2020年02月15日10時00分

新社会人生活が始まる前に済ませておくべき10項目【デジタル版】

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 4月から新社会人になる人たちは、束の間の休息を楽しんでいることだろう。10日間以上の海外旅行とか、映画館に毎日行くといったことはこの時期にしかできないので存分に遊ぶべき。とは言え、空いた時間に社会人としての準備を済ませておくと、新社会人のスタートを上手く切れることがいくつかある。

 4月から頑張ればいいとか、必要なことは教えてくれるでしょう、と考えるのも当然だが、ちょっと想像してほしい。みんな、強くてニューゲームとか、スキルを保ったままタイムリープといった物語が好きなはず。何もせず4月を迎えることを考えたら、たった1ヵ月分とは言え、それができる貴重なチャンスなのだ。人の印象は最初のインパクトで大きく左右されるもの。打てる手は打っておいて損はない。そこで、今回はデジタル版の「新社会人生活が始まる前に済ませておくべき10項目」を紹介するので参考にしてほしい。

新社会人にデビューする前に実行しておくと、その後が楽になる10個のタスクを紹介する

【新社会人前にやっておくこと 1】
朝起きる生活パターンに慣れておく

 新社会人になる前に矯正しておきたいのが、生活サイクル。目覚ましをかけずに寝たいだけ寝て、夜は潰れるまでお酒を飲むといったことはできなくなる。朝起きられずに遅刻するのだけは絶対に避けなければならない。時間を守るというのは、社会人の絶対条件の一つだ。

 自分で目覚ましをかけてコントロールできる人は、それでOK。とはいえ、なかなか習慣を変えるというのは難しいもの。そこで紹介するのが三日坊主防止アプリ「みんチャレ」。

 匿名のユーザー同士5人が集り、共通の目標に向かって、チャットや写真でコミュニケーションを取るというサービスだ。一般的に新習慣を身につけられる成功率は8%と言われているそうだが、「みんチャレ」を利用すると69%にまでアップするという結果が出ているそう。

 筆者も、3日に1冊本を読むというチームを作成してみたが、確かにモチベーションが維持される。他の人の報告を見て、面白い本に出会えたという効果もあった。「早起きする」というチームもたくさん作られているので、好みの雰囲気のチームに参加すればいい。利用料は無料だし、いつでもチームから外れることはできるので、気軽にチャレンジしてみよう。

■みんチャレ

公式サイト
作者:A10 Lab
価格:無料


様々な習慣を続けるために、多数のユーザーが参加している
早起きカテゴリーだけでも多数のチームがチャレンジしている

【新社会人前にやっておくこと 2】
不要なウェブサービスを退会する

 日々、いろいろなウェブサービスが登場しており、無料だったり、試用可能だったりすると気軽にアカウントを作っている人は多いだろう。しかし、メールアドレスに加えて、名前や住所といった個人情報も登録しているなら、要注意。

 一つ目のリスクが情報漏洩。将来、そのウェブサービスが事故を起こしてユーザーの情報を漏らした場合、第三者にリストが渡り、悪用される可能性がある。

 二つ目が、個人情報を晒すことによるリスク。今は問題がなくても将来の人間関係によっては、ストーカー被害に遭ったり、攻撃を受けたりするかもしれない。もしくは、犯人は隠れたまま、いたずらや嫌がらせをする可能性だってある。

 プロフィールサイトに登録している場合、そのプロフィールサイトの内容と将来どこかで提出するプロフィールの情報が食い違っていれば、トラブルになることは必至。

 使っていない不要なウェブサービスは片っ端から退会しておこう。万一必要になっても、また申し込めばいいだけだ。

【新社会人前にやっておくこと 3】
SNSの黒歴史投稿を整理しておく

 SNSをコミュニケーションや情報収集に役立てている人は多いだろう。しかし、若いときのSNSほどリスクがあるものもない。今は目にする人が少ないので表に出ていない問題のある投稿も、いつかどこかで炎上するかもしれないのだ。また、面倒くさいのが、現在は一般的に考えて問題なさそうでも、将来の時勢によっては、ほじくり返されて炎上する可能性があるということ。

 公開範囲を友達だけに設定していても、誰かが画面キャプチャして広めてしまえばそれで終わり。友達はそんなことをしないと思っているだろうが、ネットにはそんなリークから炎上したケースがいくらでも転がっている。

 写真も同様だ。当時はまったく意識していなかった撮影場所が、本来入ってはいけないところだったということもある。細心の注意を払っているだろう芸能人が、線路内で撮影し、SNSの写真がきっかけで書類送検された例もある。

 ツイッターなら「黒歴史クリーナー」で過去の投稿をリセットできる。もし、今後使わないSNSなら退会してしまうのも安心だ。くれぐれも、パスワードを忘れてしまったからといった理由で放置などはしないこと。

■黒歴史クリーナー

公式サイト
価格:無料


ツイッターの投稿をリセットするなら「黒歴史クリーナー」
不要なSNSは退会しておくと将来のリスクを減らせる

【新社会人前にやっておくこと 4】
まともな文字列のメールアドレスを取得しておく

 メールアドレスの文字列を気にしたことがあるだろうか。社会人として恥ずかしい文字列なら、今のうちにまともなメールアドレスを取得しておこう。

 筆者が遭遇した経験は少ないのだが、人材派遣会社やアルバイトをたくさん雇用している飲食店などでは、あるある事例だそう。たとえば、年配だと「kingyanagiya」とか女性なら「yanagiya-hime」などが目立つ。「yana-chan」「yanapon」など自己顕示欲丸出し恥ずかしいし、「ilove○○」と好きなバンドや芸能人を入れているなら悶絶もの。

 スーパーエンジニアになりたくて、「superenginir」などとスペルミスしていたら、失笑されてしまうし、厨二病の台詞を付けていれば引かれてしまう。

 社会人のメールアドレスは普通でいい。苗字と名前もしくは名前の一部で取ればいい。同姓が多いなら、数字を入れてもいいだろう。

 取得するメールサービスも、王道のGmailで問題なし。携帯電話会社やネット回線のISPなどは、いつサービスを乗り換えるか分からないので、一生もののメールとして使うのは不安。何らかの理由でGmailを避けるとしても、「@outlook.com」や「@yahoo.co.jp」など、サービスが簡単に終わらなそうな大手をオススメする。

自分の名前をベースにしたGmailアドレスを取得しておこう

【新社会人前にやっておくこと 5】
タッチタイピングゲームでキーボードに慣れておく

 大学生がPC離れを起こしているという記事をよく見かける。卒論までスマホで書き切る人も増えているそうだ。とは言え、社会に出ればPCを使うようになる。

 そこで、挑戦してもらいたいのが、タッチタイピングのマスター。ライターのように完全なブラインドタッチが必要というわけではないが、PCのキーボードでスムーズに文章を打てるくらいにはなっておきたい。メールの入力から企画書の作成まで、足を引っ張るボトルネックは解消しておいたほうがいい。

 まずはキーボードのホームポジションを覚えよう。スポーツでいうフォームのようなものだ。左手の人差し指はF、そこからD、S、Aと中指、薬指、小指を置く。右手の人差し指はJに置き、K、L、;と中指、薬指、小指を置く。FとJキーにぽっちが付いているのでわかりやすいだろう。ホームポジションから左斜めの縦一列がその指の担当。左手人差し指なら、4、R、F、Vというわけ。CtrlやShift、Enterなどは小指担当で、範囲が広い。スペースキーは親指で押す。

 これは頭で覚えようとしても難しいかも知れない。「e-typing」のサイトでタイピングの練習ができるので、ゲーム感覚で覚えた方が早いだろう。

■e-typing

公式サイト
作者:イータイピング
価格:無料


「e-typing」のサイトで「今すぐチェック!」をクリックして練習しよう
スコアは209以上、レベルはA以上を目標にしよう

【新社会人前にやっておくこと 6】
自分の業種くらいは最新情報を得られるように!

 自分が働く業種の最新情報は知っておいて損はない。入社後、誰かが教えてくれると思っているなら、大間違い。必要な情報は自分から取りに行かないと、努力している人との差が、猛烈な勢いで開いていくので要注意だ。

 どんな業界にも専門のウェブメディアがあるもの。最新の動向や商品、サービスなどの情報をまとめて得られるのだ。キープレイヤーのインタビューなども読んでおくとためになる。その業界で使われる用語や常識を学べるのも役立つだろう。

 業界団体のウェブサイトも要チェック。とりまとめ団体のことや、その活動などを読んでいると、業界の課題や将来などが見えてくることがある。

 もし、その中でも勉強になるとか面白いといった記事があったなら、ブックマークしておくといい。ブラウザーにブックマークすると活用しにくいので、「Pocket」といったソーシャルブックマークサービスにリンクを保存しておくといいだろう。

■Pocket

公式サイト
作者:Read It Later, Inc
価格:無料


業界の専門サイトを見て勉強しておこう。画面はイメージ
面白い記事があったら、「Pocket」に保存しておくと後で読み直すのも簡単だ

【新社会人前にやっておくこと 7】
MS Officeの使い方に慣れておく

 社会人になれば、「Word」や「Exel」、「PowerPoint」といったオフィスアプリを当たり前に使うようになる。それぞれ、最低限の機能はなんとなくでも使えるようになっているのだが、使いこなすとなれば、勉強や練習が必要になる。

 会社勤めが始まると、オフィスアプリの勉強時間などは取れなくなるので、やはり時間があるうちにある程度覚えておきたい。そうすれば、この先タスクを処理する度に、作業時間が半分で済んだり、クオリティーが倍増して、仕事が“できる”ようになる。

 MS Officeはパッケージで販売されているし、サブスクリプションでも手頃な価格で契約できる。しかし、練習するだけなら、無料で使える「Office Online」で問題なし。マイクロソフトアカウントを作成すれば、すぐにブラウザー上から利用できる。

 「Office Online」はデスクトップ版と比べて機能が制限されているものの、初心者が練習するだけなら十分。誰にも見せなくていいので、業界最新情報を見やすくWordでレポートにしたり、小遣い帳や将来の貯金計画をExelで作成したり、将来起業したいアイディアをPowerPointにまとめたりして操作に慣れよう。

■Office Online

公式サイト
作者:マイクロソフト
価格:無料


「Office Online」ではブラウザー上で、Word、Exel、PowerPointの他、OneNoteやOutlookなども利用できる
Exelで数値を計算したり、グラフを作成できるようにしておこう

【新社会人前にやっておくこと 8】
ネクタイの結び方や名刺の交換方法はYouTubeでチェック

 YouTubeは情報の宝庫。文章で学んだ方がよいこともあるのだが、動画で手っ取り早く学べることも多い。その代表格がネクタイの結び方や名刺の交換方法。なるべく早く、意識しなくてもできるようになっておきたいもの。

 不安なら、電話のかけ方・受け方や手土産の渡し方、お辞儀のしかた、などもたくさん公開されているのでチェックしておこう。キーワードで検索すればたくさんの動画が見つかるはずだ。

最初は迷ってしまう名刺の交換方法も、動画なら一発で覚えられる

【新社会人前にやっておくこと 9】
メールの文面をちゃんと書けるようにしておく

 毎年、初夏に研修を終えた各社の新入社員から、営業や依頼、リリースなどでメールを受け取っているのだが、めちゃくちゃな文章を見かけることが多い。もちろん、全力で丁寧に、下から目線で書いているのだと思うが、誤字脱字どころか、上から目線とか失礼な文面になっていることが多々あるのだ。

 上手な文章を意識する必要などはまったくない。自分がしっかり意味を理解している日本語で、文意が通るように書けばいいだけ。主語と述語をきちんと合わせるとか、口語を使わないとか、尊敬語・謙譲語・丁寧語を理解するといったことを押さえておけばいい。丁寧語で書けば丁寧になるわけではないことは覚えておこう。

 ネットで、ビジネスメールやビジネス文書の書き方、と検索すれば無数のサイトがヒットする。文章には完全な正解というものはないので、できるだけ多くの情報に触れることをオススメする。自分の役に立つウェブサイトの検索力を磨く、というメリットもあるので、ぜひチャレンジしてほしい。

ちょっとオーバーにひどいメールを再現してみた

【新社会人前にやっておくこと 10】
最初の1ヵ月が厳しくなるのでクレカを作る

 筆者はフィンテックのスタートアップに取材することが多いのだが、その中の雑談で、新社会人が4~5月にお金に困っているという課題がある、と耳にすることが多い。4月から働き出すのだから、何日で締めて、何日払いかを確認しておきたい。それがわかっていても、いろいろな出費が重なる時期でもある。

 そこで、あらかじめクレジットカードを作っておくこと。クレジットカードは申し込みから発行までに日数がかかるので、暇なときに作っておくといい。

 クレジットカード選びには見映えやポイント還元などいろいろな要素があるのだが、まずはお手頃な年会費無料のクレジットカードを作っておくだけでもいい。ウェブ申し込み限定でお得なキャンペーンが付くカードなどもあるので、いろいろと検索して調べてみよう。

社会人を始める“前”に、会費無料のクレジットカードを1枚持っておくと安心だ

 以上が、デジタル版 新社会人生活が始まる前に前に済ませておくべき10項目となる。興味を引かれたポイントだけでもいいので、ぜひチャレンジしていただき、4月からいいスタートダッシュを決めてほしい。

筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。

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