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正月はお屠蘇!ワインに屠蘇散を入れてみた

「お屠蘇ワイン」がおいしい!屠蘇散で作る簡単ホットワイン

2020年01月01日 13時00分更新

文● ナベコ 編集●ASCII

お屠蘇ワイン作ってみました

 新年明けましておめでとうございます。アスキーの酒好き記者ナベコです。今年も元気においしいお酒を飲んで、べろべろり~んとしていきたいです。

 正月に飲む酒といったら「お屠蘇」。最近では昔ながらの屠蘇を飲む家も少なくなってきたようですが、屠蘇(とそ)とはサンショウ、ケイヒといった香辛料を漬けた酒のこと。市販もされている“屠蘇散”を日本酒かみりんにひと晩浸して作ります。

こちらが屠蘇散。私は、正月に飲む日本酒のことをなんでも“屠蘇”って言うのかと思いこんでいましたが、香辛料を加えるんですね。

 屠蘇散は一袋100円ちょっとくらいで、この時期だと薬局やスーパーで売っています。

生薬的なパイスがブレンドされています。

 ティーバッグのようになっていて、中身は、ミカン皮、シナモン(ケイヒ)、サンショウ、オケラ、クローブ、ボウフウ、キキョウ。

製品によって、内容が少しずつ異なるそうですよ。

 この状態で香辛料がふわ~んと香ります! シナモンの香りが爽やか。

 屠蘇は香りが強いため、慣れない人が飲むと素直においしいという感じではないとか。……味がおいしくて飲むというより、縁起物の性質が強いのでしょう。

 ところで、シナモン、クローブなどが入っているので、屠蘇散で「ホットワイン」をつくるとおいしそう!

屠蘇散のスパイスは「ホットワイン」にちょうどいい

 ワインに果物やスパイスなどを加えて温めるホットワインには、シナモン、クローブなどが定番。ひとつひとつ香辛料を集めると大変ですが、屠蘇散ならあれこれとブレンドされているから、ちょうどいいじゃないですか。

 ホットワインには香辛料スターアニスも定番。屠蘇散にはスターアニスが入っていないのが惜しいですが、代わりに(?)クローブなども入っていますし。

ホットワインに屠蘇散がよさそう。

 というわけで、屠蘇散を使ってホットワインを作ってみましたよ。“屠蘇ワイン”、縁起が良さそうではないですか。自分のオリジナルで作ってみたので、おいしくできるか自信は半々でした。結果、けっこう良かったですよ。

 私用するのは赤ワイン。良いワインである必要はないので、飲みかけのワインがあるとちょうどいいでしょうね。

 ホットワインにはオレンジがプカプカ浮いているイメージだったので、同じく柑橘系の“みかん”を加えることにしました。

赤ワイン、屠蘇散、みかんでホットワインを作ってみます。

 みかんは潤沢に家にあったので。この時期、みかんはお茶の間に欠かせないですよね~。

 200ml程度の赤ワインに、屠蘇散のパックを入れて、ミカンを一個。

砂糖も加えます。

 砂糖を小さじ2杯程度。

 さて、中火にかけてみます。グツグツ煮立ってくると、シナモンの香りが立ってきます!!

シナモンの香りが立っていい感じ!

 アルコールが完全に飛んでしまわないように、煮すぎない程度で火を止めました。おいしそうですよ。

スパイシーなホットワインに
身体が温まります!

 屠蘇散でつくったホットワインは、香辛料とワインの香りが混ざってエキゾチックでスパイシーな香り。飲んでみると、ほんのり甘みや柑橘の風味もきいていて、飲みやすくいい具合。身体が温まります。

みかんをつぶすと、さらに飲みやすくなります。

 みかんをつぶしながら飲むと、ワインの味自体は薄れていくけど、みかんのフルーティーさでどんどん飲みやすさが増します。食事に合わせて飲むというより、チョコやおやつと一緒に飲むといいかも。

 屠蘇散はこの時期手に入りやすいので、ホットワインに活用するのもあり。屠蘇には邪気払いや、一年の健康を祝う意味もあるので、ホットうれしい気持ちになれますよ。


ナベコ

酒好きライター、編集者。カンパイからすべてが始まるはず。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に出演するなど酒活動しつつ食トレンドを追っています。♪アスキーグルメでおいしい情報配信中♪

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