2020年02月15日12時00分

お手頃Xperia「Xperia 8」の21:9ディスプレーはどこまで有効活用できる?

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 ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia 8」は、Xperiaブランドを冠したスマートフォンながら、キャリアによっては3万円台から購入できるミドルクラスのモデルであること、「Xperia 1」「Xperia 5」など同じ21:9の縦長比率の6型ディスプレーを搭載しているのが特徴だ。

「Xperia 8」は21:9のディスプレーを採用しながら、リーズナブルな価格で購入できるのが特徴だ

 とはいえ性能面で見ると、Xperia 8はチップセットにSnapdragon 630を採用し、メモリーが4GB、内蔵ストレージが64GBと、同じミドルクラスの「Xperia Ace」とほぼ変わらないし、そちらの方が販路が広く購入しやすかったりもする。そのような理由からXperia 8を選ぶ最大のポイントは、低価格でありながら最近のXperiaシリーズのフラッグシップモデルにおける最大の特徴、アスペクト比21:9のディスプレーを使いたいかどうかという点だろう。

 そこでここでは、Xperia 8の21:9のディスプレーが本当に有効活用できるのか? という部分に重点を置いてレビューしたい。

やや慣れが必要な縦長比率
有効活用するには?

 まずはXperia 8の本体について確認する。サイズは約69×158×8.1mm(最厚部が約9.7mm)、重量が約170gと、サイズ感としてはXperia 5に近い。横幅が狭いのに加え、ベゼルにやや厚みがあることもあって狭額縁設計の大画面スマートフォンと比べるとディスプレーはやや小さい印象を受けるが、幅が70mmを切るため片手での持ちやすさは抜群だ。

 だが、ディスプレーが他の機種よりも一層縦長なので、片手操作ではやや不便なこともある。その1つがプルダウンシェードの呼び出しだが、Xperia 8のホーム画面では、ホーム画面上のどこかを上から下にスワイプするとプルダウンシェードが呼び出せるようになっているので、こうした操作を活用するのがいいだろう。

縦長なだけにディスプレーの上に指が届きにくいことから、プルダウンシェードを呼び出すにはホーム画面の適当な位置で上から下にスワイプする
するとプルダウンシェードが現れる。いくつかのAndroidスマートフォンに搭載されている機能ではあるが、縦長なXperia 8では特に役立つ機能だ

 最近のXperiaシリーズで採用されている「サイドセンス」も、側面に表示されたバーをダブルタップすれば利用できることから、Xperia 1/5と比べてかなり呼び出しやすくなっている。こちらから「マルチウィンドウ」や「片手モード」などの操作が利用できるので、片手操作の時には重宝する。

サイドセンスもディスプレー側面に表示されているバーをダブルタップすればよく、本体側面をダブルタップするXperia 1/5と比べ呼び出しやすくなっている

 もう1つ、他のスマートフォンに慣れている筆者が気になったのが、ニュースアプリやSNSなどを使うと縦長のため一度に表示される情報量が多く、読むのに意外と時間がかかると感じたこと。これはあくまで個人的な感想であり慣れの問題ではあるのだが、その1つの解決策となったのが、マルチウィンドウを使ってYouTubeの動画などを上に再生しておくことだ。

ウェブサイトを表示したところ。他のスマートフォンと比べると画面が長い分情報量が多く、慣れていないと上下まで読み進めるのに時間がかかる

 こうすれば、従来の16:9や18:9といった比率に近い感覚でニュースなどが読めるし、同時に動画も視聴できる。Xperia 8を扱っているY!mobileやUQ mobileでも、最近では比較的大容量のプランが出てきているだけに、動画とSNSの「ながら見」をするには最適といえそうだ。

マルチウィンドウでYouTubeを表示すると、ウェブサイトの表示が他のスマートフォンに近い比率になる上、動画も一緒に視聴できるので意外と便利だ。これも21:9の比率ならではの使い方

映画視聴には最適!
ゲームも思いのほか遊べる

 続いて、21:9のディスプレーが活きるコンテンツについて改めて評価していきたい。

 このディスプレ-をもっとも有効に生かせるのは、やはり動画視聴であろう。そこでプリインストールされている「Amazonプライムビデオ」などを使っていくつかの作品を視聴してみたのだが、映画は元々21:9比率(もしくはそれに近い比率)で作成されているものが多く、Xperia 8のディスプレーいっぱいに再生できるものが多いようだが、テレビに合わせて制作されているドラマやアニメなどは16:9比率のものが多く、視聴すると左右の黒枠が目立ってしまう。

元々の比率が21:9の映画などは、Xperia 8で視聴するとしっくりくるサイズ感で快適に視聴できる

 またYouTubeなど投稿系・ライブ配信系の動画サービスは、そもそも21:9比率に対応したコンテンツが非常に少なく、ディスプレーを有効活用できない印象だ。そうしたことからXperia 8のディスプレーをフルに生かすなら、有料の映像配信サービスを利用するのがベストといえる。

 続いて、スマートフォンの人気コンテンツの1つであるゲームもいくつか試してみた。先にも触れた通り、Xperia 8のチップセットはミドルクラス向けのSnapdragon 630で、ハイエンドスマートフォンと比べると性能が高くない。それゆえ通常の操作は十分快適ではあるものの、高性能が求められるゲームにはそれほど適している訳ではないとされている。

 そこで「Call of Duty Mobile」「PUBG MOBILE」など、負荷が高いと思われるいくつかの3Dゲームをプレーしてみたが、ゲームによっては稀に処理落ちが発生することがあるとはいえ、ほとんどのゲームは快適にプレーすることができた。もちろんそれは、ハード性能に合わせてゲーム側がグラフィックの処理を落としているが故なので、高精細な映像でのゲームプレーは期待できないが、それでも21:9で横の視野が大きく広がるので、対戦ゲームなどにおいてはメリットになるだろう。

「Call of Duty Mobile」をプレーしてみたところ。チップセットの性能が高くないとはいえ、画質などを問わなければ大抵の3Dゲームは通常とそん色のないプレーが可能だ

 ただ残念なのは、Xpeira 1/5でプリインストールするなど積極的に連携している「フォートナイト」が非対応だったこと。ハード性能的にやむを得ない部分があったのかもしれないが、人気ゲームがプレーできないのはやはり惜しい。

Xperia 1/5にはプリインストールされている「フォートナイト」だが、Xperia 8では「非対応です」と表示されインストールできなかった

21:9比率の写真や動画も簡単撮影

 最後にカメラについても触れておきたい。Xperia 8は1200万画素の広角カメラと、800万画素で光学2倍相当の望遠カメラを搭載しており、Xperia 1/5と比べると性能は劣るものの、最近のミドルクラスのスマートフォンとしてはスタンダードな内容といえる。

カメラは1200万画素の広角カメラと800万画素の望遠カメラの2つ。この点もディスプレー同様、Xperia Aceと比べた場合の強みとなる

 そしてXperia 1/5にはない大きなメリットとなるのが、21:9比率の写真や動画を、通常のカメラアプリから撮影できることだ。Xperia 1/5で21:9比率の動画を撮影するには専用の「Cinema Pro」アプリを使う必要があったが、Xperia 8にはCinema Proが搭載されていない代わりに、通常のカメラアプリで「4:3」「16:9」「1:1」だけでなく、「21:9」の比率を選んで撮影ができる。

標準カメラアプリで21:9の写真や動画を撮影できるのはXperia 8の独自機能。画素数は落ちるがディスプレーにフィットした写真を手軽に撮影できるのはメリットだ

 しかし、使っているカメラセンサーは同じなので、21:9で撮影する際は上下をカットする形となるようで、超広角撮影ができる訳ではない。また21:9比率のディスプレー自体が少ないことから、撮影した写真や映像を活用しづらいのも難点だ。とはいえ、Xperia 8の本体内で写真や動画を楽しむにはやはり21:9が一番しっくりくることから、ぜひ有効活用したいところだ。

標準の4:3で撮影したところ
ほぼ同じ場所から21:9で撮影したところ。横幅が広いからと言って広角で撮影できる訳ではないのに注意が必要だ

【まとめ】低価格ながらコンテンツを楽しめる

 総じて見ると、21:9を採用したXperia 8は低価格ながらも、やはりコンテンツを楽しむことにとてもマッチしたスマートフォンであることに間違いないと感じる。特に定額の映像配信サービスとは非常に相性がよいと感じるので、映画をどこでも楽しみたい人なら必携のスマートフォンとなるのではないだろうか。

「Xperia 8」の主なスペック
メーカー ソニーモバイルコミュニケーションズ
ディスプレー 6型液晶(21:9)
画面解像度 2520×1080ドット
サイズ 幅69×奥行8.1×高さ158mm
重量 約170g
CPU Snapdragon 630 2.2GHz+1.8GHz
(オクタコア)
メモリー 4GB
内蔵ストレージ 64GB
外部メモリー microSDXC(最大512GB)
OS Android 9
FeliCa
カメラ画素数 アウト:約1200万画素(F値1.8)
 +約800万画素(F値2.4)
/イン:約800万画素(F値2.0)
ワンセグ/フルセグ ×/×
防水/防塵 ○/○
バッテリー容量 2760mAh
生体認証 ○(指紋)
連続通話時間 約1700分
連続待受時間 約580時間
USB端子 USB Type-C
カラバリ ブラック、ホワイト、オレンジ、ブルー

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