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「HP Spectre x360 13」の外観をチェック

エレガントな大人デザインでモバイルに必要な要素&機能も備える2in1PC

2019年11月01日 15時00分更新

「HP Spectre x360 13」

 常に持ち運ぶモバイルノートパソコンを選ぶうえで、サイズや重さはもちろん、どこでも使うためデザインを気にしている人も多いのではないだろうか。ブラックやグレーといったスタンダードな色のマシンがほしいという人もいれば、人とはちょっと違う色合いのモデルがほしいという人もいるだろう。

大人なエレガントな色合いのモバイルノートパソコン

 今回紹介する「HP Spectre x360 13」は、後者にオススメしたいモデル。ブラウンに近いアッシュブラックと、濃いブルーのポセイドンブルー2色をラインアップし、どちらも側面にキラキラかがやくエメラルドカットを施しているのが特徴。目立つデザインながら、派手さは控えめでエレガントな筐体となっている。ありがちなノートパソコンとは一味違うマシンがほしいという人は要注目な1台だ。

 サイズはおよそ幅308×奥行217×高さ14.3mmで、重さは約1.32kg。薄くカバンにもすっぽりと入るサイズ感だが、最近の13.3型モバイルノートパソコンとして考えると超軽量とはいえない重さだ。しかし、実際に持ち運んでいて重いなと感じることはなかったので、よほど軽さに重きを置いているのでなければ問題ない重量だ。

厚さは14.3mmと薄い

 アルミニウム削り出しの筐体は、マットな質感で指紋も目立ちにくい。今回試用したのはアッシュブラックを採用したモデル。アッシュブラックはブラウンに近い控えめなカラーで、上品さがある。加えて天板は、側面と同じくオレンジがかったゴールドのロゴが刻印されており、これがアクセントとなっている。なお、ポセイドンブルーのロゴや側面は、アッシュブラックのマシンと比べるとよりゴールドに近い配色だ。

ブラウンに近いアッシュブラックと、オレンジがかったゴールドがいい色合い

2in1で様々な使用方法が可能

 360度ヒンジを採用した2in1タイプなので、ノートブック/テント/タブレット/スタンド/フラットモードで利用可能。映像を楽しむときはテントやスタンドモード、対面でのコミュニケーションで画面を共有したいときなどにはフラットモード、デジタイザーでペン入力したいときはタブレットモードなど、用途によって使い分けができる。

テントモード

タブレットモード。デジタイザーも付属

スタンドモード

フラットモード

 なお、1024段階の筆圧レベルに対応するデジタイザーも付属。思いついたことをサッと付箋やスケッチパッドにメモするなど、タイピングでの文章作成とは異なる直感的な入力も可能だ。

オプションで追加できるレザークラッチバッグも用意。カラバリはブラックとレッドの2色で、デジタイザーの収納も可能

 アルミニウム削り出しにより、堅牢な筐体も実現。加えて、1100万回のキーストロークや2万5000回のノートブックモードでの開閉テスト、360度の開閉テストなどもクリアしている。さらに、ディスプレーは一般的なソーダライムガラスに加えて8~10倍の耐久性を誇るというGorilla Glass NBTを採用する。堅牢な筐体やディスプレーを搭載しているのは、モバイルするうえではありがたいポイントだ。

IPSパネルで広視野角のディスプレーを採用

 ディスプレーは1920×1080ドットもしくは3840×2160ドットが選択可能で、試用機はフルHDを採用したモデルだった。グレア液晶のため若干映り込みが気になるが、400nitの明るさで引き締まった黒でメリハリの効いた映像が楽しめた。加えて、広視野角のIPSパネルを採用しているため、正面からではなくてもしっかりと視認できる。横に並んでプレゼンするときなどに便利だ。

キーピッチ大きめで入力しやすい
外で役立つ機能も搭載

キーピッチは19×19mmと少し大きめ

 キーボードは、キーピッチが縦19×19mmで少し大きい印象。ストロークは1.3mmで押下感もしっかりとあるが、タイプ音はとても静かでカフェなどでも周りを気にせず作業できる。個人的にははじめエンターキーが小さいなと感じたが、少し使っているうちにほとんど気にならなくなった。タッチパッドはボタン一体型タイプではあるが、ボタン部分を押すとカチッという心地よい感触がして、独立タイプと比べて使いにくいといった感じもなかった。

 HP Spectre x360 13のインターフェースはとても特徴的で、箱から取り出したときに1番「これいいじゃん!」と思ったのもインターフェースの部分。側面ではなく右の背面と側面の境目に、電源オフUSBチャージデータ転送/パソコン本体の充電/映像出力に対応するUSB Type-C(Thunderbolt 3対応)が配置してある。USB Type-Cは筐体右側にもう1つあるので、本体とスマホ同時に給電できるほか、端子が並んでいるわけではないのでケーブルが絡まったりしないのもうれしい。

右の背面と側面の境目にThunderbolt 3対応のUSB Type-Cを備える

 また、右側にはmicroSDカードスロット、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポートを、左側にUSB 3.1端子を配置している。さらに、右側にはウェブカメラのオン/オフが可能なプライバシースイッチを備えている。

右側にmicroSDカードスロット、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポートを配置

左側にUSB 3.1端子を備える

 そのほか、f1キーでオンオフの切り替えが可能なプライバシーモードも搭載。オンにすると、画面が見えづらくなるため、外出先であまり周囲の人にみられたくない会社の書類などを作成するときなどに重宝する。ファンクションキーでは、明るさの調整や音量調整、フライトモードのオンオフなどもボタン1つで切り替えられる。いちいち設定画面で調整しなくていいのは地味に便利だ。

周囲から表示が観えづらくなるプライバシーモード

持ち運ぶノートパソコンもおしゃれがいいならオススメ

 外でも仕事をするうえで、堅実にブラック一色のノートパソコンを持つのもありだが、ノートパソコンも1つアクセントの効いたエレガントなモデルがいいという人は、薄型で色合いもカッコいいHP Spectre x360 13はオススメできる1台だ。モバイルする際に役立つ堅牢性やプライバシーモードといった機能も搭載しているほか、しっかり作業できる性能も持ち合わせているので、ただカッコいいノートというわけでもない。

 加えて、2in1でデジタイザーを追加すれば、スタンダードなノートパソコンとは一味違う使い方も可能。仕事やプライベートで使うモバイルノートパソコンで、しっかり使えてさらにデザインもこだわりたいという人は、HP Spectre x360 13を検討してみてはいかがだろうか。

試用機の主なスペック
機種名 HP Spectre x360 13 スタンダードモデル
CPU Core i7-8565U(1.8GHz、4コア/8スレッド)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 620
メモリー 16GB
ストレージ 512GB SSD(NVMe対応)
ディスプレー 13.3型(1920×1080ドット)
内蔵ドライブ
通信規格 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 5.0
インターフェース USB 3.1、USB 3.1(Type-C、Thunderbolt 3対応)×2、microSDカードスロット
サイズ/重量 およそ幅308×奥行217×高さ14.3mm/約1.32kg
OS Windows 10 Home(64bit)

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