週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

Varjo社の開発者向けVR/ARヘッドセットが109万円で発売に

2019年12月12日 18時45分更新

現実世界と仮想世界がシームレスに!?
開発者向けVR/ARヘッドセットが日本でも発売

 VarjoのVR/ARヘッドセットの開発者版となる「XR-1 Developer Edition」の販売が開始された。価格は9995ドル(約109万円)で、北米、ヨーロッパ、日本などで法人向けに販売される。日本では、代理店のエルザ ジャパンが取り扱う。

 XR-1は、人間の目と同等レベルの解像度を持つVarjoのVRヘッドセット「VR-1」の特長をそのままに、新たに前面に画素数12MPのカメラを使って外部空間を認識できるようになった。カメラで撮影した映像を、MRのコンテンツとしても使用できる。

 また、これまでのVRヘッドセットとは仕組みが異なる。XR-1は、奥にあるLEDパネルで映像を表示して、手前にあるハーフミラー上に圧縮された超高解像度の映像を表示する。その2つの映像を重ね合わせることで、中央部分は高解像度で表示し、その周辺を通常の解像度で表示する。

 また、仮想的にシミュレーションしたオブジェクトを現実世界のオブジェクトに重ね合わせて表示(その逆も可能)できる。

 さらに、アイトラッキング機能も備えており、コンテンツによっては、視線を移動するだけでオブジェクトの操作も可能だという。

 Varjoの創設者兼最高製品責任者のUrho Konttori氏は、パススルー型の複合現実機能についてツイートし、ユーザーがヘリコプターを操作している例を示している。現実と仮想オブジェクトがシームレスに混ぜ合わさり、より没入感が増しているという。

 この他にも、遅延が少ないことが特徴として挙げられる。具体的には、レイテンシーをおよそ20ミリ秒にまで短縮することができたという。現実世界の映像と仮想世界の映像とでズレが生じた場合、見ずらいと感じるが、XR-1を使うと遅延が少ないことで、限りなく現実に近い映像を視聴できるようだ。

■関連サイト

筆者紹介:金子 麟太郎

 14歳の頃から、パソコンやタブレットで作曲する。CD制作にも取り組むうちに、機械にも興味を持ち、2016年(20歳)からITに関連する企業を取材し、記事を執筆する活動を始める。


この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事