東レは12月1日、防弾ベストなどに用いられるケブラー繊維を用いた山小屋の噴石防護用シートを発売すると発表した。
多数の被害者を出した2014年の御嶽山の噴火を受け、内閣府や防衛大学校、山梨県富士山科学研究所とともに補強方法を検討していたもの。山小屋などの設備には補強のための資材運搬が難しく、また火山ガスによって金属製補強具は劣化が進みやすいという。
デュポンのアラミド繊維「ケブラー」は防弾ベストなどに使われるほか、さまざま各種用途に用いられており、熱分解点は400度と耐熱性もあるなど補強材としての利点が高い。同社では防衛大学校で噴石衝突模擬試験を行うなど、従来の屋根材にケブラー製織物を挟み込んだ場合に貫通せず、一定の効果があるとした。
同社では、自治体や民間事業者への提案を進め、2016年より販売を開始するとしている。
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