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ドローン事業運営を効率化するデータ管理クラウドサービスが登場:DroneCloud

2015年11月16日 14時30分更新

 国内外で進む企業のドローン業務活用需要を背景にしたサービスが登場した。

 ドローン関連事業を手掛けるスタートアップ企業CLUE(クルー)は、2015年11月9日よりドローン用データ管理クラウドサービス『DroneCloud』(ドローンクラウド)の提供を開始。

 DroneCloudは、ドローンを活用した企業業務を円滑に進められるよう、プロジェクトや取得したデータ、飛行ログ、またプロジェクトに関わる機体やメンバーなどを一元管理できるクラウドサービス。プロジェクト作成によるメンバーや機体のアサイン、実施日などの運用から、実際の飛行ログの記録、さらに得られたデータの共有まで利用可能となっている。

 料金は月額定額制で、ストレージ容量とダウンロード容量で料金が決まる。小規模な空撮事業や新たにドローン関連事業をスタートさせる企業に向けては、ストレージ容量30GB・ダウンロード容量 30GB/月・メンバー最大3人までとなる月額9800円のBASICプランから用意されている。

建設、測量、インフラ点検分野での利用を狙う

 国内では主に建設や測量、インフラ点検などでの分野でドローン活用の需要が伸びており、関連事業は今後も大きな成長が見込める産業となっているという。ただし実際にドローンを活用して業務を行う際、どの機体を利用して誰が操縦を行ったかといった情報や、飛行時のログや取得したデータの管理・共有などの部分は未整備のため、効率的な業務運営の実施は難しいのが実情だ。そもそものドローンの利活用の部分でも、CLUE社が運営するドローン専門メディアDRONE BORGを通じて、企業から直接相談を受けるケースもあるという。

 ニーズとしては、これからドローン関連事業をスタートさせる企業から、日々の業務でドローンを活用する建設、測量、インフラ点検分野での利用が主となる。同社としては、空撮、建設、測量、インフラ点検、災害活用、農業など幅広い産業分野で利用できる汎用的なツールの提供を目指している。

 さらに将来的には、クラウド上でのデータ加工ソリューション提供、各メーカー機体のAPIやSDKの連携によるデータ収集の効率化、さらには航空法改正に伴う飛行区域の申請などの煩雑なワークフローのサポート構築も予定しているという。

■関連サイト
DroneCloud

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