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画面の小ささをQWERTYキーで補った「Xperia X10 Mini Pro」

2020年01月21日 10時00分更新

 日本でAndroidスマホといったらXperia! というくらい、スマートフォンのブランドとして認知されている「Xperia」。常に最新の技術とスマホのトレンドを取り入れて業界の最先端を走るXperiaシリーズですが、その歴史は決して順風満帆ではありませんでした。これからのXperia、ひいてはスマートフォンの来し方行く末を、ソニー大好きライターの君国氏に写真とともに紐解いてもらう連載です(Xperia 1以降は番外編としてグローバルモデルを紹介しています)。

QWERTYキーボードがカッコイイ!
「Xperia X10 Mini Pro」

 2010年に国海外モデルとして発売された小型スマートフォンは、「Xperia X10 Mini」と同じスタイルながらスライド式のQWERTYキーボードを持つ「Xperia X10 Mini Pro」も登場しました。

 本体サイズは90×52×16mm、重量は120g。外観をみるとXperia X10 Miniとまったく同じデザインであり、サイズは少し大きくなっていながらも厚みは変わらずコンパクトなイメージはそのまま。

 最大の特徴は、本体をスライドするとディスプレーがせり上がって現れるQWERTYキーボードです。開閉のスライドギミックは非常に小気味よく軽快。2.55型(320×240ドット)という小さい画面領域を、ソフトウェアキーの表示で狭めることなく、物理キーで入力できます。一つ一つのボタンは小さいながらも隆起しており、指で押したときにきちんと感触があるため、両手持ちで効率よくテキスト入力ができるのです。

 スペックはXperia X10 Miniと同じく、プロセッサーにMSM7227(600MHz)、メモリー256MB、内蔵ストレージ128MB。OSは、Android 1.6であり、発売タイミングからするとバージョンは古めながら、小型ディスプレーゆえの低解像度も幸いして操作性は良好。ストレージ容量の少なさは、microSDカードで補えます。

 本体背面には、オートフォーカスやLEDを備えた500万画素CMOSセンサーのカメラを搭載。 物理キーとしてのシャッターボタンもありました。

 もう一つのの特徴として、背面カバーを取り替える事でカラーリングを変更することが可能です。本来の役割として、バッテリーやSIMカード、microSDカードを取り替えるためにある背面カバーですが、ブラックやホワイトのほか、ピンクやレッド 、ブルー、ライムといった鮮やかなカラーを楽しむことができます。ホリデーシーズンには、限定カラーも登場しました。

 丸みを帯びた手の中に収まってしまうほどの小さいボディーと軽さに加えて、QWERTYキーボードを搭載し、背面カバーの着せ替えできるといった魅力をもったスマートフォンでした。

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