前回に続いて 「Sony Tablet P」シリーズのお話です。今回は、脱線しすぎてボツになるんじゃないかとビクビクしながら、この記事を書いております。
最初に「Sony Tablet P」シリーズを見た時に確信した、「イケる!これはイケてるぞ!」という筆者の惚れ込み具合とはウラハラに、世間では二つ折りタブレットがブレイクすることはありませんでした。いえ、自分の周辺ではみんな持っていたんですが、どうやら特殊なソニークラスタとガジェッターだけだったようです……。ですが、筆者の「Sony Tablet P」シリーズへの愛情は深まるばかりです。
もう最高に便利だったのが、ブルーレイディスクレコーダーや「nasne(ナスネ)」と連携して録画番組を消化したり、放送中の番組をライブで観たり、「ワイヤレスお出かけ転送」なるものを使えば番組をそのまま持ち出したりできることです。
さらに「Sony Tablet P」シリーズだからこその究極な使い方として、現行のXperiaシリーズにも入っている「スモールアプリ」という独自アプリを使うとことで、 例えば上画面で動画を見ながら、下画面でTwitterのタイムラインチェックしたり、ウェブブラウズしたりといった、まさに2画面が活きる使い方ができたのです。
現在のタブレットこそ分割画面が求められていますが、「Sony Tablet P」シリーズはいち早くこれを具現化していたのです。
しかも、「Sony Tablet P」シリーズの折りたたみ機構のおかげで、自立したまま自分の好みの角度にディスプレーの角度を調整できるので、動画試聴にはもってこいの、ストレートのタブレットにはない魅力がありました。
PlayStationStoreからゲームアプリをダウンロードして遊ぶ際も、プレイ画面を上画面にだして、コントローラーを下画面に表示して使うこともできたのです!
他にも「Sony Tablet P」シリーズの良いところはあります。
なぜだか今も、SIMフリーのXperiaをメーカーが直接販売することはありませんが、「Sony Tablet P」シリーズには3Gモデルが用意されていても、フツーにソニー直販サイト(ソニーストア)から購入することができました。
すでに持っている回線で充分だったので、多少割高でも3G/Wi-Fi通信できるモデルが買えることは、筆者にとってはとても魅力的でした。
また、「Sony Tablet P」シリーズのボディーカラーは基本シルバーですが、外装カバーを取り外して「着せ替えカバー」を付け替えて好みのカラーにすることもできました。カバーを着せ替えて楽しめるよ、というコンセプトがとても気に入っていたのですが、このあたりから、筆者の愛情が少々暴走していきます。
白いカバーを「Sony Tablet P」シリーズに付けてみると、もっと自分好みにしたいという気持ちが芽生えてしまい、最初はかわいらしくSoftBankの「ガンダム ケータイ」からデカールを流用してきて貼り付ける程度だったのですが、壁紙やウィジェットを作ったり、さらに音声を生録したものを入れたりと、ガッツリとカスタマイズを開始してしまいました。
ふだんであれば購入したソニー製品に手を加えるなんてことはしませんが、「Sony Tablet P」シリーズの外装の「きせかえパネル」をまるまる交換できるというギミックがあれば、いつでも元通りに戻せる……それが改造魂に火を付けてしまいました。当時利用していた「VAIO Tap 11」でイメージをスケッチしながら、もはやプラモデルなみにいじくることを思いつきます。
「きせかえパネル」に耐水ペーパーでヤスリがけをして素材を引き出し、ラインをスジ彫りしてサーフェイサーをふいて、マスキングしながらエアブラシで塗装して……もはや何をカスタマイズしているかわからなくなってきました。
もうここまで来ると止まれません。某お台場に建っているトリコロールカラーの“連邦の白いヤツ”の立像に近づけるべく塗装していきます。最後に、ガ○プラのデカールを流用して貼り付けて、マークセッター、トップコートを吹いて完成です。
まさかここまで「着せ替えカバー」を痛化……ではなくて、デコレーションするとは思いもよりませんでしたが、これも「Sony Tablet P」シリーズを愛するが故です(連邦の白いやつが好きなだけだろう、とは言わないで下さいね!)。
もちろん「Sony Tablet P」シリーズの全機能は使えますし、メールやSNSなどの情報を受け取ると点滅するインフォメーションランプも健在です。
なんて邪道なことを……とタブレットの中の人は思っているかもしれませんが、「安心してください!履いてます!」
ちゃんとカバーを外して着せ替えれば、ちゃんと元通りフツーの「Sony Tablet P」シリーズに戻せます。
今では、ウォークマンもPS VitaやPlayStation 4といったソニー製品とキャラクターとのコラボレーションモデルが盛り上がっているので、こうしたカスタマイズも許されるのではでしょうか。
後半はかなり本筋と外れてしまいましたが、これほど愛着をもって使ったタブレットはないというくらい、今でもお気に入りの1台が「Sony Tablet P」シリーズです。需要があるのかはわかりませんが、できるなら最新スペックでもういちど「Sony Tablet P」シリーズをつくって欲しいと思います!
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります