マイクロソフトの「Surface Pro 4」が日本でも発売になります。マイクロソフトは2in1タイプの「Surface Book」も発表するなどタブレット+キーボード型端末で攻めまくっていますね。それに対してASUSやエイサー、レノボなど大手PCメーカーも対抗製品を出してきていますが、この動きは何も大手メーカーだけのことではないのです。
Surfaceに力を入れるマイクロソフトだけに、日本の同社のオンラインストアでは他社のタブレットやノートPCはあまり扱われていません。ところが中国のマイクロソフトのオンラインストアを見ると、日本では「中華タブ」と呼ばれる中国メーカーのPCがずらりと並びます。各メーカーの製品は中国でもメジャーで、マイクロソフトも認める品質を持っているのです。
TECLAST(台電科技)のX2 Proは着脱式のキーボード、本体背面のスタンドなどSurfaceシリーズにかなり近い製品です。ディスプレーは11.6インチで1920×1080ドット、アスペクト比は16:9。3:2のSurfaceのディスプレーよりも横長のほうがいい、って人に向いた製品と言えるかもしれません。
このX2 ProはSurfaceっぽいことからか中国のマイクロソフトストアで取り扱い無し。2つのOSが使えるのは便利ですが、Windows 10タブレットとしてちゃんと使えそうな製品がこんなメーカーからも出ているってことのほうがうれしいかも。ひと昔前の「中華タブ」は格安でタッチパネルの反応も鈍いAndroidタブレットばかりでしたが、いまではWindowsがバリバリ動く製品が多数出てきているわけです。
ドイツメーカーのTrekStorのWindows 10タブレットも一部の国のマイクロソフトストアで販売中。TrekStorはIFAにも出店するなどヨーロッパではちょいと知られたメーカーのよう。このSurfTab duo W1 LTEはキーボード分離式の2in1スタイルの製品ですね。LTEモデムを搭載しているのでどこでも通信できるのが強み。
ヨーロッパ旅行中に家電量販店などでこの製品を見つけてついつい買っちゃう人もいるかもしれません。でもドイツやフランスで買う時は注意が必要。写真のようにドイツでは「QWERTZ配列」のキーボードとなるのです。これはSurface用のタイプカバーを買う時も同じですが、ヨーロッパでは英語キーボード以外が存在するんですね。TrekStorは香港のマイクロソフトストアでも販売されていてそちらは英語キーボード。日本も含めこのあたり、各メーカーさんには「各国で英語キーボードも必ず売る」としてくれるとありがたいのですが。
こちらは韓国FORYOU DIGITALのimuzブランドの製品。韓国と言えばサムスンとLG、そしてTGがメジャーなPCメーカーですが、こんな製品を出しているとこがあったとは。Surfaceライクに本体背面にスタンドを内蔵した製品も出していますが、この「Ultra Storm 11」はスタンド機構がちょっと異なっています。
Ultra Storm 11は普段はタブレットとして使い、キーボードを付ければノートPCとして利用可能。ただし、キーボードと本体の間にヒンジは無く、本体の裏側にあるキックスタンドを引き出して本体を経てます。この機構はレノボのYogaと同等のものですね。
最期にご紹介するのはインドのスマホメーカーとしてシェアトップグループを突っ走るマイクロマックス(Micromax)の「Canvas Laptab LT666」。3Gながらもデータ通信モデムも内蔵しておりどこでもネットにつながります。
タブレット本体はキーボードの溝の上に置くだけのようですが、どうやらマグネットが内蔵されているようで本体を置いた状態で持ち上げるとそのままキーボードも持ち上がります。これならノートPCスタイルで使っても本体が倒れてしまうなんてことも無さそう。
最近は各国でスマホのローカルメーカーが生まれています。それらのメーカーがWindows 10タブレットやスマホを手掛ける例も少しつ増えています。また新たにWindows 10タブレットに参入するメーカーも増えそうです。大手メーカーには無い特徴ある製品が登場するなど、、Windowsタブレットはこれから面白くなりそうです。
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