2020年02月15日12時00分

縦折り! 100倍ズーム! 新CEO! 驚きの連続だったGalaxy S20発表会

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 2月11日にサンフランシスコで開催されたサムスン電子の新製品発表会では、縦型折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip」と、1億画素カメラモデルもラインナップにそろえる「Galaxy S20シリーズ」3機種、合計4モデルが発表された。

 発表会の様子はYouTubeでもライブ配信されたため、日本時間の12日朝4時から生中継でその様子を見た人も多いだろう。

Galaxy S20 Ultraを発表するノ・テムン新CEO

Galaxy Z Flipのギミックとデザイン、価格に
来場者が驚愕!

 発表会が始まるや否やいきなりGalaxy Z Flipが発表されると、会場内を埋め尽くした世界中のメディアや関係者から大歓声が沸いた。この演出は昨年同時期に行なわれた「Galaxy Fold」「Galaxy S10シリーズ」の時と同じだ。目玉となる製品を最初に見せ、その後にCEOが登壇。それから今年の顔となるメインモデルをじっくりと紹介というプレゼン進行は、発表会の冒頭から最後まで驚きと感動を与え続けてくれた。

2020年春向け新製品発表会「Unpacked」
Galaxy Z Flipの紹介からスタートした

 Galaxy Z Flipは開くと6.7型ディスプレー、折りたたむと小さくなるそのボディーデザインが大きな注目を集めた。また、L字型に折って机の上でも使えるというスタイルが斬新だ。ファッション性を重視したデザインも目を引き付けた。Galaxy Z Flipは折りたたむことが目的のスマートフォンではなく、手のひらサイズから自在に変形し、ライフスタイルに合わせた形状で使うことができる、まったく新しい概念の端末なのだ。上品な3色展開のボディーを閉じた姿は、Galaxy Z Flipがスマートフォンであることを想像させない。

開けば6.7型、22:9のウルトラワイドディスプレーを利用できる
L字に折ってセルフィーも簡単にできる

 ブランド「Thom Broune」とのコラボモデルでは専用カラーの本体に加え、同じデザインで仕上げた「Gear Buds+」、「Galaxy Watch Active 2」も付属する。こちらはニューヨークのファッションウィークでお披露目されるという。

 そして、本体価格は発表会の最後ではなくすぐさま発表された。価格は1380ドル(約15万円)。最近の各社のハイエンドスマートフォンと変わらぬ価格であり、初代折りたたみのGalaxy Foldが20万円を超えていたことを考えると、この価格設定はかなり「リーズナブル」と感じてしまう。しかも発売は発表会のわずか3日後、2月14日からとのこと。サムスンからの思わぬバレンタインデー・プレゼントと言える。

Thom Brouneとコラボしたモデルも登場
価格は1380ドル、2月14日から発売だ

新CEOの登壇で会場のボルテージは一気に高まる

 Galaxy Z Flipの発表で会場が盛り上がった後を受け、満を持して登壇したのが新CEOであるノ・テムン(盧泰文、TM ROH)氏だ。サムスン電子のスマートフォン部門のトップを勤め上げた同氏は1997年の入社以降、Galaxyシリーズのスマートフォンとタブレットを世界トップの製品に仕上げた功績者である。

公の場に始めて登壇したノ・テムン新CEOの表情は自信にあふれていた

 51歳という若さで世界シェアトップのスマートフォンを擁するサムスン電子のモバイルコンシューマー部門総責任者となった同氏は、まずこれまでサムスン電子が送り出した数々のGalaxyシリーズの歴史を振り返った。そしてこれからのスマートフォンは「5G」「AI」「IoT」という大きな3つの技術を融合させたインテリジェンスデバイスに進化すると説明。そして最新のスマートフォン、Galaxy S20シリーズ3機種を発表した。

 Galaxy S20シリーズは全モデルが5G対応となり、来たるべき5G時代が現実のものになったことを感じさせる。新製品の売りの1つである8K動画の録画機能も、撮影後の8K動画を5G回線ならストレスなく送信できるわけだ。そしてGalaxy S20シリーズはこの動画機能を含む、カメラ性能が大幅に強化されているのである。

Galaxy S20シリーズは3モデル展開。「Ultra」モデルは初登場だ
全モデルが5G対応、通信速度も世界最速クラスだ

100倍ズームと108メガピクセル
史上最強のスマホカメラが爆誕

 続いてGalaxy S20シリーズの機能説明が行なわれたが、その多くの時間はカメラの説明に費やされた。プレゼンテーション全体を通じても本体スペックの細かい話はなく、ユーザーにどんな体験を提供できるか、一貫してその話が展開された。Galaxy S20シリーズのSoCはSnapdragon 865またはExynos 990と強力だが、その話も一切されなかった。フラッグシップモデルに最新のSoCや大容量メモリーを搭載するのは説明するまでもなく「当たり前のこと」のようだ。

 外観を見ると、Galaxy S20シリーズのカメラは従来のモデルとは異なるデザイン配置となった。それはカメラを長方形のモジュール上に搭載し本体背面の左上に配置されているのだ。Galaxy S20 UltraとGalaxy S20+は4つ、Galaxy S20は3つのカメラを搭載。フロントカメラは3モデルともシングルのパンチホールデザインとなり、ディスプレイ表示を極力遮らないデザインになった。

Galaxy S20シリーズは「カメラフォン」とばかりに、カメラの説明が中心
カメラ周りのデザインも大きく変わった

 カメラ性能だけで言えば、たとえば1億画素カメラは先にシャオミの「Mi Note 10」が搭載している(モジュールは同じサムスン電子製)。しかし、Galaxy S20シリーズは高画質なカメラを使った新しい機能を搭載することで、カメラ性能を十二分に活用することができる。

 高倍率ズーム機能の「Space Zoom」は何気なくカメラを向けた被写体の背景に気になる部分があれば、そこを一気に拡大して撮影できる。他社のスマートフォンではなかなかできないズーム倍率を手軽に楽しめるのだ。また写真の代わりに10秒の動画を撮り、撮影後にAIが自動的にSNS映えしそうな写真や動画を10数枚自動生成してくれる「Single Take」は、スマートフォンのカメラの使い方を大きく変えそうだ。

Space Zoom。左の赤枠の部分が右の大きさまで拡大撮影できる
Single Takeは10秒動画から写真や数秒の動画を自動的にいくつか作成してくれる

 そして8Kビデオの撮影も3機種共通のカメラ機能だ。録画したビデオクリップのファイルサイズは大きくなってしまうものの、簡単に解像度を変更したり、あるいはビデオから写真をワンタッチでキャプチャーもできる。8Kビデオの再生はまだサムスン電子の8K TVなど環境が限られるものの、5G時代になればいずれ8K動画の利用も当たり前になっていくだろう。それにしてもスマートフォンの発表会でここまで8Kが当たり前の機能として説明されるとは、技術進歩の早さに改めて驚かされる。

8K録画は3モデルとも対応
8Kビデオから写真をワンタッチでキャプチャ可能

 さてGalaxy S20 Ultraは108メガピクセル(1億800万画素)のワイドカメラと、デジタル100倍ズームに対応した48メガピクセルのペリスコープカメラという、2つの「100カメラ」を搭載する。100倍ズームのSpace Cameraは、画質が荒くなるもののディテールを見る分には充分。一方108メガピクセルカメラは何気なく撮影した写真の一部を拡大し、そこから切り取っても十分な画質の絵が得られる。これまたスマートフォンカメラの概念を大きく変えるものになるだろう。

100倍ズームと108メガピクセルのカメラを搭載
100倍ズームの威力は絶大。ただし画質はまあまあ

 他にはハイスペックなゲームにも対応すべく、120Hzのリフレッシュレートを持つディスプレーを搭載。メモリーは最大16GBでサムスンの高速なLPDDR5を搭載している。またGoogle Duoが統合され、手軽にビデオ通話ができるだけではなく、通話中の相手の会話をリアルタイムでテキスト化し画面に表示するライブキャプションが利用できるようになった。ヘッドセットが無い場合でもスムースなコミュニケーションが図れるだけではなく、聴力の弱い方でもビデオ通話で相手の顔を見ながら楽しく会話できる。

 これだけハイスペックなカメラを搭載する5GスマートフォンであるGalaxy S20シリーズ。ノ・テムンCEOが最後に登壇して3機種の価格を発表した。Galaxy S20は999ドル、Galaxy S20+1199ドル、Galaxy S20 Ultraは1399ドル。昨年のGalaxyリーズよりも価格はあがっているが、5Gモデルで高性能なカメラを搭載していることから妥当な価格と言えるだろう。Galaxy S20は5G対応ながら1000ドルを切る、意欲的な製品でもある。そして価格が発表された時には会場内のボルテージが最高潮に達した。誰もがこの全く新しいカメラフォンを今すぐ手にして試したいと思ったのだ。

 この後にはもう1製品をサプライズとして紹介。Galaxy S20+の5G対応かつオリンピック限定バージョンが発表された。オリンピック開催国であり、5Gも始まる日本で発売されることは間違いなさそうだ。

999ドルからの価格に場内は盛り上がった
Galaxy S20シリーズにもオリンピック限定モデルが加わる

 サムスン電子の新製品発表会「Unpacked」は毎回毎回、さまざまな趣向を凝らして来場者を飽きさせない。今回のGalaxy Z Flip、Galaxy S20シリーズの発表会は、それぞれの製品特徴を簡潔にわかりやすく説明し、なおかつ驚きを与え続けてくれるという素晴らしいものだった。

 登壇デビューをはたした新CEOのノ・テムン氏が最後は満面の笑みを浮かべてステージから降りたのも、新製品の魅力を思う存分来場者に伝えることができたと感じたからだろう。これらの素晴らしい製品を、日本の消費者にも早く送り届けてほしいものだ。

  Galaxy S20 Galaxy S20+ Galaxy S20 Ultra
メーカー サムスン電子 サムスン電子 サムスン電子
ディスプレー 6.2型有機EL 6.7型有機EL 6.9型有機EL
画面解像度 1440×3200ドット 1440×3200ドット 1440×3200ドット
サイズ 69.1×151.7×7.9mm 73.7×161.9×7.8mm 76×166.9×8.8mm
重量 約163g 約186g
(5Gミリ波版188g)
約220g
(5Gミリ波版222g)
CPU Snapdragon 865/Exynos 990
(オクタコア)
Snapdragon 865/Exynos 990
(オクタコア)
Snapdragon 865/Exynos 990
(オクタコア)
内蔵メモリー 8GB/12GB(LTE/5G) 8GB/12GB(LTE/5G) 12GB/16GB
内蔵ストレージ 128GB 128GB/128、256、512GB(LTE/5G) 128/256GB
(メモリー12GB版)
512GB
(メモリー16GB版)
外部メモリー microSDXC
(最大1TB)
microSDXC
(最大1TB)
microSDXC
(最大1TB)
OS Android 10 Android 10 Android 10
無線LAN 802.11 a/b/g/n/ac/ax
(2.4/5GHz対応)
802.11 a/b/g/n/ac/ax
(2.4/5GHz対応)
802.11 a/b/g/n/ac/ax
(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 リア:12M(超広角、F2.2)+12M(標準、F1.8)+64M(望遠、F2.0)
/イン:10M(F2.2)
リア:12M(超広角、F2.2)+12M(標準、F1.8)+64M(望遠、F2.0)+ToF
/イン:10M(F2.2)
リア:12M(超広角、F2.2)+108M(標準、F1.8)+48M(望遠、F3.5)+ToF
/イン:40M(F2.2)
バッテリー容量 4000mAh 4500mAh 5000mAh
防水/防塵 IP68 IP68 IP68
カラバリ Cosmic Gray、Cloud Blue、Cloud Pink Cosmic Black、Cloud Gray、Cloud Blue Cosmic Black、Cloud Gray
価格 999ドル
(約10万9700円)
1199ドル
(約13万1700円)
1399ドル
(約15万3600円)

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