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日本上陸『Gear S2』開発者にぐるぐる回る快感の裏側を聞く

2015年12月09日 12時00分更新

ベルト交換も楽しめる。充電はワイヤレス

 ディスプレーの形を円形にしたことで、Gear S2シリーズは腕時計により近づいた外見のスマートウォッチとなった。ベルトも簡単に交換できるので、気分によって変えたり汚れたりしても新品に付け替えもできる。

 2モデルのうちGear S2のベルトは専用品を利用する。その脱着は工具も必要とせず簡単だ。「Gear S2の本体デザインは専用の交換ベルトを自由に付け替えできることも考えて設計しました。ブランドとのコラボなどサードパーティーからも交換ベルトが出てくる予定で、時計のフェースデザインとベルトの組み合わせのバリエーションは数千以上になるでしょう」(ホン氏)。

Gear S2のベルトは専用品タイプ。複数種類が販売される予定

 「Gear S2 Classicは一般的な20ミリのバンドを付けられるので、よりファッショナブルな自分好みのスタイルにカスタマイズすることも出来ます」(カン氏)と両氏が語るように、Gear S2は買った後もベルト交換を自由にして着せ替えを楽しめる製品なのだ。

Gear S2 Classicは市販の腕時計のベルトを利用できる

 また、充電台はGear S2シリーズを「魅せる」効果も持っている。これまでの同社のスマートウォッチは本体の背面にアタッチメントを爪で取り付け、そこにマイクロUSBケーブルを接続して充電を行なっていた。だが、この方法では充電中に時計を机の上にただ放置しておくことしかできなかった。「Gear S2シリーズでは時計を腕から外し、それを充電台に横向きに置いてワイヤレスで充電します。こうすることによってベルトが邪魔にはなりませんから、机の上で場所を取らずに充電できます」(ホン氏)。しかも横向きに置くことでGear S2が台の上にきちんと展示されているかのような格好になる。「充電台の上に置いたGear S2は時間なども表示できます」(ホン氏)。

充電台はクレードルの役目も果たし、時間などを表示できる

 そして、本体のサイズは過去モデル同様に今回も1種類のみ。Apple Watchのように男女別やユーザーの腕のサイズを考え、2種類の本体サイズを用意するメーカーもある。しかし、Gear S2シリーズは「最初に自分に合うサイズを考えなくてもいいように、誰もが使えるちょうど良いサイズ感のスタイルで設計しました」(ホン氏)とのこと。それにより消費者は購入時にGear S2とGear S2 Classicという、2つのテイストのデザインのどちらにするかを選び、次にベルトの色を選択すればよいわけだ。「とはいえ、手首のサイズは性別や年齢で異なります。そのためGear S2シリーズはパッケージの中にサイズの異なる2種類のベルトを入れており、自分の腕にフィットする方を選ぶことができるようにしています」(ホン氏)。

 ところで、サムスンのウェアラブルデバイスの多くはOSにTizenを採用している。Android Wear採用のスマートウォッチは過去に1機種しか出していない。「今回のGear S2の両モデルもTizen OSを採用しています。スマホとの連携も問題はありませんし、将来は家電などとの連携の可能性も期待できます」(カン氏)。また、円形ディスプレーの中に丸いアイコンが円周に沿って並ぶ見た目にも楽しいUIなどは「Tizen OSを採用したことでこのようなUI設計ができました」(カン氏)とのこと。

円周に沿って丸いアイコンが並ぶUIは見た目も楽しい

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