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富士フイルムのレンズ「XF16-80mm F4」は猫散歩に最適なレンズだった

2019年11月23日 10時00分更新

街歩き用にちょうどいい
富士フイルムの「XF16-80mm F4」を購入

ブランケットをかけられてもおとなしく転がってるソファの上の大五郎(普段はそういうのいやがる)。猫が冬の訪れを感じさせてくれる。2019年11月 富士フイルム X-T2

 すっかり秋も深まって、日没後の冷え込みに風邪引きそうになる今日この頃だけど、それはつまり猫が日向に出てくる季節であり、お昼寝姿を見せてくれる季節でもあるのだ。猫にブランケットをかけてもおとなしくしてくれるのがたまらん季節でもある(冒頭写真)。

 うちの猫はまあいいとして、夏は暑くて出てこない猫も、秋が深まると暖かい場所に惹かれてひょこひょこ不用意に顔を出すので、街猫好きには良い季節なのでである。そんな感じでひょっこり顔を出したみけを隙間から。

夏の間は滅多に見かけなかったみけだが、秋になるとひょっこり現れる。猫の姿がちょうど見える高さを探して撮影。2019年11月 富士フイルム X-T2

 今回の機材は、新しく出た富士フイルムの「XF16-80mm F4」というレンズ。富士フイルムのXシリーズにはいいレンズが揃っているのだけど、他社にはある「24-105mm(あるいは120mm)」相当のズームレンズがなかったのだ。これ、街歩き猫撮りにほどよいスペックなのである。

 で、つい買ってしまったのだ。早速、栃木県へ取材に行く仕事があったので持っていき、そこで出会った猫を撮ってきたのである。まずはこれ。閑散とした駐車場の真ん中で日向ぼっこしてたキジトラ。

好きな方向から撮ってくださいといわんばかりの場所にいたのでありがたい。猫とは思えない余裕。2019年11月 富士フイルム X-T2

 猫ならクルマ止めの角にもたれかかるとか、陽射しがあたる隅っこにいるのが普通なのでこちらがびっくり。陽射しを全身に浴びるのが気持ちよかったのか、いやむしろそもそも人通りが多くないので対して警戒してないのだろうな。で、こちらも陽射しがいい感じに当たる方向から撮りたいと場所を変えていくと、猫もこっちが気になって目で追ってくれるので撮りやすくてありがたい。

 最初はびっくりしたみたいだけど、こちらがある程度の距離を保ちつつじっとタイミングを待ってたら、自分に危害を加える気はないとわかったのか、近づかせてくれたので顔のアップ。

室内の瞳がまん丸な猫が可愛いという声が多いのだけど、個人的には強い陽射しの下で瞳が細くなってるのが猫っぽくて好き。2019年11月 富士フイルム X-T2

 この猫、完全に警戒心が解けたようで、にじりよっても動こうとしない。試しに指を差しだしたらくんくんと臭いを嗅いでくれた。よい猫である。

こういうとき、広角も望遠もイケるレンズだと便利なのだ。左手を差し出しつつ右手でファインダーを覗いて片手撮り。2019年11月 富士フイルム X-T2

 これ以上近づくときはiPhoneの出番だよね、ってことでおまけでこれ。iPhoneにはiPhoneならではの親近感が出るのがいい。もうめっちゃ気持ちよさそうなのが伝わってくる。

首筋を撫でてやるとそのままおしつけてくるのである。気持ちいいのだ。2019年11月 アップル iPhone 11 Pro

 最後はキリッとしたヤツを。カメラを持ってぶらぶらと歩いてたら、左斜め前からネコが現れたのでカメラを構えたら、目が合ったのである。横切ろうとしたら視線を感じたので立ち止まってこっちを見たって感じ。そのキリッとした顔がよかったのでしゃがんで撮影。

凛々しく立ってこっちを伺うキジトラのハチワレ。このあと右手の方にたたたたっと去っていったのでありました。2019年11月 富士フイルム X-T2

 これからの季節、日が沈むのが早いのは難点だけど、陽射しを浴びた猫と出会えるので、カメラを持って散歩するのにオススメです。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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