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「大勝軒」のつけめんもあるぞ

ロン丼、フィンラン丼……JALの機内食が完全にダジャレ

2015年11月28日 10時00分更新

見た目は普通の丼モノだが……

 飛行機の旅のひそかなる楽しみ、機内食。日本航空(以下、JAL)も、欧州線、米州線、豪州線、東南アジア線で、「空の上のレストラン」をコンセプトに、こだわりの機内食を提供している。

 その中でもプレミアムエコノミークラス・エコノミークラスで展開される、「JAL KITCHEN GALLERY(JALキッチン ギャラリー)」がアツいことをご存知だろうか。

 たとえば2015年12月1日からの冬メニューでは、欧州線・米州線・豪州線のプレミアムエコノミークラス・エコノミークラスで到着前の食事として提供される「AIRシリーズ」で、「つけめん」の元祖である「大勝軒」とのコラボレーションメニューが登場。

うわっ大勝軒だコレ!

スープはこんな感じで提供されるらしい

 つけめんの元祖と言える大勝軒と開発を重ね、機内食仕様にアレンジした、なんと“あつもり”のつけめんである。故・山岸一雄さんも天国でよろこんでいるだろう。

 しかし、JALにはもっととんでもない機内食があった。主に名前が。

 ファーストクラス、ビジネスクラスでは、欧州発2食目アラカルトメニューにて、欧州各国の食材を活かしたJALオリジナル丼が楽しめる。それらの名前がインパクト大なのである。

「ロン丼」。イギリス要素なさすぎィ! ロンドン発日本便にて提供

 まずは「ロン丼」。いきなりダジャレじゃないか、とは言ってはいけない。「地中海マグロや脂ののったノルウェーサーモンなど、海の幸を活かした海鮮丼です。出汁に工夫をこらしたたまり醤油と共にお楽しみください」とのこと。

 イギリスなのに地中海……? たまり醤油……? 英国要素はどこに……? と思ってしまう人も少なくはないだろうが、かなりおいしそうな海鮮丼だ。コレを見て「ロンドンだなー」と思う人はあまりいなさそうだけど。

「フランクフル豚(トン)丼」。名前がちょっとキビシイ。フランクフルト発日本便にて提供

 続いては「フランクフル豚(トン)丼」。またダジャレじゃないか、と思うが、ホテル・ニッコー・デュッセルドルフ「弁慶」シェフ監修のりっぱなメニューである。

 「旨味に定評のあるドイツ産オーガニックポークをドイツビール・生姜・醤油などの特別ソースで仕上げ、ザワークラウトをあしらった"和独折衷"の丼です。ビール風味のソースとさっぱりとしたザワークラウトのハーモニーをお楽しみください」とのこと。こだわっているじゃないか。説明されないとドイツ要素が伝わりにくい感もあるが。

「フィンラン丼」。サルミアッキ未使用で安心! ヘルシンキ発日本便にて提供

 続いては「フィンラン丼」。またまたダジャレじゃないか、というツッコミも、そろそろ慣れてきた頃かもしれない。

 「うまみのあるフィンランドポークを生姜焼きに仕立て、森で採ったカンタレリきのこと共に、ルッコラを敷きつめた丼に仕上げました。フィンランドの森を思い描きながらお楽しみください」とのこと。おいしそうだけど、フィンランドの森には生姜があるんだろうか。

「フランス丼」。え? この流れでこの名前? パリ発日本便にて提供

 最後は「フランス丼」。おい! なんでネーミングが直球だよ! そこがんばれよ! もうちょっとひねれよ!

 「フランスならではのシャンピニオン・ドゥ・パリがサクッと揚げられて天丼になりました。おろし生姜でさっぱりとお召し上がりください」ということで、要するに天丼である。和仏折衷とでもいえばいいのだろうか。

 ちなみにこれらのメニュー、なんと公式でレシピが公開されている。「エコノミークラスしかムリだよ……」というあなたでもご家庭でぜひお楽しみください。

 ほかにも、ハワイ・オアフ島にオープンしたカフェ「カフェ・カイラ」とのコラボメニューを提供したり、「セルフサービスコーナー」のスナックの内容を一新したりと、JALはさまざまな試みをしているようだ。空の食も進化していると、通関、もとい痛感させられた筆者だった。でもフランス丼の名前は、もうちょっとなんとかならなかったかな……。

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