2020年01月17日18時00分

日本人の英語学習スタイルは時代とともに変化、その始まりから最新の学習法までを解説

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 英語を学習するうえでポピュラーな方法が、各種スクールに通うこと。最近はコーチング式の英語スクールが注目を集めているが、ここに至るまで様々なスタイルの英語学習方法が登場している。そこで日本での英語学習スクールの歴史や現状について、学習塾業界を熟知している株式会社私塾界の代表取締役社長 山田未知之氏に話を伺った。

時短英語
画像:アフロ

英会話スクールの原型は戦後にスタート

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株式会社私塾界 代表取締役社長 山田未知之氏

 日本の英語教育について、山田氏は「明治時代に英語教育はスタートしています。もちろんそれ以前にも蘭学などありましたが、明治政府ができて寺子屋からいわゆる学校教育に切り替わった」としている。特に大学ではイギリスやアメリカなどから外国人の講師を呼び、英語で授業をするスタイルも多かったため、必然的に英語を学ぶ必要もあったわけだ。

 山田氏は「一方、塾として、いわゆる英会話スクールのようなものが広がり始めたのは、戦前には外国語教育が制限されたこともあり、第二次世界大戦後」と話し、「現在、塾として運営しているところも、スタートは英会話スクールというところも多い」とのこと。たとえば沖縄にある尚学院という塾は、もともとアメリカ占領時代の沖縄で通訳が必要という事情があり、英会話スクールからスタートしている。

「それ以外でも東京オリンピックや大阪万博など、海外から大勢のお客さまが来られるということで、これからは英語の時代なんじゃないかと言われ始めたのが、今から50年くらい前。このあたりが現在のような英会話スクールのスタートでは」と山田氏は指摘する。現在、全国に教室を持つような大手英会話スクールも、その時期からスタートしているわけだ。

留学のために英語を学ぶ学生も増えている

 山田氏は現在の英語学習に関して「英語塾と英会話スクールでは大きく違っている」と指摘する。前者の英語塾は進学・受験のための英語学習。後者の英会話スクールは「当初の目的は来日した外国人の対応をする」のが目的だ。これが時代が進むにつれ「自分が海外に出て勉強をしたり、仕事をするために英語を学ぶ」という目的に変わってきていると山田氏は指摘する。そのため当初は20代がメインだった英会話スクールのターゲットも、海外留学のために学ぶ若者から、海外転勤に向けた40代以上、さらにはシニア層にまで広がっているという(※)。

 特に若年層に向けた英語塾も増えていることを山田氏は指摘。「5年くらい前から言われている、英語4技能(聞く、話す、読む、書く)を磨くことをポイントにして、さらに海外留学に向けた英語学習が人気になっている」とのこと。以前までの海外留学は「語学留学」が主流で、海外に行ってその国の言語を学ぶのが目的だった。ところが最近では、語学については留学前にしっかりと身につけておき、海外で学ぶのは専門分野というわけだ。「そういった英語塾は大都市圏に多く、英会話を学ぶと言うより、英語で発表したりレポートを書いたりといった、何かを表現するための学習が行なわれている」とのこと。この流れは小中学生にも広がっており、「英語教育は早い段階から行なったほうが有利。吸収が速いので通うなら速いほうが…とは英語塾でよく言われる」そうだ。

※参考:未就学児15%、小学生15%、中高生15%、社会人25%、主婦層10%、シニア層10%、その他10%(一般社団法人全国外国語教育振興協会 調べ)
時短英語
学習塾経営者のための情報誌『月刊 私塾界』は1981年6月に創刊。

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