週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

一生奉仕したくなるほど刺激的なアウディ R8

2020年01月19日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●星野 奏(@hoshino_kanade_

 SUPER GTやSUPER FORMULAのグリッドを華やかに彩るレースクイーンたち。彼女たちの中には「車が好きで、レースクイーンになった」という女子がたくさんいます。今回ここで登場し、パラダイスなレースクイーン専門誌で表紙を飾る程の人気者、ほっしーこと「星野 奏」さんも、そんな女の子です。

 実は星野さん。普段は歯科衛生士として、厳しい目で虫歯と戦う女の子。小さな悪いところを見つけるのは得意中の得意だったりします。そこで、今回から不定期連載として、彼女が運転してみたいという車をお借りし、厳しい目で「バッチリ診察」してもらうことにしました。第1回は約3000万円のスーパーカー「アウディ R8」ですっ!

アウディR8と星野奏さん。スーパーカーと美女のマリアージュにドキドキです! ※試乗時はハイヒールではなく運転に適した靴で実施しています

美女はスポーツカーがお好き!?

 まず星野さんに、どんな車が好きなの? というリサーチから企画はスタート。すると彼女は「私、スポーツカーとかが好きなんですよ!」と即答。「女の子にモテるのはSUV」というネット記事を多く見かける中、スポーツカー好きの男子としては、とてもうれしいお答えではありませんか。さらに憧れは「私、〇〇〇を見た瞬間に惚れて、車好きになり、レースクイーンを目指すようになったんです! いつかは絶対に運転してみたいですね」というのは首都高スペシャルなガチのスポーツカー。これは是非に用意したいところなのですが、残念ながら……訳があって登場することは叶いません(現在調査中です)。

 ほかには? と話を聞くと色々なスポーツカーの名前が出るわ出るわ。その中には2019年シーズンのSUPER GTで彼女が応援していた87号車(T-DASHランボルギーニ GT3)にちなんでか、ランボルギーニのウラカンとかアヴェンタドールといったスーパーカーの名前も出てきました。

SUPER GTのGT300クラスに参戦する87号車、T-DASHランボルギーニ GT3

 ではランボルギーニに乗って頂こうと輸入元に問い合わせたところ広報車は現在SUVのウルスのみとのこと。ここはスポーツカーでなければ、星野さんのご希望に添えないとの判断でウルスは見送ることに。

 そうこうして悩みに悩んだ結果、記念すべき1回目としてご用意したのが、このアウディR8です。ランボルギーニのウラカンとアウディR8は、公式アナウンスこそないものの、車体やエンジンといった基本構造を共用している兄弟車。これなら星野さんのお眼鏡に叶うハズですっ!

アウディ R8

あの……運転したことあるんですけど

 集合時間から5分ほど遅れてアウディ R8をお持ちした私。美女をお待たせしていながら、ややドヤ顔で「お待たせしました!」と星野さんに声をかけました。ですが遅刻したことに気分を害されたのか「アウディ R8、運転したことあるんですけれど……」とおっしゃるではありませんか。運転してみたい車に初めて乗って感想をもらうという当初の企画がいきなり崩壊し、関係者一同(筆者とスピーディー末岡)は動揺を隠しきれません。でもそんなわれわれを見て、星野さんは「でも、もう一度乗ってみたいクルマだったんですよ」と気遣うあたり、大変に優しい心をお持ちであります。

※アウディ R8と星野奏さんのバックショット共演! 実に美しいであります。※試乗時はハイヒールではなく運転に適した靴で実施しています

 とりあえず気を取り直して……。アウディ R8を見た第一印象を尋ねたところ「カッコいい!」と思いきや「2019年のSUPER GTにR8で参戦しているのってHitotsuyamaだけですよね」と応えるあたりが、さすが現役のトップレースクイーン。自チームだけでなく敵陣も把握しているとは!

GT300クラスに参戦する21号車Hitotsuyama Audi R8 LMS

 それにしても「乗ったことがある」とはいかなることでしょう。この件について詳しく聞くと「知り合いにアウディ R8のオーナーさんがいるのですが、その方のクルマで長距離運転させてもらったことがあるんですよ。その時はホント怖くて。私、凄くないですか?」というではありませんか。

 さて、「女の子はアウディが好き」「アウディはモテる」という話を見聞きます。はたして本当にアウディはモテるのでしょうか。非モテの筆者は、目の前にいる美人すぎる歯科衛生士に「アウディに乗ったら私でもモテるようになりますかね」と直球なのか暴投なのかわからぬ質問をぶつけてみましたところ「よくその話が出ますよね。ベンツ、BMW、アウディの話。確かにアウディが好きという女の子は多いですけれど、それを聞くたびにホントにアウディの良さをわかって言っているのかな? と思っちゃいますね」といきなり手厳しい一言が。

 「輸入車や高級車に乗っている人の中には“イイ車に乗っている俺エライ”と勘違いしている人がいますよね。でもアウディに乗っている人で、そういう人を見たことがないかも」「アウディのメカニズムとか歴史については詳しくないですけれど、インテリアも外観も上品ですから、煽り運転や強引な割込みをするような下品な人にはアウディは似合いません。それに御三家の中でも値段が高いですから、乗るべき人がキチンと乗る車だと思います」と、鋭い審美眼で本質をつく発言が飛び出すではありませんか。人が車を選び、また車が人を選ぶ。乗ればモテるという安易な考えをしているうちは、アウディは似合わないということなのですね。勉強になります。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事