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ニコニコ町会議 in 長野県 上田市 上田城夏まつり

“真田幸村”モチーフのご当地ヒーローショーがヤバい! ニコニコ町会議2015長野ほぼ完全レポ

2015年09月01日 21時15分更新

 2012年から毎年、各地のお祭りと併催しているniconicoの地方ツアー“ニコニコ町会議”。今年は年に1度の一大イベントである“ニコニコ超会議”、ライブの“ニコニコ超パーティー”、ゲームが中心の“闘会議”といったniconicoのイベントが一度に楽しめるコンセプトで全国を行脚している。

 今回は2015年8月30日に長野・上田市にて開催した“ニコニコ町会議 in 長野県 上田市 上田城夏まつり”をレポートしていこう。当日はあいにくの曇り時々雨という天候でずぶ濡れになってしまった人が多かったが、それで吹っ切れたせいか来場者のテンションが非常に高かった。北陸新幹線が止まる上田駅が徒歩10分のところという絶好のロケーションということもあって、4000人の来場者を達成。会場を中継した6つの生放送も、累計で23万ユーザー超えと多くの視聴者を集めた。

 長野県上田市は県内東部、軽井沢の西に位置する約16万人の都市になる。菅平高原や武石番所ヶ原といったウィンタースポーツを楽しめるゲレンデ、別所温泉を始めとする温泉などの観光資源にあふれている。歴史ファンには、“六文銭”で知られる真田幸村が居を構えた上田城で、niconico的には、2009年に公開された映画『サマーウォーズ』の“聖地”としても有名だ。町会議の会場となった上田城跡も、劇中で舞台として登場している。

 町会議は、地元のユーザーから開催してほしいという応募があって初めて地元との交渉がスタートする。今回、上田を開催地に導いたのは“あやか”さん。オープニングにも登壇して、「本当に上田に来てくれてありがとうございます。今日はみんなで盛り上がろう!!」と観客に語りかけていた。ちなみに百花 繚乱さんに「今日は『この人が来てくれてうれしい』という人はいますか?」と聞かれた際には、「はしやんさん」と答えていた。

 同じオープニングでは、上田市の政策企画部、金子義幸部長も登壇。「多くの皆さん来場していただきありがとうございます。来年真田丸という大河ドラマはじまります。この上田が会場となります。大河ドラマで盛り上がっている上田を堪能していただいて、上田の良さを十分していただきたい」と挨拶していた。

 今回もオープニングでくす玉を「パッカーン」と割って、町会議がスタート。舞台から上田城趾の櫓が見えるというなかなか素敵なロケーションです。

笑いが絶えなかった“大友”向けのウエイダーショー

 そんな上田の町会議では、地元からの出展をピックアップ。中でもご当地ヒーローの“六文戦士ウエイダー”ステージは、生放送のアンケートを巧みに取り入れるなどかなりniconico向きの内容で、会場と生放送の“大きいお友達”も盛り上がっていた。ウエイダーの敵は、“ゴッタク”という名の妖怪一族。

 序盤では、下っぱ戦闘員のチュックレーが「この町は戦国武将、真田幸村で有名な真田氏が生まれた町だ。おまえ達も大好きなゲームやアニメに登場する、あの真田幸村はこの信州上田の武将だ。どうだくだらないだろ!」と話しながら地元のトリビアを教えるツンデレっぷりを披露。

 さらに行動隊長のズネーモンが「ここまで見て、うすうす気づき始めたと思うけど、ウエイダーに過剰な期待をしてはいけない。ここからも温かい心と広い目で見てくれ」と自虐ネタを飛ばすと、生放送のコメントが「www」で埋め尽くされる。来場者も空気を読んでおり、チュックレーがステージを降りて怖がらせに行くと、逆に手を振ったりハイタッチで歓迎するなど、笑いの絶えないステージだった。

 特に悪事を働いていないにもかかわらず、六文戦士ウエイダーが登場して、成敗されるという“珍事”には会場、ネットともに大受け。

 再び現れたズネーモンに握手を求められて、手のひらから“ズク”という精神エネルギーを吸われてピンチになるウエイダー。生放送では「アンパンマンかよ」というツッコミも。

「がんばれウェイダー」と呼びかける生放送に向けて、「視聴者のみんな! ウエイダーに送るパワーを選んでね」と突然のネットアンケートが展開される。

“1.放置プレー”、“2.滅びの呪文”、“3.声援(正解)”という3択のうち、空気を読んだ視聴者は68%が“1.放置プレー”を指定。その結果を見て、ズネーモンが「おいおいそれじゃ台本が進まないんだよ!終わらないからな!」とツッコミを入れると、「wwww」と大喜びしていた。

「早く次のステージが見たければ早く正解を押すのだ!」というズネーモンの親切なアドバイスを受けて、再びのアンケートを“1.滅びの呪文”、“2.声援(正解)”の2択で行うも、ここでも“1.滅びの呪文”が73.9%で選ばれる。これにはズネーモンも参って、「ちょちょちょ、絶対それはないだろ」と口を挟んでくる。さらに「そんなこと生放送で大きな声で言ったら、いろいろなところで怒られるから。絶対にバルスって言っちゃダメ」と“自爆”して、視聴者と会場をよろこばせていた。

 まぁそんなこんなで最終的にウエイダーに退治されるゴッタクでした。

 いい感じにコメントでツッコミを入れられて大盛り上がりするステージ、お疲れさまでした。ウエイダー、ご当地ヒーローでも注目株ですぞ!

 ほかにも殺陣サークル眞による殺陣の実演や、他にも真田陣太鼓保存会による『真田丸』の演奏など、地元組の出展が大きく注目を集めていた。

有名ユーザー登場で盛り上がったメインステージ

 もちろん、有名ユーザーの出演陣も負けていない。特にダンスボーカルグループの“AiZe”は、オープニングからエンディングまでの約6時間、メインステージで3回パフォーマンスをして、さらに“町中継スタジオ”にも出演するなど出ずっぱりだった。

 メンバーは、Ry☆さん、Atsushiさん、“ちはらよしき”さん、ヒロさん、夏樹さんという5名。彼らをお目当てに来ていた方も多く、出演中は黄色い声援が飛び交っていた。

『+♂』などのアップテンポな楽曲でパフォーマンスすると、観客がリズムに合わせタオルや拳を振り上げたり手拍子をしたりと、興奮は最高潮に。

 DJシーザーさんがDJプレイしていたライブステージにも乱入し、パフォーマンスでさらに会場を盛り上げていた。

 もうひとつ、会場の中央にほどに位置していた“町ボカニコ”ブースも熱気がスゴかった。DJはDJシーザーさんが担当。最初は人がパラパラという感じだったが……。

 歌い手の“はしやん”さんや踊り手の“あぷりこっと*”さんが盛り上げ役として入っていくことで、徐々にヒートアップ。

 アニソンやボカロ曲など、自分の知ってる曲がガンガン流れる楽しい場に引き寄せられて、多くの人が全力で楽しんでいた。

 エンディングでは「正直な話、皆さんの盛り上がりがいままでの町会議の中で一番の盛り上がりだった」と全会場でMCをつとめている百花 繚乱さんがコメント。招致ユーザーのあやかさんが「ほんとに、動画の向こう側の人と直接関われて最高でした」と話すと、「僕らは向こうじゃなくて、隣にいるよ」と百花 繚乱さんが温かく返していた。

 上田市の母袋創一市長も登場。「皆さんのパワーに驚きました。このような若者のパワーを、上田で開催していただいてありがとうございます。関係者の皆様、なによりご参加いただいた皆様、ネットで参加の皆様ありがとうございます。若い人に400年前の戦国時代を学んでいただき、NHKの大河ドラマ『真田丸』を視聴していただきたい。そして、戦国時代の武将の生き様を学んでいただきたい」と語りかけていた。

 雨脚が強まる中、最後のDJタイムできっちり完全燃焼する観客たち。夏休み最後の記念になったという人も多かったのでは!?

 次回の町会議は9月13日、福岡県福岡市の“Bayside Festival”にお邪魔しての開催となります。お近くにお住まいのみなさん、ぜひご来場ください! いろいろなジャンルを超えたカオスが体験できると思います。

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