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Xperia Z5はどこが変わったか 前機種からの強化点をチェック

2015年12月01日 12時00分更新

超広角24mmの2300万画素カメラを搭載
4K動画撮影で効く電子式手ぶれ補正も便利

 広角24mmの2300万画素カメラを搭載。撮影サイズは標準で800万画素の3840×2160ドット、最大で2300万画素の5520×4140ドットを選べる。

Xperia Z5とXperia Z5 Compactともに、2300万画素カメラを搭載する

標準設定では「プレミアムおまかせオート」が有効。被写体を自動で判別して、料理や夜景、文書など最適な設定で撮影してくれる

 「Xperia Z4」以前のモデルと比べると広角25mmから広角24mmに変わったことで、たった1mmの変化だが撮影範囲が大きく広がった。これまで2000万画素撮影では利用できなかった「プレミアムおまかせオート」が、Xperia Z5シリーズでは2300万画素撮影でも利用できる。さらに、以前はプレミアムおまかせオート撮影中に変更できなかった「明るさ」や「色合い」の調節にも対応した。

 「iPhone 6s」の1200万画素カメラは推定で広角28mm相当とみられ、Xperia Z5シリーズの広角25mmのほうが撮影範囲はかなり広い。解像感についても広角なぶんを差し引いてもややXperia Z5のほうが良好だが、2300万画素と1200万画素という数字ほどの差は感じられなかった。

左画像がXperia Z5(2300万画素)、右がiPhone 6s(1200万画素)で撮影。Xperia Z5のほうが広角で撮影範囲が広いうえに、等倍で見ると若干ながら解像感は高い

 実際の操作だが、世界最速0.03秒に高速化したというオートフォーカスは確かに快適だ。従来のコントラスト方式と一眼レフなどに採用されている位相差方式を併用するハイブリッドAFを搭載している。特に、背景の色と見分けのつけにくい被写体にフォーカスを合わせる場合や、屋内などやや暗い場所で撮影する場合、「iPhone 6s」や「Xperia Z4」だとフォーカス合わせにやや迷うのだが、Xperia Z5なら多くのシーンですぐにフォーカスが合う。

「Xperia Z5」(2300万画素)と、「iPhone 6s」(1200万画素)で夜景を撮影。「Xperia Z5」は積極的に感度を上げる傾向だが、ノイズで解像感が失われている。標準の800万画素モードで撮影したほうが解像感は良好だった。「iPhone 6s」はあまり感度を上げない傾向で、暗所ではピントが合いにくかった

 インカメラは510万画素のものを搭載。Xperia Z3以前のモデルは200万画素台で白飛びや黒つぶれも出やすかったが、Xperia Z5ではしっかりと被写体を描写でき、発色もしっかりとしている。

室内での料理撮影も鮮やかに撮影できた

510万画素のインカメラで撮影。髪の毛から背景まで描写できている

 撮影モードは120fps撮影のタイムシフトビデオやAR撮影、4Kムービー撮影などに対応。120fps撮影は撮影後に必要な部分だけをスローモーションにできるなど、見やすい動画に編集しやすいのは便利だ。

120fpsのタイムシフトビデオ撮影は、録画後にどの部分をスローモーションで再生するかといった簡易編集が可能だ

 4K動画撮影は電子式手ブレ補正を全モデルに搭載。また、録画データをmicroSDXCカードに記録できるので、録画容量を確保しやすいうえにUSB3.0対応カードリーダーを使えば高速にPCへ取り込める。

 また、Xperia Z5シリーズの4Kビデオ撮影は今後普及するとみられるH.265(HEVC)コーデックでの録画にも対応している。通常のH.264コーデックは約55Mbpsだが、H.265ではほぼ同等の画質にもかかわらず約35Mbpsで記録できた。4KやH.265を快適に扱うには高性能やPCや最新のアプリが必要だが、4Kビデオを長時間録画したい人はH.265モードでの録画も活用してみるといいだろう。

H.264とH.265コーデックそれぞれで撮影した4Kビデオの一部を、400×300を切り出した。H.265はビットレートが低いにもかかわらずH.264とほぼ変わらない画質で録画できた

→次のページヘ続く (Z5は不満点をつぶした万能機か

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