8人中6人がリロイ使い、TWTファイナルのカードも再び
EVO Japan 2020「鉄拳7」決勝レポート、リロイ祭りはいかに!?
1月24日から26日まで、幕張メッセ 国際展示ホールにて格闘ゲームの世界大会「EVO Japan 2020」が開催。3日目の26日には、「鉄拳7」部門の決勝が開催された。
決勝は、WINEERS SIDEとLOSERS SIDEで熱い戦いが繰り広げられた。出場したのは、chikurin選手、みきお選手、Book選手、Gen選手、Masa選手、NOROMA選手、Zeugal選手、ULSAN選手。
本大会で注目されたのは、2019年12月に実装されたキャラクター「リロイ」の存在だ。決勝でも8名中6人がリロイを使用するリロイ祭りと化していたため、リロイ使いをどう倒すかがカギになる戦いだった。
ますは、chikurin選手対みきお選手、Book選手対Gen選手のWINEERS SIDEのマッチが実施された。さっそく、リロイを使うchikurin選手と、リロイ以外であるジュリアを使うみきお選手が激突。Tekken World Tour 2019 Finalsを制したばかりのchikurin選手だったが、ここでみきお選手に敗北。LOSERS SIDEにまわった。また、Book選手対Gen選手は、リロイ同士の対決になったが、Book選手が勝利した。
続いて、LOSERS SIDEのMasa選手対NOROMA選手、Zeugal選手対ULSAN選手が実施された。Masa選手対NOROMA選手はリロイ同士の対決で、NOROMA選手が勝利。決勝には多くのリロイ使いの選手が出場したが、それぞれ戦い方のスタイルが違う印象だった。
Zeugal選手対ULSAN選手の戦いでは、ULSAN選手がボブと三島一美を使用。ここでULSAN選手が勝利し、さらにリロイ使いが1人減るかたちになった。
続いて、WINEERS SIDEで敗れたGen選手とLOSERS SIDEで勝ち上がったNOROMA選手が対決。ここでGen選手がシャヒーンを繰り出し会場も沸いたが、NOROMA選手のリロイの方が一枚上手という結果になった。
そして、Tekken World Tour 2019 Finalsの頂点を争ったchikurin選手とULSAN選手が本大会でも激突。引き続きリロイを使うchikurin選手だったが、ULSAN選手のボブの前に敗れ、ULSAN選手がリベンジを果たした形になった。
グランドファイナル前のWINEERS SIDEでの最終戦は、Book選手対みきお選手の対決。再びリロイ対ジュリアのカードで、リロイ使いをどう破るかというのが会場でも注目されていた。しかし、ここでおちゃめなハプニングが発生。今までは3ラウンドの2本先取だったルールが3ラウンドの3本先取になっていたのだが、みきお選手が2本取ったときに勝利したと思いガッツポーズをしてしまったのだ。会場からは笑いが起きていたが、みきお選手はやっちゃった! という表情をみせたものの真剣な表情に戻り、再び対戦再開。しかし、そこからBook選手が逆転勝ちを決め、グランドファイナルへ進んだ。
続いて、chikurin選手へのリベンジを果たしたULSAN選手と安定したプレイでこの日勝ち続けてきたNOROMA選手が対決。結果は、NOROMA選手が勝利となった。
グランドファイナルでは、1度対決したみきお選手と本大会負けなしのBook選手の対決に。リロイ祭りとなった本大会にジュリアで挑むみきお選手に観戦者からもエールが送られたが、リロイを使いこなし素晴らしい強さをみせたBook選手が勝利し、優勝を決めた。
表彰式では、8名にメダルが授与されたほか、Book選手には優勝賞金として100万円が送られた。Book選手は「優勝できたことに驚いていますが、支えてくれた家族やチームに感謝しています。本大会中にネット上にリロイへのコメントが溢れかえって、どうしようかとプレッシャーを感じていました」とコメント、また、グランドファイナル戦の対みきお選手戦について「リスペクトしているので、リロイ以外を使うのは違うと思ったので、リロイで続投しました」とコメントしていた。
表彰式後は、鉄拳7の今後の展開も少し発表された。1月28日には、MY REPLAY&TIPSが追加されるフリーアップデートを実施。加えて、TOKYO TEKKEN MASTERS 2020の開催も予定。詳細は追って発表するとのことだ。
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