週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

東京モーターショー 2019

日向坂46も応援のドローンレースを支えるauの5G技術

2019年11月06日 16時00分更新

おひさま大歓喜の日向坂46ライブから
大迫力のドローンレースまで

 11月1~2日、東京モーターショーの期間中に東京ビッグサイト DRIVE PARKにて、国際的ドローンレース・カンファレンス「FAI Drone Tokyo 2019 Racing and Conference」が開催された。

 特に決勝レースと人気アイドルグループ「日向坂46」のライブが開催される11月2日は、イベント会場は満員御礼! また、YouTuberであり、お笑い芸人の「カジサック」ことキングコング梶原雄太さんと、元乃木坂46の永島聖羅さんによる5Gを活用した高画質映像のライブ配信も開催され、お客さん大満足の盛りだくさんなイベントになった。ちなみに永島さんは「ドローン操縦士 回転翼3級」の資格を持っているため、抜擢されたという。

 イベント自体のレポートや日向坂46さんへのインタビューはのちほど掲載するので、ここではそのドローンレースを支えたauによる5Gの通信技術を紹介したい。

ドローンとコラボしたライブも展開

動きの速いドローンに遅延は御法度
リアルタイムに映像を届けられるのは5Gならでは

 auはこのイベントのためにイベント会場限定で5G環境を構築した。設備は会場内の2ヵ所のアンテナに、ワンボックス車内の簡易的な基地局(ネットワークセンター)。そして中継用の大型ドローンだ。

5Gの解説をしてくれた、KDDI 経営戦略本部 次世代基盤整備室 マネージャー 松木友明氏

暗くて見づらいがこれが中継用の大型ドローン

飛びながら4K映像を撮影して送信する

 まず中継用ドローンがレースの様子を4Kカメラで撮影して5Gの電波を飛ばし、それをアンテナ経由で基地局で受け取る。基地局ではデコーダーを介して会場の大型モニターに映し出している。かなり高度なことをリアルタイムで瞬時に処理しているのだ。

これが5Gのアンテナ

 4Gと比べて遅延が1/5に低減できる5Gならではと言える。よくコンサートなどで、ステージで歌っている姿とスクリーンに映っている姿にタイムラグが生じているが、これがほぼなくなるということ。実際、ドローンレースでも言われなければわからないレベルのラグだった。

これがワンボックス内に設置されたデータセンター

デコーダー経由で会場内の大型スクリーンに表示される

 また、カジサックさんによる高画質ライブ配信も5Gを使っていた。生配信につきものの遅延がほぼなく、その場で配信を確認できたのだが、スマホの画面も目の前のカジサックさんも同じ動きをしていたことに感動した(当然ながら多少の遅延があるが)。なお、撮影は4Kだったが、諸事情によりPCからYouTube Liveにアップデートする際にフルHD画質にダウンコンバートされていたのは残念だった。

カジサックさんと永島聖羅さん

 今回はまだプレサービスの5G環境だったが、こうしたイベントでこそ5Gは真価を発揮すると思わされた。個人利用は当分の間4Gで十分かもしれないが、来年のオリンピックや各種スポーツ、コンサートなどなど、中継方法が変わるだけでなく、これまでにはない演出もでてくるかもしれない。また、個人用の5Gサービスが本格的になれば、さらにリアルタイムな配信が可能になるだろう。

中継の様子

手元で青く光っているのは5G用のWi-Fi機器だとか。将来的にはこういうものに頼らず、スマホ単体で5Gの生配信ができるようになる

目の前のやり取りをスマホの生放送で鑑賞。低遅延もそうだが、画質の綺麗さに驚かされた

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事