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AIに職が奪われる、だからベーシックインカムが必要

2020年01月02日 09時00分更新

 風変りな福利厚生や制度を導入している「ゆめみ」という会社がある。

 モバイルサービスの開発・制作をメインに展開している企業で、日本マクドナルドのオフィシャルメディア全般の制作運用や、ビックカメラのアプリ開発など、大手のサイトやアプリを手掛けている。

 風変りな制度はいくつかあり、ひとつは「給与の自己決定制度」。文字どおり、自分で自分の年収を決めることができる。給与相場がわからない人や新卒の人は暫定給与として450万円以上の年収を提示しているという。

 ほかにも特別休暇を無制限に取得できる「有給取り放題制度」や、社外研修費用予算が無制限の「勉強し放題制度」などがある。制度の詳細な説明は、ゆめみの代表取締役である片岡 俊行氏のnoteにまとまっている。

 ゆめみは特に「学ぶ」ことを全面的に奨励しており、関連した制度も複数ある。11月にはテクノロジーにとどまることのない、他領域の知見を広げる機会を促すために「LiberalArts LAB」を設立。専門領域で活躍している外部講師を呼んで、継続的な社内勉強会を実施している。テーマは「建築」「宗教」「メディア」「アート」など幅広い。

 たとえば、技術的な勉強を自主的にするエンジニアは多いが、その技術が文化にどう影響を及ぼすのかまでを考えたり、勉強したりすることは少ない。そういった部分を手助けするための勉強会らしい。ゆめみは、ラボの設立によって、会社が独自のカルチャーを持ち、社員がそれを周りに伝えていけるように変化させていきたいとしている。

 勉強会は社外の人も参加でき、参加費は無料。一体どんな勉強会なのか、試しに「AI時代のベーシックインカム論と組織論」という回に参加してきた。

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