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快適ゲームプレイ! 『サンディスク SSDプラス』でSteam専用ドライブを作る!

2015年09月26日 15時00分更新

SSD追加で“メタルギアソリッド”も速くなった!

 ではSSDの追加でゲームの起動がどの程度速くなるか検証しよう。まずその前に“CrystalDiskMark v5.0.2”を使い、HDDとSSDの読み書き性能の違いを確認しておこう。検証ハードは以下の通りだ。

【検証環境】
CPU:インテル Core i7-4790K(4GHz、最大4.4GHz)
マザーボード:ASUS Z97-PRO(Intel Z97)
メモリー:DDR3-1600 4GB×2
グラフィックボード:MSI GTX 980 GAMING 4G(GeForce GTX 980)
SSD:SanDisk SDSSDA-240G-J25(240GB)
HDD:1TB(7200回転)
OS:Windows 10 Pro 64ビット

↑C:ドライブ(HDD)の読み書き性能。最新のHDDではないが、ちょっと前の7200回転のHDDとしては標準的な性能。

↑今回使用したサンディスク製SSD『SDSSDA-240G-J25』の読み書き性能。書き込みが毎秒400MB弱とやや遅めだが、読み込みはSATAのほぼ限界近くまで出ている。

 今回の検証では『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN(MGSV:TPP)』と『The Witcher 3: Wild Hunt(ウイッチャー3 ワイルドハント)』を使用した。各ゲームの起動時間と、セーブデータからコンティニューする時間を比較する。各ゲームで1回ずつ計測したら再起動し、これを5セット繰り返す。得られた値のうち最大値と最小値を除け、最も安定した中間の3回の値から平均値を算出した。

 SteamのゲームをSSD側にインストールする方法をいくつか紹介したので、この方法でも違いが出るかもチェックしてみたい。

【グラフ内の項目】
・サンディスクSSDプラス:【2】の方法でゲームのみSSDにインストールした場合
・HDD:ゲームをHDDにインストールした場合
・Steam丸ごと:【1】の方法でSteamフォルダーごとSSDにインストールした場合(【3】の方法と実質的に同じ)
・Mover使用:【4】で示したSteam MoverでゲームのフォルダーだけSSDに移した場合

 ウイッチャー3では、ショートカットからゲームを起動しクレジットが出るまでと、コンティニュー選択からキャラが出現するまでの時間を計測した。解像度は1920×1080ドット、画質は基本的に全部最高に設定したが、HairWorksのみ無効化している。

 このゲームは起動よりもコンティニューの時間が長いが、いずれもSSDの効果は抜群だ。起動時間はほぼ半分に、コンティニュー時間は9秒前後短縮。

 よく見るとゲームをSSDに入れるやり方によって微妙に起動時間に差が出ている。Steam Moverを使った方法はやや遅く、最速はSSD側に直接Steamをインストールする方法だった。

 次にMGSV:TPPでチェックしよう。起動時間は“ショートカットからゲームを起動し最初の“OK”ボタンが出現するまでの時間”まで、コンティニュー時間は“コンティニュー選択から“Spaceを押す”アイコンが出るまで”を計測している。解像度は1920×1080ドット、画質は全項目が最も重くなるよう設定した。

 このゲームでも、SSD間でのインストール方法による速度差の傾向はウイッチャー3でのテストとほぼ同じだが、そこまで差は見られなかった。

 コンティニュー時間はほとんど変化がないが、起動時間はHDDが平均20.9秒なのに対し、SSDはどの方法も平均16秒以下に短縮。HDDとSSDの性能の差を考えると短縮の度合いが足りないように思えるが、3Dを使ったゲームの待ち時間は大抵メモリーやGPUなどにデータを展開しているため、読み書きが段違いに速いPCI Express接続のNVMe SSDを使っても効果が得られないことが多い。ドライブが命令待ちになっている時間も結構あるため、SSDは超高速のものよりも、SDSSDA-240G-J25のように程々の速さのSSDにした方が費用対効果が良くなるのだ。  

 もちろん全てのゲームで検証した訳ではないため、今回のようなSSD増設で待ち時間が短くならないゲームが存在する可能性はある。だが直近のヒット作で試した限りは、HDD環境にSSDを追加するだけでも十分な効果が得られると言えよう。

ちなみに描画性能は変化するの?

 ゲームの描画性能(フレームレート)に最も影響を与えるのはグラフィックボードだ。それでは、SSDを追加することで変化するのか、念のためチェックしてみた。

 ゲーム中でもデータの読み込みは発生するが、ゲームのインストール先がSSDであってもフレームレートは同じだった。

 次にSteamでゲームをインストールする際に発生する“領域確保のための時間”を比べてみよう。

 MGSV:TPPのインストール容量が約21GB、ウイッチャー3だと約38GBとなるため、HDDだと領域確保のためにじっと待つ必要がある。しかしSSD側にインストールすれば、待ち時間はほぼ半減。もちろんゲームを完全にインストールまでの時間はこの領域確保時間以上に必要になるが、この領域確保を行っている時間は、Steamでは次の作業を始めることができない。SSDを導入しSteamをSSD側に入れておけば、ゲームをインストールする間に別のゲームを起動するのもテンポよく行なえるのだ。

まとめ:ゲーマーならSSDを導入すべし!

 今回は2本のメジャータイトルでSSDの効果を確認したが、効果に差はあれどSteamをSSDに導入することで、起動時間やセーブデータの読み込み時間が短縮することがわかった。

 今回は実売1万円前後と最もコスパの良いサンディスク製の240GBモデルを選択したが、SSDプラスシリーズなら予算に応じて様々な容量の製品がある、という点にも注目しておきたい。低予算(7000円前後)でゲームを厳選して遊びたいなら120GBモデル『SDSSDA-120G-J25C/-J25』がオススメ。書き込み性能は240GB版(350MB/秒)の約半分(180MB/秒)なので、インストールの時間は240GB版よりわずかに長くなるがゲーム起動時間短縮効果は同じ。

 だが色々なゲームを容量を気にせずインストールしたい、とかSteamのセールであれこれゲームを買ってしまいがちな人(積みゲーの多い人ともいえる)なら、上位の「サンディスク ウルトラ II」シリーズの480GBモデル『SDSSDHII‒480G‒J25C/‒J25(実売1万8000円前後)』もオススメだ。これを機にSSD追加し、快適なSteam環境にチューンアップしてみてはどうだろうか?

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