朗報! ガルパンMOD世界展開決定
―― 日本のプレイヤー数、そしてプレミアムアカウント率を教えてください。2013年のインタビューでは、(当時)世界7000万プレイヤーのうち約25~30%がプレミアムアカウントと仰っていましたが。
Max Chuvalov(WoT Marketing Product Manager) 日本のプレイヤーは約100万以上で、オン率は非常に高いですね。
30~40%がプレミアムアカウントでプレイされています。この割合は世界全体と比べても大差ありません。PlayStation 4参入でこの数字が大幅に増えることを期待しています。
―― Xbox、モバイルそして今回のPlayStationと、PC以外のプラットフォームへの進出が著しいですが、これはPC版のプレイヤーが減少していると考えてよいのでしょうか? それとも単純にプレイヤー層拡大を狙ってのものですか?
Kislyi 『World of Tanks』は、キーコンセプトとしてまずPC版をリリースしました。続いてXbox版、モバイル版を発表しましたが、それぞれ多くの予算と時間を必要とします。そのため、これらはすべて数年前から企画され、独立したプロジェクトとして同時進行していたのです。
PlayStation 4版のプロジェクトは、日本の方々はXboxよりもPlayStationのほうに馴染みがあるだろうという理由で動き出しました。これは約1年ほど前から立ち上がっており、Xbox ONE版の開発が終わりに近づいたあたりから本格始動しました。
『ガールズ&パンツァー 劇場版』にもミリタリー監修でサポート
―― 日本のコラボではアニメ作品が2作続いて登場するなど、世界と比べてやや特殊なように思いますが、これらのコラボを世界展開する予定はありますか?
Kislyi 日本のアニメ・マンガ文化はすでに世界中に浸透しており、グローバルな文化の1つと捉えられているかと思います。ですからこれらのコラボは世界でも通用すると思いますし、また楽しんでもらえるでしょう。
―― ということは今後、ガルパンやアルペジオのMODが世界展開すると考えてよろしいのでしょうか?(現在、ガルパンMODはアジア限定配布)
Chuvalov じつは最近、世界展開に切り替える計画が出ており、バンダイビジュアルさんとも合意がとれましたので、今後『ガールズ&パンツァー』のコラボは日本やアジアだけでなくグローバルに提供できるようになると思います。現在開発中のMODも各地域に提供されます。
『ガールズ&パンツァー』に関しては劇場版においても資料提供などのサポートを行なっておりますので、世界中の方々に楽しんでいただければ。
―― 劇場版へのサポートですか!? 具体的にはどのようなことを?
Chuvalov 弊社のスタッフにニコラス・ノーランというヒストリアン(ゲームの中身に関しての調査を担当する役職)がおります。彼はバンダイビジュアルと連絡を取り合い、様々な資料の提供や戦車のディテール、操作方法などを監修しています。
彼は“チーフテン”というニックネームを持っており、World of Tanksファンの間で有名な存在です。ちなみに彼も『ガールズ&パンツァー』が大好きです(笑)。
―― 『World of Warplanes』の現況を教えてください。日本のプレイヤーがアジアサーバーで遊べる日はいつ来るのでしょうか?
Kislyi 『World of Warplanes』は我々のチャレンジの1つであり、『World of Tanks』のようには成功していないのが現状です。そこで、いったい何が原因なのか調査中です。
私の見解としては、“一般的なプレイヤーにとって、3D空間を飛びまわることは非常に難しい”ということ。
戦車は、わかりやすく言えばクルマのようなものですから、多くの方々が戦車の動き方を理解できます。砲塔が動くので自由に狙いを付けられますし、何よりそれほど速く動きません。対して飛行機は、戦車とまったく逆です。まず止まることができません。非常に動きが速いですし、自分の進行方向にしか撃てません。
ですのでアジアでは、すでに多くの方々に楽しんでいただいている『World of Tanks』の完成度をより高めることをメインの目標として動いています。
―― 最後に、日本のミリタリーファンに向けてメッセージを。
Kislyi 私は『World of Warships』をよくプレイしていますが、経験値を貯めて手に入れたい艦が2隻あります。1隻目は戦艦〈大和〉。もう1隻は駆逐艦〈島風〉です。私は日本の艦船が大好きですので、皆様にも楽しんでいただけたらと思います!
また、2015年内には『World of Tanks Blitz』に日本技術ツリーが追加されます。モバイル版をプレイされている方々はこちらもお楽しみください。
さらに11月、東京・秋葉原にて「パシフィック・ランブル」と銘打った日本初の国際大会が行なわれます。2チームが北米から、もう2チームはアジアから、そしてワイルドカードとして日本から1チーム参加しますので、ぜひ日本チームに活躍してほしいですね!
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