド

 なるほど、ボールの大きさからすると支持球が比較的大きい。これが快適な操作感に貢献しているようだ。

→次のページヘ続く (モード切り替えで電池の消費を抑える

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