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MacBook意識しまくりの「Surface Book」がとにかくほしい

2015年12月09日 17時00分更新

 「週刊アスキー 特別編集 冬の超お買物特大号」の発売を記念して、編集部員にほしいものを聞きまくっている本企画。ひねってくれているのか、王道なものを答えてくれる人が少ないです。アスキーらしいっちゃらしいですが……。と思っていたらアップル製品の担当をしている吉田ヒロが直球ど真ん中な製品を挙げてくれました。

今年話題のコイツです

 繰り返しますが吉田ヒロは普段アップル製品を使っています。それなのになぜSurface Bookなのか、聞いてみましょー!

間違いなく買うだろうと思わせるマシン

 この製品を見たときに「とにかくほしい!」と思った。長らくAppleの専門誌をやってきたこともあり、これまで使ってきたノートPCはMacが7台、VAIOが1台。ここ最近はデスクトップマシンとノートマシンを1年おきに購入するサイクルで、今年度はノートマシンの順番。

 Windowsノートが大嫌いなのは、ポート類がゴテゴテ付いていて美しくないところ。互換性の問題があるとはいえ、いまだにVGAポートとか搭載しているマシンを見るとウンザリする。その点でSurface Bookは、USB 3.0×2、Mini DisplayPort、3.5mm音声入出力ジャック、SDスロットと外部インターフェースがかなり絞られており、MacBookシリーズを意識しまくってるレイアウトで逆に好感が持てる。

 キーボードの使用感は、いま使っている12インチMacBookに遜色ないうえ、キーボードと液晶は着脱可能でタブレット端末としても使えるのがいい。最初はこのキーボード着脱のギミックが楽しそうで興味をもったのだが、モバイル向けとはいえディスクリートのGPUを搭載していることを知ってかなりグっときた。

 MacがインテルCPUを搭載してからは、Boot Camp上でWindowsを稼働させ、主にゲームなどを楽しんできたが、ここで困るのがGPU。

 Windowsマシンに比べてMacのGPUは相対的に性能が低くデスクトップ型のiMacですら、モバイル向けのGPUを搭載しているのが現状。MacBookシリーズにいたっては15インチのMacBook Pro以外はCPU統合型のGPUで非力だ。そのためWindowsのゲームは自宅にあるiMac (Late 2013)でプレーしてきた。しかし、ディスクリートGPU内蔵のSurface Bookを購入すれば、「WindowsマシンとしてのiMac」の置き換えになるかもしれない。

 タブレットとしても使える競合製品として検討すべきなのは、Surface Pro 4とiPad Proだが、Surface Pro 4はGPUが非力なのとキーボード(Surface Pro 4 Type Cover)の打鍵感がイマイチ。

 つか、12インチMacBookを持っているのでSurface Pro 4買うメリットはあんまり見えてこない。一方のiPad Proはキーボード(Smart Keyboard)の打鍵感が「イマサン」ぐらいのうえ、iOSでの文字入力は基本的にはアウトライン入力(別ウィンドウでの文字変換)になるので、高速な文字入力には向かない。ロジクールのiPad Pro用キーボードを使えば打鍵感はかなり改善されるが、ケース一体型なのでiPad Proに装着するとかなりデカい。そもそもiPad ProをノートPC代わりに使うことに無理がある。

Surface Book Surface Pro 4 iPad Pro
OS Windows 10 Pro Windows 10 Pro iOS 9
CPU Core i5/i7 Core M3/i5/i7 Apple A9X
グラフィックス Intel HD Graphics 520(CPU内蔵)
GeForceベースのGPU(下位モデル除く)
Intel Iris Graphics 6100(CPU内蔵) PowerVR系統(CPU内蔵)
ディスプレー 13.5型液晶(3000×2000/267ppi) 12.3型液晶(2736×1824/267ppi) 12.9型液晶(2736×1824/267ppi)
ストレージ 128/256/512GB/1TB 128/256/512GB/1TB 32/128GB
メモリー 8/16GB 4/8/16GB 4GB
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
ペン Surface ペン(1024段階の筆圧感知) Apple Pencil(筆圧感知レベルは非公開)
カメラ 8メガ アウトカメラ/5メガ インカメラ 8メガ 8メガ アウトカメラ/1.2メガ インカメラ<
インターフェース USB 3.0×2、Mini DisplayPort、
3.5mm音声入出力ジャック、SDスロット
USB 3.0×2、Mini DisplayPort、
3.5mm音声入出力ジャック、SDスロット
Lightningポート、
3.5mm音声入出力ジャック
駆動時間 ビデオ再生 最大12時間 最大9時間 Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生、オーディオ再生 最大10時間
サイズ 312.3×232.1×22.8mm(ドッキング時) 292.10×201.42×8.45mm 305.7×220.6×6.9mm
重量 1.516kg 766/786g 713g
価格 米国価格 1499ドル(約17万9800円)から 13万4784円から 10万2384円から

 ひと昔前は、ソフトウェア資産が引き継げないため、異OS間のマシン移行に製品価格以外のコストがかさんだが、最近ではOffice 365とかAdobe CCとか、ATOKパスポートとか、マルチプラットフォームで使えるアプリが多いので移行はかなりスムーズ。ウワサではWWDC(Worldwide Developers Conference)で発表されると見られる新MacBook Air(もしくはMacBook)もかなり気になるが、Surface Bookが2016年初頭に発売されるのであれば、間違いなく買ってしまうだろう。

吉田ヒロ

元MacPeople編集長。週刊アスキーに異動後もApple関連記事を専門に扱う。現在はASCII編集部で、アップル関連のほか、スタートアップ系、アプリ開発者向けの取材や執筆、セミナー開催など、基本的に興味のあることしかやってません。



 こうして紹介されるとたしかにSurface Bookがほしくなりますね~。アップル製品と比較しているあたりさすがです。さて、読者のみなさまも物欲が動かされたと思いますが、「週刊アスキー 特別編集 冬の超お買物特大号」も物欲がむくむくと湧いてくる内容となっています。まだ買っていないんですか? もうはやく買っちゃいましょうよ。物欲が待ってますよ!

スマホも家電もPCもこの1冊で決まり
『週刊アスキー 特別編集 冬の超お買物特大号』


■収録特集例
「2016年今買うデジギア84」
「格安SIM&スマホ購入活用術」
「Windows10最強TIPS特選集」
「iPhone 6s&iOS 9徹底解説」など

■特別付録
「僕たちの大好きなLINEを256倍楽しくする本」

■判型:A4変
■ISBN:978-4-04-865631-3
■発売:2015年11月30日(月)
■定価:本体639円+税
■販売店:全国の書店、コンビニ、ネット書店など

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