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ソニーも「爆買い」を狙うべき! 魅力の海外Xperiaシリーズを日本でも

2015年10月29日 09時00分更新

 ソニーは日本のメーカー、それは事実です。ならば、ソニーの製品はすべて日本で手に入るはず、と考えちゃいますよね。ところが、一部のオーディオ機器などは以前から海外専用品があったようで、加えていまではスマホの一部モデルも海外専用版が登場しています。 中には日本でも十分イケそうな製品があるのに、それらが海外限定なんてちょっと残念ですよね。

Xperia Z5はアジアで発売中、日本より先

 Xperia Z5が10月29日に3キャリアから発売になりましたが、すでに香港や台湾ではSIMフリー版として絶賛発売です。これらの国ではいままでは、自国での発売前に日本品のXperia Zシリーズが輸入され、高値で販売されるほどでした。ところがZ5は日本より先にでたこともあって、現地での盛り上がり方はいまひとつの様子。日本で先に出して周辺国がそれを見てうらやましく思う、なんて売り方もアリだと思うのですけどね。

ソニーの海外XperiaはSIMフリーで出したら売れそうなスマホばっかり

 それにしても、日本で売られていないXperiaの各モデルも魅力的な製品がそろっています。海外で1万円台で売っている「Xperia E1」はエントリークラスの製品ですが、日本で出したら2台目3台目需要に受けるかもしれません。一方、今年の秋冬モデルとなる「Xperia C5 Ultra」や「Xperia M5」はZ5シリーズの各モデルを補完する位置づけの製品でもあります。これらが日本で買えないのは日本の消費者がハイエンド志向ということもあるでしょう。

海外のソニーストアには海外限定商品がある

 筆者の居住する香港などでは日本で売っていない周辺機器やアクセサリーもいろいろと売られています。それらの中でこれは日本で売ったほうがいいなあと思う商品がいくつかあります。たとえばこちら。

アジアで意外とメジャーなソニーの外付けSSD

 今年の秋にアジアで発売になったソニーの外付けSSDは、ソニーらしい高級感あるアルミボディーがスタイリッシュで香港でも結構人気の商品です。ヘアライン加工された表面は傷が付きにくく耐衝撃性も備えているとのこと。サイズは78.2(W)×9.4(D)×37(H)ミリとスマホよりもはるかにスリム。重量も約35グラムと軽量です。USB3.0、容量は128GBと256GB、カラーはシルバーとブラック。なんとなくVAIOロゴがここに乗っていても違和感が無いかも。こんなにカッコイイのに日本のソニーが販売しないのはなんだか勿体ない気がします。

スマホサイズのポケットプロジェクター

 続いてこれはスマホとほぼ同じサイズの物体から、壁側に映像を投影していますね。持ち運びが可能なハンディーサイズのポケットプロジェクター「MP-CL1」です。スマホの画面をちょっと大きく投影したい時、この手のプロジェクターがあると意外と便利。でも、小型のプロジェクターって形状が意外と大きかったり、小さくてもケーブルをつないだり高さを調整したりと意外と使いにくいものも多数。そのあたりソニーはちゃんと考えていて、HDMIやMHL、Miracastに対応、さらには本体を横にも縦にも立てられるスタンドがあるので気軽に使えます。天井に映画を放映しながら眠りにつく、なんてことも簡単。

Xperiaと一緒に持ち運びたい

 MP-CL1の本体サイズは149.5(W)×13(D)×77ミリ、210グラム。解像度は1920×720ドット。コントラスト比は80000:1。5.5インチクラスのスマホをちょい厚くした程度の大きさでしょうね。スクエアな形状ですし、これならスマホと一緒にカバンの中に入れても邪魔になりません。そして、こちらもSSD同様、スタイリッシュなフォルムに惚れ惚れしてしまいそうです。

Xperia Z4 Tabletの英語キーボードは海外のみ販売

 さて、筆者が今回ソニーについて書くのは、「爆買い」が今年の流行語になりそうな中国からの買物目当ての観光客たちにソニーストアに来て「さすが日本のソニー」という製品を買って行ってもらいたいから。なにも特定の国にこだわらず、他の国からの観光客にしても、銀座のソニーストアを観光ルートに入れている人も多いハズ。香港や台湾やタイなど、他のアジアの観光客にとって日本で買いたいものは「高品質なもの」。その代表製品と言えるのはソニーのはずです。ならば海外で売っている商品はすべて日本でも売っているべきでしょう。またXperia Z4 Tabletは専用キーボード「BKB50」を付ければノートPCのように使えます。その英語キーボードを外国からの観光客用に売ってもいいはず。

買える製品を並べれば爆売れするはず

 現在ソニーが日本で出しているSIMフリースマホは「Xperia J1 Compact D5788」のみ。せっかく日本に来た観光客も、家電量販店でXperia Zシリーズを眺めては「これ単体では買えないのか」と悲しんでいます。キャリアとの関係があるためZシリーズをSIMフリーで売るのは難しいとしても、せめてあと2〜3機種は海外観光客でも買えるようにしてほしいと思います。前述のXperia C5 UltraやXperia M5、そしてXperia E1などがそろえば観光客たちはこぞってソニーストアに集まりそれらを買っていくかも。E1などは自販機に入れてプリペイドSIMとセットで売るのもありでしょう。

ソニー復活のためにもSIMフリースマホの日本投入をお願いしたい

 最近はソニーのスマホ事業売却の噂話が何度も出てくるほどです(その後、否定されていましたが)。海外ではすでに新興メーカーのミドルレンジ機が強力なライバルとなり、Zシリーズなどのハイエンド機もiPhoneとGalaxy S/Noteシリーズに押されています。その影響もあってか、海外のキャリアや家電量販店でのXperiaの取り扱いも少しずつ減っているように感じています。Xperiaを世界中の消費者に知ってもらうためには、もちろん海外での拡販は必要です。でも、それだけではなく、日本に来る観光客にXperiaのスマホをお土産で買って行ってもらうのも効果があるのではないでしょうか? 魅力あるスマホを日本以外で多数販売しているソニー、それらの日本投入をぜひ検討してもらいたいものです。

山根康宏さんのオフィシャルサイト

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