ハイエンドストリーミングウォークマン「NW-ZX507」で知る音楽専用機の重要性
いまさら言うまでもなく、すべてのエンターテイメントがスマホに集中している現在。あえて音楽を聴くために「デジタルオーディオプレーヤー(DAP)」を購入する必要性はありません。とは言え、耳の劣化のカウントダウンが始まっている昭和世代の筆者は、比較的若いうちにできるだけいい音で音楽を楽しみたいんですね。というわけでハイエンドストリーミングウォークマン「NW-ZX507」を購入しました。
NW-ZX507最大の特徴は、Android OSを搭載していること。2011年にAndroid搭載ウォークマン「NW-Z1000シリーズ」が発売されているので、Androidを搭載したのはNW-ZX507が初というわけではないのですが、しばらく独自OS搭載ウォークマンのみがラインナップされてきました。つまりストリーミング音楽サービス全盛となってから、NW-ZX507と下位モデルの「NW-A100シリーズ」がひっさびさのAndroid搭載ウォークマンということになります。
Android OSを搭載したことの最大のメリットは、多くのストリーミングサービスを利用できること。通常の音源をハイレゾクラスの音質にアップスケーリングすると謳う「DSEE HX」が搭載されているので、端末に保存したハイレゾ音楽だけでなく、ストリーミングサービスの音楽も高音質で楽しめます。
残念なのが、NW-ZX507は「W.ミュージックアプリ」以外でハイレゾ音源がダウンコンバート再生されてしまうこと。たとえば、ハイレゾ音楽を配信している「Amazon Music HD」では強制的に48KHz /16bitにダウンコンバートされてしまうんですね。早急にアップデートで改善してほしいところです。
とは言っても、192KHz/24bitで配信されている音源はごく一部なようで、筆者が確認したかぎりでは96KHz/24bitで公開されている曲が多いようです。というわけでNW-ZX507が「W.ミュージックアプリ」以外でもハイレゾ音源をそのまま再生できる仕様にアップグレードされることを、ゆっくり待ちたいと思っています。ソニーさん、期待していますよ!
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