10月3日に秋葉原にあるG-Tune : Garageにて、身体の動きを取り込むパーソナルモーションキャプチャーシステム『Perception Neuron』の体験イベントが行なわれた。製品の開発チームが来日し、多くの人が列をつくって体験した。
見た目はかなりサイバーな感じ。手を包むグローブにはたくさんのIMUが付いていて、指の動きを見事に再現していたのには驚いた。UnityやUnreal Engine4のほか、今後Mayaにも対応するため、ゲームの分野で使われることで、2016年に発売を予定しているVRHMDのOculus Rift用ゲームのキャラクター操作、3Dゲームキャラクターの動きをリアルに再現するモーションキャプチャーの用途に利用できる。価格は約18万円で、すでに初回ロットは売り切れとのこと。
最初に3つのポーズを行なって、キャリブレーションをする必要がある。PCとはUSBまたは2.4GHzのWiFiで接続できる。IMUに磁気センサーなどを内蔵するため磁力を持つ製品などを身に着けながらは動作に支障がでる。そのため、腕時計を外したり、ポケットに入れたスマホは取り出す必要がある。また、スピーカーや冷蔵庫などとは相性が悪いため、そうした家電からは離れて使う必要があるとのこと。
ハブにはマイクロSDカードスロットがあり、PCなしでもSDカードにモーションデータを出力できる。出力フォーマットはRAW、BVH、FBXの3種類。
モーションは肩、腕、手とリアルに再現。指1本づつの動きも取り込めるため、銃の引き金を引いたら銃弾を発射するといったゲームもつくれそうだ。
腰を落とした格好などもきちんと再現する。グラビアアイドルのポーズを取り込んで、3Dキャラクターで再現するなんてことも、容易に行なえそうだ。
リアルタイムアニメーションソフトの『iClone6』を使って、リアルな3Dキャラクターにモーションを反映させるといったデモも行なわれた。PCのスペックはほとんど使わないため、グラフィックボードも必要ないとのこと。Oculus Riftとの連携を考えれば、Oculusを動作させるスペックが必要になるが、そうした高性能なPCがあれば遅延なく楽しめるようだ。
『Perception Neuron』は専用の箱にまとめられ、コンパクトに持ち運べる。
今後どのようなソフトが開発されるかは未知数ではあるが、VR空間で身体を使ったリアルな動きで遊べるようになることを期待したい。
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