週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ニコニコ町会議 in 沖縄県 うるま市 うるま祭

しょこたんの美声や“N高”の絶景に震えた! ニコニコ町会議2015沖縄ほぼ完全レポ

2015年10月21日 20時45分更新

町会議沖縄の様子。前回の名古屋会場では、肌寒くて長袖が必要だったが、今回は気温28度と夏に逆戻りして物理的にもかなりアツい一日となった

 10月18日、沖縄県うるま市の具志川ドームにて、niconicoのイベント“ニコニコ町会議 in 沖縄県 うるま市 うるま祭”が開催された。7月から実施している“ニコニコ町会議全国ツアー2015”の9会場目で、カドカワが先週発表した“N高等学校”の本校校舎が近くにあるロケーションだ。

 当日は7000人以上の来場者と25万人以上のネット視聴者を集め、さらにメインステージには中川翔子さんも“降臨”して大いに盛り上がった。早速、現地の熱気をお届けしよう。ちなみに新要素としては、今週日曜日の10月25日に開催する“ニコニコ超パーティー2015”に、“GACKT presents 神威♂楽園”が出演することが発表された。

しょこたんの降臨に会場もネットも沸いた!

 niconicoでは、そのサービスの(だいたい)すべてを地上に再現する“ニコニコ超会議”、歌や踊りなど様々なカテゴリーからユーザーが出演するライブイベント“ニコニコ超パーティー”、ゲーム大会とゲーム実況の祭典“闘会議”といった大規模イベントを開催している。ただ、会場が関東圏なので、遠方に住んでいる特に小中高生のファンは、行きたくても行けないという状況がある。そんなイベントの熱気を生で味わってもらいたいということで、3つのイベントを凝縮し町会議として地方で再現しているわけだ。

町会議は4年の歴史があるが、実は沖縄での開催は初めて。現地へのアクセスはバスがメインのため、「会場までくる人数はそんなに多くないかな?」とたかをくくっていたが、ふたを開けてみると開場前から大行列だった

屋外のステージに加えて、ブースの一部はドーム内での展示となった

うるま市の場所は、沖縄本島中部の東側。闘牛や伝統芸能“エイサー”が有名で、5つの島を結ぶ海中道路は人気ドライブスポット

 オープニングでは、人気ユーザーの百花 繚乱さんとみいさん、ニワンゴの杉本誠司社長の3人がMCをつとめる。初めて訪れる沖縄を「最高だ」と話す百花 繚乱さんは、集まった観客に呼びかけて「ゴーヤチャン」、「プールプル」とコール&レスポンスして、これから始まる祭にウキウキしている来場者の心をさらに温めていた。

声かけ大事です

 町会議をうるま市で開くきっかけをつくった、アヤミさんも登壇した。町会議は、地元のniconicoユーザーから「うちに来て!」という要望があってから初めて自治体と交渉を開始する流れなので、この召致ユーザーがはたす役割は非常に大きい。

アヤミさんは歌ってみたや、踊ってみたなどを普段見ているとのこと。「来てくれた出演者の中で、一番驚いたのがじゅん☆じゅんさん」と話したところ、本人が前に出てきて、さらにリクエストしたしずかちゃんのモノマネまで披露してもらっていた

 さらにうるま市の島袋俊夫市長と、地元ゆるキャラである“うるうらら”ちゃんもステージに上がった。市長は「全国からのみなさん、ニコニコ町会議にお集まりいただきありがとうございます。2年前に人口が12万人になりましたけれど、今日で5000名ぐらい増えたかな。ちなみに今年は、うるま市誕生して10周年。10周年記念のニコニコ町会議心から歓迎申し上げます」と語りかけて、拍手を集めていた。

島袋市長の隣では、うるうららちゃんが身体全身を使って楽しんでいこうとアピール

恒例のくす玉割りで、町会議沖縄スタートです!

 沖縄の町会議でまず外せないのは、“しょこたん”こと中川翔子さん。来場者から抽選で選ばれた人が歌える“町歌ってみた”パートから、特に説明もなく『残酷な天使のテーゼ』のイントロが流ると、突然しょこたんが歌いながら登場した。会場のテンションもいきなりマックスになり、生放送でも「おおおおおおお」や「キター」といったコメントが弾幕状態になっていた。

キタ――(゚∀゚)――!

 間奏では「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ」「パターン青、使徒です! ATフィールド全開!」「ミサトさん僕をエヴァンゲリオンに乗せてくださーーーーーい!」とエヴァの名セリフを絶叫。ガチな叫びに観客も視聴者もがっちり心をつかまれ、彼女に負けじと声やコメントを張り上げてライブを楽しんでいた。

 1曲歌い終えると、しょこたん語で「ギザ」、「ギガント」、「トゥットゥルー」、「バッカルコーン」と矢継ぎ早にコール&レスポンスして、観客とのシンクロ率を400%に高める。「高ぶっちゃって」と言いながら、コーナーMCの“あぷりこっと*”さんの太ももを触るというハプニング(?)も発生。

バッカルコーンの瞬間

 「太陽ぎらぎらで高まると、HP/MPを消費するのでちゃんと水分補給して回復してください。命大事に、でもガンガンいこうぜ!」と呼びかけながら、2曲目のアニメ『ポケットモンスター X、Y』のエンディングテーマ『ドリドリ』を熱唱。「夢、欲望、妄想を右手に握りしめ、腕ごと回すことで叶えよう」と語りかけていた。

 3曲目は、10月28日に発売の楽曲『無限∞ブランノワール』だ。今回の和装は“ラスボス”こと小林幸子さんとコラボする楽曲のために用意したとのこと。楽曲では、勇者しょこたんがラスボスに挑むという世界観で、ヒャダインさんが作詞・作曲を担当した。最後に「会いに来てくれてありがとうございました!」と話して昼のミニライブを終えていた。

 夕方6時半からの2度目の出演では、アニメ『天元突破グレンラガン』のオープニング『空色デイズ』を熱唱。「今夜は『美ら色デイズ』だ!」と会場をアゲまくって、“降臨してみた”のオーラを見せつけていた。

「答えはいつも“ニコニコ”にあるー」との替え歌もさすが!

まるでリゾート地なN高本校

 もうひとつ取り上げたいのが、学校法人角川ドワンゴ学園が2016年4月に開校予定の通信制高校“N高”の紹介だ。

N高の本校校舎

町会議の会場内にもブースを設けてアピール

生放送では、伊計島の本校校舎前から、奥平博一校長とみいさんが授業システムなど解説

百花 繚乱さん、みいさんが着ている制服をデザインしたのは『シュタインズゲート』の企画/原案者である志倉千代丸氏。通信制なのに制服とは粋!

 授業では通常のものに加えて、課外授業も用意するのが特長だ。例えば、戀塚昭彦氏らドワンゴのトップエンジニアによるプログラミングや、KADOKAWAから作品を出している作家の森村誠一さんが教える文芸小説創作、電撃で活躍するクリエイター川原礫さんや時雨沢恵一さんによるエンタテインメントを創る授業、バンタンのプロ講師によるクリエイティブ授業といった、特色に富んだカリキュラムになっている。

 大学進学に向けた教育や、地方自治体とタッグを組んでの職業体験も可能。文化祭としてニコニコ超会議に参加できたり、闘会議が課外授業になったりと、新しい試みが満載だ。

 基本的に通信制なのでネットで授業を受けるが、年5日間のスクーリング(対面授業)では沖縄伊計本校や東京、大阪で顔をあわせることになる。せっかく沖縄のうるま市に来ているということで、沖縄伊計本校にひと足お先にうかがわせていただきました。

本島から伸びる橋(海中道路)を渡って、平安座島、宮城島と経由した先に伊計島があります

2012年3月に閉校となったうるま市立伊計小中学校が校舎となります

校舎入り口。開校時には巨大スクリーンが掲げられる予定だ

アートプロジェクトの舞台として提供されていたこともあって、階段の踊り場には壁画が飾られていた

3階の屋上まで上がると……そこはまさに絶景のリゾート地! 徒歩5分のところにビーチがあります

入学した高校生は、スクーリングでぜひ伊計本校を選んでください。特に都市部出身の方ほど、価値観が変わる魅力がありますよ!

 エンディングでは、招致ユーザーのアヤミさんが再び登壇。町会議のボランティアスタッフも務めていた今日一日を振り返って「楽しかったです。人がみんな集まってゴタゴタして大変かなと思ったけど、みんな協力してくれて温かいな」と振り返っていた。生放送の「眼鏡を外して欲しい」というリクエストに応じて、ちょっと眼鏡を外した一幕では、会場もコメントも大いに沸いた。

 エンディング後のラストライブは、DJ'TEKINA//SOMETHINGさんが担当。kzさんのボカロ曲『Packaged』のダンスアレンジを流し、縦ノリで会場を揺らしまくったあとに、「みんなにちょっとしたサプライズがあります」と改まってMCを挟む。

「大人の方々にわがままを言って通していただきました。今日は町会議、沖縄、本当に楽しかった。だからこれは僕たちの感謝の気持ちとして受け取ってくれたらうれしいです」と思いの丈をぶつけて流した曲は……なんと初音ミクが歌う『島唄』! これには会場も驚いて感情のボルテージが最高潮になり、ステージも客席も渾然一体となって踊りまくっていた。生放送でも“職人”が降臨して、歌詞に合わせて波や鳥、ハイビスカスなどのコメントアートも流れるなど、非常に盛り上がって終宴を迎えた。

このタイミングでの『島唄』! 現地で見ていた筆者は鳥肌モノでした

大団円で終わった沖縄の町会議。次は11月8日の大阪で7月から続いた町会議がいよいよファイナルを迎えます。近畿の方々はぜひ現地でお会いしましょう!

(次ページよりフォトレポートをお届け!)

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります