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インテル、オンライン発表会にて基地局向けのAtom P5900などを発表

2020年02月26日 10時00分更新

基地局用のIA SoCをはじめ
5G用のプロダクトを発表

 インテルは同社の5G関連の取り組みについて説明するオンラインプレスイベントを開催した。コロナウィルス感染を懸念して開催中止になったスペイン・バルセロナでのイベント「MWC Barcelona 2020」で開催するはずだったプレスイベントのオンライン版だ。

CES2020における、インテルの発表会

 同社は、クラウドを基盤に5Gネットワーク、AI、エッジの各分野についての同社の取り組みをアピールし、AIビルトインのプロセッサーとしての第二世代XEONスケーラブルプロセッサー、基地局用のIA SoCとしてのAtom P5900、5G用のASIC、そして最初の5G用に最適化されたイーサネット700シリーズアダプターなどを紹介した。

 第2世代Xeonスケーラブルプロセッサーは、第1世代に比べて大幅に強化されたAIビルトインプロセッサーとして、すでに発表されていたものだが、5G時代の到来に伴い、いよいよ各所で本格稼働していることがアピールされた。インプリントアプリケーション用のディープラーニングを追加し、最大6倍の改善をはたす。

 また、新たに発表された基地局用のAtom P5900プロセッサーは、無線基地局のインテルアーキテクチャー化を促進、また、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などによるカスタマイズのできるシリコンにより、次世代の基地局インフラを支援する。

 Atom P5900プロセッサーについては、5Gネットワークの広帯域幅、低遅延要件を前提に、基地局向けに最適され、無線アクセスネットワークのニーズを満たすためにゼロから設計されたという。インテルは2022年までに40%のセグメント市場シェアに到達する予定だったが、今回はそれを1年前倒すことになりそうだという。

こちらもCES2020のインテル発表会から

 また、最初のASICについて、Diamond Mesaと呼ばれる早期プログラムが開始されたことについてもふれた。5G時代の仮想無線ネットワークへのインテルの取り組みが強くアピールされ、世界一のネットワークシリコンプロバイダーとしての同社の存在感を強調した。

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